雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

...の、かたち。

2018-12-19 00:02:06 | セツナイ
NISSAN(ニッサン)のトップであった
カルロス・ゴーン氏が逮捕されました。

ここまで伝えられている情報からは、
自分も確実に抱えている人の欲とは、いったい、
どこまで深いものなのか......と。
その底の知れなさに、
おぞましさと悲しさと情けなさなども入り混じり、
少々複雑な感情に包まれたりもします。

ゴーンさんといえば、倒産に等しかった日産を立て直し、
多くの尊敬も受けていたであろう人物。

思うに、尊敬というものは行動や実績と密接に絡み合っていて、
関係もしあいながら形成されていくもののように思えます。
当然、それら全ての背後には人格や性格、
心持ちや所作なども大きく影響しているとも思えますが、
それ故に、周囲からの「尊敬」の思念というのは、
生きていく上で他人から受けたり持たれたりするのが
最も難しいものなのではないか......とも思われて。
それは意図的に作ろうとしても作れないものであり。
行動や実績なくして手に入るものではなく。
行動や実績だけで手に入るものでもなく。
本当に崇高で、受けることが難しい想念、気持ち......
なのではないかと思います。
仮にそんな気持ちを受けたり、
抱かれたりしたとしても、それを維持し、
裏切らない様にしていくことは更に困難なことなのかもしれません。

そして、この「尊敬」というものこそが夫婦や家族、
友人や仕事などの関係においても最も大切なものである様にも思えていて。
もっと言えば、
この日本という国を形作っている重要な力であるのかもしれなくて。

天皇陛下の存在というのも、
そんな部分を象徴しているのではないか、とも。

上史において、
陛下が最も長く住んでいた「京都御所」を取り囲む壁は、
他国の王が住む宮殿や城などに比べるとあまりにも低く。
近所にある一般の家々の壁となんら変らない高さであって。
それはきっと、

「高くする必要がなかったのかもしれない......」

とも思えてしまいます。
無闇に壁を高くしなくてもよかった要因を考えても、
陛下を支えていた主たるものが「威」や「力」ではなく、
人々の「尊敬」や「敬愛」の念だったからではないかとも思われ。
現在居住している江戸城にしても、
元は武家の要塞的なものではありますが、しかし、
陛下が移り住んでからの江戸城というのは、
年々「難攻不落の要塞」という要素は薄まっていって。
今では大勢の人々が集まれて、利用もできる公園......
といったニュアンスの方が強く。
沢山のランナー達も毎日、平然と、悠々と、
皇居の周りを走っていたりもします。

そんな天皇を象徴とするこの国の形とは?

どんな形が良いのでしょうか。

この国が他国と違う点とはなんでしょうか。

他国が羨み、尊敬もしたくなる様な、

そんなこの国の良き部分とはなんなのか。

そこから想起出来る企業の形とは、どんな形なのか。

そんなことを考えてみるに、
僕らはまだまだ自らの血や国の本質を理解したり、
表現できていないことがある様に思えることがあります。
勿論それは、

「この国の悪いところとはなんなのか?」

という様なことと合わせて考えるべきことでもあるわけですが、しかし、
ちゃんと答えを出さなければいけないことでもあると思うのです。
もしかしたら、
僕らが含まれている自然というものの本質もちゃんと理解して、
社会や文明の中で表現も出来ていないといけないのではないか......とも。

王は民のために。
力ある者は民のために。
よって、力あるものは民からの尊敬を集めて王となり。
そして、世界でも稀なる経済力と理知と理性と、
真の意味での平等と平和を体現出来ている国となり......

力ある者こそ、本当に考えてほしいなぁ......と。

力を持った者こそ、王道に目覚めて欲しいなぁ、と。

いや、そんな人であれば必要以上のお金持ちにはならないのかな?とか。

よくわからんですけど......(*´ω`*)小市民ッス。

まぁ、別に宇宙にいけなくてもイイんじゃない?

そのお金を働く人々に配った方がもっと遠くに行けるのでは!?ん?

みたいな。

この国の職業人はとても仕事が丁寧で、
職に誇りを持っている人達も沢山いる様で。
だからこその製品品質や完成度。先進性。
食物の質がある様にも思えます。
それは労働を単なる「労働力」などと定義してこなかったからこそ
育った力なのではないのだろうか、と。
雇用者と労働者との壁は、どれほどの高さであれば、
そんな誇りある職業人を育めるのか。
これまで、この国はちゃんとそれを育んで来たわけで。
どのような制度にすればそんな気持ちや文化が醸造、発揮出来るのか。
今一度、そんなことを皆でキチンと把握し、
発掘したらどうなるのか、と。

税金はどんな制度で、
どれくらいのバランスであれば経済的成功者が
国外に移り住みたくも無くなるのか。
経済的成功者もちゃんと納得できる法案はないのか?
これだけの額の税金を収めると国の管理施設が全部フリーで使えちゃう、
とか。
国民宿舎などがタダになる、とか。
高速料金やらなんやらかんやらが何かとフリーになる、とか。

「納税VIPカード」の発行!?

そんなことも国からの敬意表明の形であるとも思うし、
受ける方にしても、手に入れ難きを手に入れられるわけで。
国家に大きな貢献をしたり、利をもたらした人へは、
国はどんなことを返してあげられるのか?
現在のなんちゃら賞やなんちゃら栄誉賞なども、もう一度、
修理固成(しゅうりこせい)できるものはすべきではないのだろうか?
とも思われて。

一方で、全て一定の%で税をかける「人頭税」の形とか、
年収?億円を超えたら、関連各所や各人に還元をしていくと税率もバン!
と低くなるのだ!とか。そんな法律が今よりもっと、

「超分かりやすい!」

形であってもいいのでは?とか。
するってーと、
近頃の政治家さん達の創造力というのはどうなっているのだろうか?
明治維新の志士さん達に比べて、信長さんや家康さん、
天智や天武天皇のころと比べたりすると完全に失われてしまっているのか?
それとも......
とはいえ、食うに食えなければ甘っちょろいことなど言っていられないし。
しかし、そうであるならば、
「食うに食える」という線とはいったいどう定義するのか?
そんなことを明瞭化することも大事なことの様に思えてきたりもして。
金銭的には一生涯食うに食える!という状況になった時、
そんな人はいかなる道を歩くべきなのか。
働くことのモチベーションやエネルギーが欲である人間が多勢であれば、
欧米的な格差の大きな社会構造になっていくことは避けられないだろうし。

では!

宇宙旅行に行くべきなのか?

別荘を沢山買って自家用ジェットで飛び回るのか?

そんなこと!

ゴーンさんの言う通り!

グローバルスタンダードなのだ!

と!?

では、それは、誰が決めたスタンダードなのか?
雇用と労働とを切り分けた価値観で生んだスタンダードではないのか?
富が集中しているホンの一部の人々の間で定まったスタンダードではないのか?
もしそうであるならば、それはグローバルでもなんでも無く。
極めてクローズドなスタンダードであって。
労力を安く、利を高くするスタンダードみたいなもので。
勿論、高いリスクを負って、
それをクリアした人には当然の報いがあってしかるべきだとも思うし。
しかし、この星のほとんどの人はあくせくと働いてもいるわけで。
働きたくても働けない人も沢山いるわけで。
そんな多くの立場や人々の価値観を合わせ考えたものこそがグローバルなのでは?
とも思えます。真に理知的なスタンダードではないかとも思います。

この国のスタンダードとは何か?

敬愛される成功者イメージとは、実は、

だれが?何が?

形作っているのか。

今一度、そんなことを磨いていくことが大事なのではないだろうか、と。

この国の過去の歴史を全肯定も全否定もしないけれど、
完全なブチ壊しはせずに、
都度都度進化をさせていく「修理固成」の概念こそが、
この国の特異なる美学ではないかとも思うこともあるわけで。
そんなことを基盤とした真のグローバル・スタンダードを
この国から生み出せないものかと、
思いを馳せちゃったりなんかもするのです。



ゴーン氏逮捕のニュースには、何かと複雑な思いが巡るのです。



そんな最近のニュースを見ながら、ふと、思い出した、
以前、NHKーTVで放送されていた司馬遼太郎さんの番組。
たしか「思索紀行 日本人とは何か」という番組で、
幕末の黒船襲来をキーとした歴史探訪的内容だったでしょうか。
その中でシバリョウさんは、こんなことを言っていました。
一字一句正確では無いのですが、記憶をたどってみると......

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「この国は好奇心の旺盛な国」

「日本人は思想がゼロなのではないかと言われる。
だけど、幕末の製鉄炉を見ていると、
日本人は無思想であるということが思想だと、そう思う」
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山口県、萩市に残る幕末に作られた反射炉跡の「萩反射炉」。
世界遺産でもあります。
日本が海外に追いつこうと産業化をスタートさせた時の製鉄炉。
少しでも良い鉄を作ろうと、
日本独自の工夫を重ねに重ねて思考錯誤している時の鎔鉱炉。
今では、世界最高品質の鉄鋼はこの国の製品のようで。(^^)

修理固成......元の言葉はこうです。

「この漂える国を、理を修し固め成せとのたまいひ......」

「このただよえるくにを、すじをただし、かためなせと、のたまいひ......」

日本神話において「国産み」の話に出てくるこの言葉は、
天上の神々が、
まだ天地が別れたばかりのドロドロとしている下界を指し示しながら
イザナギ(伊邪那岐)とイザナミ(伊邪那美)の2神に話した言葉として
記されています。
イザナギさんとイザナミさんはこの言葉とともに、
天上の神々からアメノヌボコ(天沼矛)と呼ばれる矛(ホコ)を授かって。
その矛を「天の浮橋」という、
天空の虹のような橋の上からドロドロとした下界に差し下ろし。
コオロコオロ......と音を立ててかき回しました。
そしてそのかき混ぜた矛を引き揚げると、矛先から滴り落ちたしづくが固まり、
「オノコロジマ」と呼ばれる下界で最初の島になったと......
そう書かれています。

コオロコオロ......

高炉、鉱炉......

そういえば、
山口県は内閣総理大臣を一番多く輩出している県でしたでしょうか(^^)


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コメント (18)
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