Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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アタテュルク記念日から知ったトルコの歴史

2013-05-24 22:58:03 | トルコ


5月19日、日曜日、私たちは早朝から何か所にもわたるリキヤ文明の遺跡を巡っていました。この日はトルコの祝日でした。

イスラムの宗教行事が多いこの国では、いわゆる「国民の祝日」というのは案内書で見る限りたった5日しかありません。

そのうちのひとつが5月19日だったのです。
それは、「アタテュルク記念日」であり、アタテュルクが推奨した「青少年とスポーツの日」でした。

アタテュルクと言えばトルコ共和国建国の父、
たくさんの画期的改革を行い、トルコの近代化を進めた初代大統領です。
以来90年近くがたちますが、行く先々で銅像が立っていたり
何てことないカフェの壁に大きな写真が貼られたりしています。

アタテュルクが首都と定めたアンカラには
彼の大きなお墓が据えられた霊廟があります。
これがまた、とてつもなく広大な敷地の中にあり
とてつもなく大きな回廊型博物館を伴っているのです。

私たちがここを訪れたのは、珍しく雨の降る肌寒い日のことでした。
タクシーが最初のゲートで止められて
中にいる私たちは、表に出て荷物検査を受けなければいけません。

このあまりに壮大で
あまりに威圧的な場所については
次回に譲りたいと思いますが
たくさんのアタテュルク語録と膨大な歴史的展示物の中に
こんな言葉を見つけました。

“When I landed in Samsun in May 19, 1919, I had no material power.
All I had was the mighty and spiritual strength that arises from the nobility of the great Turkish nation and that fills my conscience.”

(1919年5月19日、私がサムスンに上陸した時、私は何の物質的な力も持っていなかった。私が持っていたものと言えば、ただ、偉大なるこの国の気高さから与えられた、精神的な力と強さだけだった。私の良心はそれだけでいっぱいだった。)

私たちがリキヤ遺跡を巡り巡っていた5月19日の国民の祝日というのは、まさにこの日のことだったのです。

ちなみに、サムスンというのは黒海に面した町。
アタテュルクが外敵からトルコを守るためにこの町に上陸し、抵抗運動を始めたことが建国への道のスタートでした。


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!


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