「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

ブログ占い? テンプレートの背景色番外編 「襲ね」 平安女性のコーディネートについて1

2005年08月08日 22時08分33秒 | BLOG論
 久しぶりに「色」について書きます。

 今までテンプレートの背景色について述べてきました。まだ最後じゃないですけど、背景色って一色の人も、そうはいないだろうと言うことで考えてみました。

 平安期の衣装の代表といえば十二単ですよね。これって実際は一二枚でなく、十枚の衣装を重ね着してるわけです(最高は26枚、厚さ16.5センチ)が、重さ二十キロはあったようで、いったん座ると立ち上がるのが面倒くさく、当時の女性たちは手を床について、ズリズリっと移動したようです。

 なんでそんな機能的でない衣装になってしまったかという話は別の機会にして、十二単衣の美しさって、一番の上着にあたる「唐衣(からぎぬ)」とか、後ろに引きずる「裳(も)」の
美しさだけでなくて、下に重ね着してる、「単衣(ひとえ)」とか、「五衣(いつつぎぬ)」の裾の部分がグラデーションになって見えているのも大きな魅力だと思うんです。

 僕たちは今、日常的には洋服を来てますよね。今は夏真っ盛りですから、それほど着込みませんが、それでも上着の色とその下にのぞく色のことって考えますよね。

 フォーマルな服装でも、カラーと呼ばれる、例えばスーツから出てる部分がすべて白だとキチッとした、清潔感のある印象を持ちますよね。

 平安時代は上着と、そこからはみ出すように見える部分との色目を「重ね」もしくは「襲ね」(どちらも読みは「かさね」)と言って非常に重要視し、色の組み合わせ方に名前を付けて、季節ごとに分類していたそうです。

 画像はホームセンターで売っている、120円の「花ちり紙」です。よく学芸会等の行事の際にお花をつくる材料として使いますね。

 色紙より質感が和紙に近いので、これも使いようによっては、おもしろいことになればいいなと思っています。

 次回はそんなお話になればいいなと思います。