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Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

そして誰もいなくなった

2015-08-22 23:23:25 | ライフスタイル
「ネイバーズディナー(お隣さんディナー)」の翌日は
今度は「レジデンツディナー(居住者ディナー)」でした。

毎年夏の終わりに開かれる恒例の集まりのようですが
私たちにとっては初めての経験でした。
昨年の夏の終わりは
まだここにいなかったからです。

3週間のワシントンDC滞在から帰って来た8月の初めのある日
ドアの下の隙間にこんな招待状を見つけました。


始まりは5時半
カクテルタイムの後に6時半からのディナー
場所は私たちのコンドミニアムの中庭です。
良く晴れた涼しい夕方でした。


ここで信じられないような出会いがありました。
周りのみんなが「ミラクル!」と驚くような。
そして本人たち同士がもっと驚くような。

その前に今日は外回りの方から(笑)。

いつもの静かな中庭にテーブルが置かれ
ワインテーブルが置かれ
食事の支度が進む真ん中には
夏の終わりを飾るたくさんの椅子とパラソル。

庭に続くテニスコートも
どこからどう見てもテニスコートではなくなって
賑わいと笑いにあふれています。


そして一夜が明けました。

馬車はカボチャに戻ってしまい
兵(つわもの)どもの夢の跡に静かな風が吹きぬけます。


テニスコートは再びテニスコートになりました。


ところどころに前日の名残が見られます。


けれども
「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」中庭は
日常生活への良き思い、良き願いとともに
次の夏の終わりへの道の形を
私たちの前におぼろげに映し出します。



読んでくださってありがとうございました。
今日も良い一日でありますように。
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8月22日:やっと見つけたマグネット
8月21日:簡単、楽ちん、美味しくてきれいなギリシャのクッキー
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8月16日:イスタンブールの人参サラダ
8月15日:スパムむすびの実験室
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ゲストマナー@こうして鍛えられていくのです(笑)。

2015-08-21 05:44:37 | ライフスタイル
夏も終わりに近づいて
あちこちへと出かけていた人たちが
帰り始める時期になりました。

ここシアトルの
雨も降らず、涼しくて
お日様にも恵まれた爽やかな夏は
メイおばさんにとっては「シアトルこそ避暑地!」
と言いたいぐらいなのですが。

夏の終わりのこの時期は
招いたり招かれたりの「Welcome back」もしくは
「リユニオン」が続きます。

昨日はサンフランシスコの家から戻ってきた
同じ階のアンとジェフがホスト&ホステスになって
恒例の「ネイバーズディナー(隣人ディナー)」がありました。

同じ階には4つのユニットがあります。
同じ階の住人と言ってもめったに出会うこともありませんし
なかなか個性あるキャラの人たちですから(いい意味で)
付かず離れずの絶妙なバランスで隣人&友人付き合いをしています。

昨年9月に
新参者のメイおじさんとメイおばさんのウェルカムディナーが
右どなりのマーガレットとフランクの家で行われました。
その返礼ディナーを今度はメイおばさんの家でしました。
そしてまたその返礼の、、、、、

という具合に
これまた付かず離れずの時間的距離を保ちながら
「ネイバーズディナー」が続いています。

4ユニットとも同じ広さ、同じ形のはずなのですが
間取りもインテリアも、壁も床も全部違うのもまた面白く
メイおばさんは、「アメリカンライフ」について
「アメリカンマナー」について
時には恥をかいたりしながらも
たくさん学ばせていただいています。

たとえばこれが我が家


これがアン家


同じ形の窓が全く違って見えますよね。
もちろん見える景色は4軒全部違うのですが。

付かず離れずの原則は
お互いのプライバシーには踏み込み過ぎないことでしょうか。

質問はほどほどに分をわきまえて
相手を困らせるようなことは聞かずに
自分の意見は述べても、主張はせずに

たとえ相手が名の知れた御仁であろうと
いえそれならばなおのこと
そんなことにはこちらからは触れずに
臆することなく、ごく普通にさりげなく

招かれたら何を持っていき
翌日には何をしたらよいか

そんなことにもだんだん慣れてきました。

昨日お持ちしたのは
焼き立てのギリシャのクッキーと
私たちが美味しいと思うワインを1本。


今朝一番にしたことは
「Thank you card」を書いて
アンとジェフの家のドアの下に差し込むこと。

「Thank you card」もまたマナーの原則です。
そして、こればかりはすぐに返さなければならないピンポン玉です。

カードの手持ちをそろえておいて
ちょこっと手作り部分を加えれば
なおさら心が伝わります。


今朝は
5月に日本にやってきたアンとジェフを案内した時の写真を印刷し
切り抜いて、ペタペタと貼り付けてみました。
まるで小学生の工作みたいですけれど(笑)。


ついでに言えば
こういう時、夫さんはまるで役立ちません。

「メイ、Thank you cardを書いておいて。」

そして出来上がったものにサインするだけ。
そんなことにももうすっかり慣れました。
こうして鍛えられていくのです(笑)。

一昨日の三日月より少しだけふくらんだ昨夜の三日月は
なぜでしょうか、こんなに赤い色をしていました。


長くなりましたので、今日は「例の物」はお休みです。
まだまだたくさん(笑)(笑)のストックがありますからね。
楽しみにしていてくださいね。


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8月20日:簡単、楽ちん、美味しくできてきれいなギリシャのクッキー
8月18日:高い所から時を感じて~シアトルの回転レストラン
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現代アメリカ事情~コンドミニアムサービス

2015-08-09 04:26:03 | ライフスタイル
コンドミニアム(日本で言う所有型マンション)でも戸建てでも
毎年税金が課されるのは日本と同じです。
その額はたぶん日本よりも大きいのではないかしら。

加えてコンドミニアムの場合には、毎月の管理費(Management Fee)がかかります。
たとえ1年の半分不在でも定額管理費が徴収されます。
(日本も同じかと思いますが)

この額も馬鹿にできません。
もちろん税金と違って、コンドミニアムごとに違い、たぶん所有面積によっても違うと思うのですが、額が高ければ高いほどサービスの質はよくなるはずです。

ここシアトルのコンドミニアムの管理費の額を聞いた時には驚きました。
けれども次第にそれが相応の価値があるように思えてきました。

たとえば、、、、、

セキュリティーが完璧に保たれています。
エントランスには24時間、男性のコンシェルジュが交代でつめていて、入居者以外には、入居者があらかじめ届け出た来訪者でない限りは中に入ることができません。
ここアメリカでは「セキュリティー」は大きな価値です。

入居者が外に出る時にはきちんと挨拶をしてくれます。
帰って来た時にはホテルのドアマンのように内側からドアを開けてくれます。

コンシェルジュに頼めばすぐにタクシーも呼んでくれます。

車で来訪した友人はキーさえ預ければ、あとはバレットパーキングで車を専用の地下駐車場に運んでもらえます。帰る時には同様にエンジンをかけた車がエントランスまで運ばれてきます。

24時間使える温水プールやジムやジャグジーはいつでも整備され、シャワールームも心地よく、清潔なタオルもふんだんに使えます。

プールやジムのある最上階には展望ロビーも、キッチン付きのパーティールームもあります。

長期不在時には郵便物を管理してくれ、速達や荷物などが届けば電話やメールで報告してくれます。

壁に絵を掛けたい時にも、天井のライトのランプが切れた時にも、まずどんなことでも助けてくれます。万一何かがあれば、すぐに救急車だって呼んでくれるでしょう。

部屋をぐるりと囲む窓ガラスの外側も、定期的にゴンドラに乗ったスパイダーマンのような人たちがきれいに清掃してくれます。

扉の内側のロビーも、そこから続く中庭も落ち着く場所です。


この美しい季節には、住人たちがワインの瓶とグラスを持って外テーブルでくつろいでいる姿を見かけます。


噴水の水音は涼しさを誘い


手入れの行き届いた花壇には四季を通じて美しい花々が咲き誇ります。フェンスの向こうは住人用のテニスコートです。


新参者、しかも不定期住人です。きっとまだまだベネフィットがあるのでしょうが、この何か月かで「なるほど」「助かる」「便利だ」と実感したことを思いつくままに列記してみました。

3日前にワシントンDCから帰ってきた時
馴染みのコンシェルジュが満面の笑みで「Welcome back!」と出迎えてくれました。
どんなにホッとしたことでしょう。

手渡された封筒は、中庭の写真を貼った手作り招待状でした。


Please join us for the COURTYARD PARTY
Thursday
August 20, 2015
5:30 pm – Cocktails
6:30 pm– Dinner

(中庭のパーティーにご参加ください。
 8月20日 木曜日
 5時半からカクテル 6時半から食事)

サービスは目に見えない商品
良い商品にはそれなりの価格があって当たり前

身近なところではチップもそうですが
そうしたアメリカ的考え方は、いったん慣れてしまえば
よけいな気を使わずにすむ分、とても合理的なものだということが
時を経てようやくわかり始めました。


例のもの、今日は歴史です。

Q:Name one famous Greek landmark.
(ギリシャのランドマークとも呼ばれるものをひとつあげなさい。)

A: The most famous Greek landmark is the Apocalypse.
(はい、最も有名なギリシャのランドマークはApocalypseです。)

う~っ、「アポカリプス」って「この世の終わりの日」とか「黙示録」でしょう?
ほら、マーロン・ブランドのあのベトナム戦争の映画「地獄の黙示録」の原題は「Apocalpse Now」だったじゃないですか。
も、も、もしかしたらあなた、言いたかったのは「アクロポリス」?   (笑)(笑)


読んでくださってありがとうございました。
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8月8日:ミント&ライムウォーター
8月7日:スイカの季節
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私のアイランドリビング~忘れねばこそ

2015-06-26 03:48:55 | ライフスタイル
「忘れねばこそ思ひ出さず候」

これは江戸の芸者さんの言葉。
そんなことを日本にいる時の新聞記事で知りました。

今も心の中に留まった思いは過去へと流れ去ることもない。
だから思い出すこともない。

たとえ意識はせずとも通奏低音のように流れ
それがあるから自分がある
と思えるようなもの。
誰からも見えないそんなもの。

それが私にとっての「アイランドリビング」です。
それは昨日ご紹介したような
美しい家の守られた暮らしではなく
むしろ不便で、時に危なく、貧しい生活です。

ある時代、そうした場所でそうした暮らしをしていたことがあります。
一年が雨季と乾季だけの季節
雨季の雨は島をまるごと豊かに包み
雨上がりの光を神々しいほどに輝かせ
木々を育て、滝を育て、川を育て、海を育て
島中を花の香りでいっぱいにして
私たちの心を育てました。

洗濯機もテレビも冷蔵庫もない暮らしは
だからと言って何の不便もなく

当然ながらパソコンもなく、電話もなく
繋がりは足といつ届くかわからない手紙と電報。

けれども私たちの心はしっかりと結ばれ
分け与え、分かち合い
あきらめることは潔くあきらめて
良き思いに感謝をしながらつつましく生きていました。

だから今だって
私はこんな緑の中の

こんな家で

パパイヤの苗木を育て

椰子の実と

タロイモと

パンの実と

バナナの実りを仰ぎ見て

雨上がりのジンジャーの香りに包まれ

イランイランが黄緑色の地味な花を咲かせれば
それを少しだけいただいて愛しい人の頭にのせる花輪を作る


そんな暮らしに再び戻れたら
と、もう決して叶わぬ想いの中で
数多の便利さに甘やかされながら
思い出す必要もない私の「アイランドリビング」と共に生きています。

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6月25日:マカダミアナッツ14種類の味
6月24日:ロコモコ登場!
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居住用と休暇用~暮らしの形

2015-06-19 03:26:35 | ライフスタイル


ハワイ島ではコンドミニアム暮らしでしたから
キッチンで料理をすることもあれば
洗濯機をまわすことも、掃除をすることもありましたが
ここ、カウアイ島ではホテル暮らしです。

ビジネスホテルではなくバケーションホテルですから
当然ながら毎日いろいろなプログラムがあって
それらに参加をしていれば外に出かけずとも
退屈をすることもないかもしれません。
今だって早朝のビーチヨガが行われています。


ここで出会う人のほとんどはアメリカ人で
私たち日本人と違うのは
「2週間で○カ国を周る」型の旅ではなく
「2週間一か所にいてのんびりと、時には退屈をする」旅を
楽しんでいることです。

夫のいつもながらの放浪型将来計画に
内心は「またですか」とあきれながらも夫唱婦随で付き合って
ハワイ島でも、ここカウアイ島でも
建築中の家やモデルルームを見ています。

まずどこでも最初にされる、とてもハワイらしい質問は

「Residential homeですか?
 Vacation homeですか?」

つまり、居住用か休暇用か、というライフスタイルについてです。

昨日訪れた南のリゾート地「Poipu(ポイプ)」では
まだ整備もされていない土地に骨組みしかない家々
ここに庭園ができて、こことあそこにプール、そして、、、、
どう説明されてもイメージが浮かんでこない場所
しかも、「全部が完成するのは5年後の予定です。」という場所が
すでにして良い区画から売れ始めています。

一番小さなユニットでも65万ドル(8千万円)ですから
楽園ハワイの不動産事情が垣間見えるというものです。

聞けば、1割が土地の人で、残る9割は主にアメリカ本土の人たち。
2割が「Residential(居住用)」で、8割が「Vacation(休暇用)」。

案内役のショーンが自信ありげに言いました。

「でもね、住み始めればきっと気に入って、休暇用が居住用に変わってこの割合も変わると思いますよ。」

ホテルに戻って感想を訪ねる夫に、「問題外」という新しい日本語を教えました(笑)。

メイおばさんは思っています。
所有できるかどうかは別の問題として、「所有」をすればするほど人はだんだん縛られて、心配ごとも多くなって、不自由になっていく、と。若い時ならまだいいけれど、これだけ年を重ねたならば、そして今後ますます重ねていくのだから、身も心も身軽に自由でいるほうがずっと快適ではないかしら、、、、、と。

同時にメイおばさんはこうも思っています。
「ここに住んで、こんな暮らしをしたらどうだろう」と考えるのは
きっといくら年を取ろうが変わらない夫の趣味のようなもの。
もしかしたらひとつの「先へ向かう力」なのではないかしら、、、、、と。

ま、あまり水をささずに、一緒に想像を楽しんで、最後に一言いいましょう。
「問題外!」(Out of the question!)と。
これってもしかしたら婦唱夫随?

さて、だいぶ明るくなりました。
ニワトリが鳴き続けています。
今日は島の北端まで車を走らせます。
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「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞこちらも覗いてみてください。
6月17日:ファーストフード店のサイミンですが、、、、、
6月16日:ふらりの出会い~三色フリッター
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旅が暮らしで暮らしが旅か

2015-06-12 13:06:30 | ライフスタイル

ハワイ島コナでの暮らしが始まりました。
と言ったってほんの何日間かのことなのですが
そう言ってみたくなるほどに「暮らし」です(笑)。

今私たちがいる所はこんなドアの向こうです。


この向こう側へ入るには車の窓から手を伸ばして
5桁の数字を押さないとドアが開いてくれません。

中には何棟かの建物があり、プールやジムもありますが
ホテルと違って閑散としています。


私たちの家はJの23。
窓の向こうは海!と言いたいところですが
残念ながらゴルフ場です。


左向こうには湖が見えます。


ハワイ諸島最大の島ハワイ島の中央にあるのは
標高4205メートルのマウナ・ケアと
4170メートルのマウナ・ロアです。
活火山のキラウエアもありますから
私たちがいる西側(コナ側)は走っても走っても
砂漠のような溶岩台地が続きます。
ハワイ=南国=椰子の木 とはまるで異なる景色です。


けれども、この家の窓の向こうのゴルフ場には
珍しいことに何本かの椰子の木が空高くまっすぐに伸び
いつもサワサワと大きな葉が風に揺れています。


このコンドミニアムの「J23」は
「J21」の親友夫婦の紹介で借りることができました。
と言っても私たち同様ウロウロ暮らしの人たちですから
せっかくお隣のお隣に来たというのに
彼らは今はニューヨークです。

全く色合いもデザインも違うベッドルームが2つ、バス&トイレが2つ、広いキッチンとリビングダイニングとバルコニー。

なかなか快適なのですが、ホテルと違って
良くも悪くも「旅」と「暮らし」との境目が曖昧です。

今日だって島の東側を車で回りながら(これは旅!)
途中でスーパーらしき所を見つけて
夕飯用の食材を買い込んできたんですから(これは暮らし)。

たった今だって
「メイ、さっき買ってきた豆でコーヒーいれてくれる?」
などと言われて、なぜかうまくドリップしないコーヒーマシーンと
孤軍奮闘していたんですから(これは暮らし)。

なまじっか洗濯機も乾燥機もあるものですから
どんどん洗濯しちゃうし(これは暮らし)。

そのくせ「明日は『ワイピオ渓谷の展望台経由でヒロに行こう!』
などという計画がもう決まって(これは旅!)。

「それじゃ僕は夕食までちょっと仕事をするからね。」と
部屋のドアを閉める夫(これは暮らし)。

でも気づいてみれば私たちの日常生活だって
毎日やってくる新しい時間の旅をしているようなものですから
旅は暮らしで、暮らしは旅
そう思って境界線はひかないようにしています。

今日、素敵な出会いが二つありました。
今日6月11日は、ここハワイ島で生まれ
ハワイ王国初代国王のカメハメハ1世のお誕生日です。

島の東側をまわっている途中でこんな催しに出逢いました。
大王が生まれたハワイ島北端の町、ハヴィです。


もう一つはこちら。
こんな可愛い子たちがバルコニーに住んでいます。
時々隙間からお部屋の中に入って来てくれたりもしますが
とにかく内気な子たちで、なかなかなついてくれません(笑)。


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メイおばさんのキッチンセラピー

2015-05-17 23:45:35 | ライフスタイル
下田旅行が中止になったので
お料理を作る時間ができました。

今朝のキッチンは
明るい光がさしこんで
開けた窓からはさわやかな風が吹き込んで

そんな風をふ~っと大きく吸い込んで
調理台から目を上げれば
大きな窓一面を緑の葉っぱが覆います。

パイを焼きたくなりました。
玉子もバターもハムもチーズも牛乳もありますし
いつものパイ皮は冷凍庫にあります。
うまい具合に赤パプリカと緑オリーブもありました。

まずはパイ皮を麵棒で薄く伸ばしてパイ皿にしきつめたら


ハムをたっぷりとのせて


次に卵を泡立てて牛乳と生クリームと合わせたら
そっとハムの上に注ぎます。

チーズはやっぱりパルメジャーノ。
たっぷりと表面を覆うように。


オーブンで焼き始めれば
チーズの匂いがキッチンに漂いだしたところに
光と緑のいたずらマジックが加勢して
ララララと鼻歌のひとつも歌いたくなります。

悲しいことも
心に重くひっかることも
たくさんありますけれど
だからこそ、こんな時にはキッチンセラピー。
大好きな人たちに食べてもらう料理セラピー。

焼き上がったパイを丁寧にクロスで包んで
電車に乗って出かけましたよ。

本当は下田から干物でも買って
遅れて駆けつけるはずだったのです。

テーブルの上にはすでに美味しそうなお料理がたくさん。
パイをテーブルに運ぼうとしたら
またしてもドジをしたことに気づきました。

本当はこんな風にするつもりだったのに


赤と緑のトッピングを忘れてきてしまったのです。
仕方がない、ミニトマトをちょっと借りましたけれど
やっぱりなんだか、、、、、、、


パーティーが終わって家に帰ってみたら
キッチンの調理台の上にぽつねんと忘れ物がありました。
赤はパプリカ、緑はオリーブです。
まったくもう、、、、(涙)。


とはいえ
笑いにあふれ
優しい心が行ったり来たりの
まるで今日のお天気のような一日でした。

みなさんは何セラピーをお持ちですか?



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イルカタッチもブランコも

2015-05-15 23:54:39 | ライフスタイル


しょっちゅうメガネを探していたり
携帯電話を探していたり
今だって、昨夜郵便局の時間外窓口で荷物を受け取る時に
お財布から出して提示した運転免許証が見つからず
かなり慌てていますけれど

逆に
ないと思って買った卵が
冷蔵庫の引き出しの中にあったりもしますけれど(笑)

いいことだってたくさんあります。
若い時は一生懸命背伸びをしたり
ついつい人と比べたこともありましたけれど

もうそんなこと
全く必要なくなりました。
いくら背伸びをしたって本当に背が伸びるわけでもありませんし
いくら人と比べたところで自分が変わるわけでもありません。

メイおばさんはメイおばさん、ほかの誰でもないのですから
いいじゃないですか、このままだって
と、年を重ねるごとにどんどん楽になっていきます。

苦手なことはますます苦手になって
得意なことは経験を積んだ分ますます得意になって
それでもいいんじゃないかと思えるようにもなりました。

世の中よくしたもので
メイおばさんが苦手なことが得意な友はたくさんいて
いつだって助けてくれます。
そのお礼にメイおばさんが得意なことでお返しをします。

そうして年々ゆるゆると
そうして年々にこにこと
頑張らない分、楽になっていきます。
比べないですむ分、楽になっていきます。

それにこんなおまけだってあります。
「孫たちのため」という大義名分で
シーワールドも楽しめますし、イルカタッチも


ブランコも楽しめます(笑)。


ありがたいことです。


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一緒に老いていく桜と私

2015-03-27 23:30:18 | ライフスタイル

今朝、シアトルからこんなメールが届きました。

「メイ、その後いかがお過ごしですか?
シアトルは桜も盛りを過ぎてしまいましたよ。
最近続いた雨が、せっかくの花を散らしてしまったのです。」

東京は今日、どんどんと気温が上がりました。
朝にはまだ固い蕾だった庭の桜が
女ばかり10名も集まっての気の早いお花見に
良いところを見せようと張り切ったのでしょうか。
一輪、また一輪と花びらを広げ始めました。

桜という花は実に不思議な花で
長い人生、いつ、どこで見上げた桜にも
それぞれの「思い出」があり
たくさんの「物語」があります。

華やかな中にも
そんな、せつない季節がやってきました。

この庭の桜にもたくさんの思い出があります。
父の死後、父が毎年愛でていた桜ごとこの土地を譲り受けた私たちは
新しい家を建てるに際してこう言われました。

「この桜の木を切らなきゃだめですね。」

けれども、どうしても切りたくなかったのです。
移植についてたずねると

「桜はむずかしいんですよ。
たかが1メートルでも場所を移すとなると
うまく根付く可能性は半分ですよ。
それでも移しますか?」

私たちは、その50%の可能性に賭けることにし、植木屋さんに言いました。

「かまいません、たとえ50%でも可能性があるのなら。」

その結果、私たちの桜は1メートル向こうに移されることになりました。

そして、、、、、
翌年の春には、何事もなかったかのように
芽吹き、蕾をつけ、ふくらませ、花を咲かせてくれたのです。

以来、もう30年近く変わらずに、春になると窓を薄桃色に染めてくれます。

一度だけ不思議なことがありました。
その年は桜の時期に日本にいることができませんでした。
蕾がふくらんでいくのを「頑張れ、頑張れ」と応援することも
可憐な花びらがひとつひとつ開いて行く姿を愛でることも
はらはら、ひらひらと雨のように散る花弁を手に受けることもできなかったのです。

すっかり青葉になった時期に帰国して
夏を越し、秋が過ぎ、寒さに震える頃になって

「メイさん、見て、ほらあそこ。桜が咲いてる!」

友の指差す先を見れば
裸の木の一枝に、まるで春のように桜が咲いていたのです。

「狂い咲き」などと言う言葉で片付けるのは簡単ですが
今でも、私はこんな風に思っています。

たぶんこの子は私のために最後の力を振りしぼって
春に見せることのできなかった花を
真冬に見せてくれたのではないかと。

桜の木も私も
一緒に老いていきます、春が来るたびに。

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シュリ・シュリさんとの瞑想の時間

2015-03-25 23:57:51 | ライフスタイル

とある所からのお招きにあずかって
興味しんしん出かけてみれば
案内されたのは、やたら大きな両国国技館の
一階真ん中、前から二列目。

「来る3月20日に『International Festival of Happiness 2015』を開催いたします。この日は、国連制定の『国際幸福デー』です。
 呼吸法と瞑想の指導者としてインドばかりではなく国際的に知られ、さまざまな分野で社会貢献活動を実践しているシュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール氏による『幸せ』と『平和』についての講演に合わせて、国内外の出演者とともにヨガ、音楽、ダンス、瞑想といったインド独自の文化をご紹介いたします。
 ぜひご参加いただきたくご招待を申し上げます。」

どうやらシュリ・シュリさんと言うのは、心の垢を一掃する呼吸法と瞑想の世界的権威なようです。インドでは「ヨガ・シロマニ」(悟りに達した崇高なる教師)の称号を得ています。2006年にはノーベル平和賞にもノミネートされました。

日頃から「ああ、垢がたまってきたなあ、、、、洗い流さなきゃなあ、、、、、」などと悶々としている身にとって、「呼吸法」や「瞑想」の一端でも教えていただけるのならば、なんてありがたいことでしょう。

加えて白状すれば、「瞑想」とか、「meditation」という言葉にはどうも弱くて、つい引き寄せられてしまうのです(笑)。

小池龍之介さんの「心のおおそうじ~『今に生きる』瞑想のワークショップ」などと言う講座を受講してしまったのも1年ちょっと前のことでした。

今回だってしっかりありましたよ。
ステージの上のシュリ・シュリ師と共に「瞑想」をする時間。

ずいぶん長く感じましたけれど
5分? 10分?
いったいどのくらいだったのでしょう。

でもやっぱり駄目だったんです。
小池龍之介さんの時も駄目でした。
どうも、ワタシ、憧れてはいても「瞑想」には向いていないようです(涙)。

静寂の中で目を閉じながら
「だめ、だめ、何も考えちゃだめ」などと考えてますし

ちょっと気が緩めば
「今日の夕飯、なに作ろう」とか
「明日の予定はどうだったかしら」なんて
考えちゃってるんですから。

あげくのはてに
し~んと静まり返った国技館の中で
私ったら、、、、知らず知らずのうちに寝てました。

もっとも眠りこそが究極の瞑想なのかもしれませんけれど(笑)。

いいことも、悪いことも
何も考えないということは
実は、とてもとても難しいことです。

途中で立ち寄った帝国ホテルのロビーでは
種類の違う桜の花が美しく咲き揃っていましたよ。



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