黄昏オーディオ

ちょっとだけオーディオ。

音楽本

2009-03-24 22:13:48 | 書籍・読書
行きつけの図書館の新刊コーナーで何気に目に留まった「クラッシック新定番100人100曲」
ちょっとめくって、まえがきを読んで思わず大きくうなずいてしまった。
ちょっと引用

『これまでの入門者向けの名曲解説は、バッハ以前の音楽(古楽と呼ばれる)と、1945年以降の音楽(現代音楽と呼ばれる)をあえて切り捨てて、クラシック音楽ではないとみなしてきた。また、ヨーロッパ以外の作曲家についても、ごく一部の例外をのぞいて、重要視してこなかった。』

私がこの手の名曲解説を手に取るのは主に、中抜け解消のためです。すなわち、
バッハ以降から1945年までの音楽にあまり親しんでいなかったのを取り返すべく読むことが多いのですが、なんかいいとこついてきますね。
一気呵成に読みきりましたが、きっとまた読みたくなる本です。
あとがきにかえて というのがまたいい。
ネットワークによる古きよき時代の音楽鑑賞とはまた違ったクラッシック音楽の受容が始まろうとしているとした上で、メジャーなもの、評論家が推すものだけが一流ではなく、少数の側に属している音楽の中にも一流のものが有るということを、マニアだけでなくみなが知る権利が与えられたという主張には、何かと暗いことが多い音楽環境で少しは明るい希望が持てる気がします。(まあ、なかなかそんなに甘いものではないんでしょうが)
刊行から一年間、本で取り上げた曲を試聴できるサイトを立ち上げているというのも、試みとして面白いと思う。