音の印象を整理するのは、素早い方ではありません。通常だと何度もじっくり聴いて確認しながら音の印象をまとめていくのが常ですが、NAGURAさんのところでは、一聴してして、音の俊敏さが印象に残りました。ハイスピードといってしまうと現代オーディオの専売特許みたいに思われますが、半世紀以上前のスピーカーから繰り出される音は、スピード感溢れる韋駄天の音です。低音が篭らない開放的な部屋の特性等の条件もあるでしょうが、なんと言っても中域を受け持つユニットの支配力が大きいようです。聞けばお父さんから譲り受けたユニットを新たな箱に入れて使われているとのこと。うちの親父も何か残してくればいいんですが、血筋をどこまで遡っても、親戚をたどってもオーディオマニアは一人もいやしない。羨ましい限りです。NAGURAさんはアバロン、K2など現代オーディオに横恋慕しながらも、幼少の頃より聴き馴染んだオリンパスのシステムにたどり着かれたわけで、単なる過去のオーディオの再現ではなく、送り側システムの現代化、デシタルチャンデバなど現代の利点を生かしたオリンパスのシステムに取り組んでいるご様子。CDで調整を行ってきたとのことでアナログの再生には不本意なところもあるようでしたが、十二分な音のもてなし。ユニークな音源を織り混ぜながらの音のお茶会は、その後、大繁盛の居酒屋に場所を移して、充実した一日でした。次は年明けに１１０さんのお宅での開催を約束を取り付けての散会でした。
娘さんの描いた木炭デッサンもいいですね～。
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