「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

結婚と離婚と仕事とSEX Ⅶ  ダスティンホフマンには…1

2005年08月27日 22時18分04秒 | 結婚観
 人の価値観の違いっていうのは何処から生まれてくるのかっていう問題に対しては明確な回答ができません。

 でも家庭環境という要素は大きな部分を占めてくると言えるのではないでしょうか。

 人の話ばっかりで自分のことを少しも言わないのは不公平な気がしますし、先の話につながることもあるので、少しだけお話しします。

 もう20年近く前のお話ですで、半分昔話になります。

 僕は当時ある予備校の職員をしていました。今はその予備校はありません。

 僕はもてない人でした。

 今も変わりません。

 自分の容姿に自信を持ったことは一度もなかったので20才を過ぎても女の人と付き合うなどということはしたことがありませんでした。

 僕の仕事の内容は言えませんが、10人以上採用された職員は1年で二人になっていました。

 僕は入社2年目で主任と呼ばれていました。

 血気盛んな若者が教材販売で財産を作った実業家に掛け合って立ち上げた予備校でしたから、勢いはありましたが、後から入ったものにとっては不備な点が多々あったと思います。

 事業自体は順調に伸びていました。

 社長に相当する理事長という人物は、見栄えをよくしようと女性事務職員の採用に容姿の観点を入れたようです。

 2人ほど採用され、受付に置かれたようですが、しばらく立つとそのウチの一人が僕の部署に回ってきました。

 とても綺麗な人でした。

 「綺麗な人だなあ」という以外に感想はありませんでした。

 僕は、その人は僕より年上で既婚者だと聞かされていましたからね。

 何でそんな風に嘘を付かれたか分かりませんですが、とにかく僕は単純にそう信じていました。

 で、一緒に仕事をするようになったんですが、彼女がどうして受付から外れたのかだんだんと理由が飲み込めて来ました。

 彼女はもの凄いお嬢様育ちで、世間一般の事務仕事にはかなり向いていない人だと分かったのです。

 例えば新聞紙を束ねて10文字に縛っても彼女結ぶとユルユルでどさどさ落ちて来ちゃうのです。

 そういうことはしたことがないそうで、よくそれで主婦がつとまるなと思ってました。

 万事がそういう具合ですから、僕の部署に来る前にかなり叱られて随分と凹んでいたようなのです。

 僕は年上のしかも既婚者に向かって叱るなんてことは出来ようはずはありませんから、根気強く繰り返しやってもらうしか手がなく、彼女の仕事は必ず後で点検しフォローするようにしました。

 あるとき二人で仕事をする機会があり、当たり障りのない世間話をしていて、僕は何の気なしに「家庭を持ってるとお仕事大変ですね」というと彼女が「え~!私、独身ですよ~」と言われてしまいました。

 おそるおそる年を聞いて見ると僕より一つ年下の人でした。

 僕は一気に気が抜けてしまい。

 「なあんだ!年下だったのかぁ。」とかなり大きな声で言ったのを覚えています。

 「ずっと年上の人妻だったと思ってたの?」というので「うん!」と答えたら、「怖いイメージだった?」というので「うん!」と言って二人で声を上げて笑いました。

   

大の字

2005年08月27日 14時46分14秒 | 人々
 先日午前1時頃ブログを書いていたら、突然娘が僕の部屋に入ってきた。こういう場合はたいがい昼間に寝過ぎて夜眠れなくなるケースが多いのだが、今日は「ママのイビキがうるさくて眠れないよ。」という。

 これもたまにあることで、そういうときは僕のベッドにしばらく寝かせてから、部屋を移ると上手くいく。

 娘はかみさんと6畳の部屋に布団2枚を敷いて寝ている。僕は別。家庭内別居か!と色めき立つ必要はない。仲が悪いわけじゃないからね。

 僕はいつも6時半に家を出て行く。カミさんは滅多に起きてこない。娘が乳幼児だった頃からの習慣で、僕は一人で朝ご飯を食べて出て行く。

 娘と一緒に寝てるとかなり眠りは浅くなる。おねしょはもう止んだが、鼻血、トイレ、寝相の悪さ等で、何度か起こされることもあるらしい。

 僕は出勤に45分の運転を伴うから眠気は命取りになる。

 で、そのとき娘は「パパ、見に来て!」という。

 理由を聞くと「ママが真ん中で大の字になっていて眠れない」というのである。

 部屋に見に行くと見事に「大の字」の形を創っている。

 そしてカミさんの足下には「クマのプーさん」の縫いぐるみがあった。

 僕はゆっくりと娘の方を振り返りながら、静かな声で


 「よく見なさい。これは『大』ではなく『太い』という字だよ。」

 と言った。

 娘も「そおかあ!」と感慨深げである。

 しばらく二人で鑑賞していたが、そんなことしても仕方がないので、僕がカミさんをゴロゴロ転がし始めた。

 カミさんは「ん~?なあに?」とか言いながら結構素直に従っている。

 「これで大丈夫!」
 「パパ、ありがとう」

 となって部屋に帰った。


 僕のカミさんの凄いところは翌日その話をしても全然怒らないところである。
ネタとして良ければ大笑いしてしまうのである。

 しかも先日カミさんは友達と温泉アンドお食事の小旅行をした際に、その自虐ネタで大いに笑いを取ってしまったとのことである。

 ちなみにネタは娘がカミさんの横に寝て枕を腕の辺りにもっていくと、「伏」の字になるという進化型のネタも披露したらしい。

 結局、何を言いたいのかよく分からないが、ウチの家族は脳天気だということだけは言えそうである。