黄昏オーディオ

ちょっとだけオーディオ。

詐欺師になるつもりはないが、カモになるつもりもない

2014-03-14 23:23:44 | 書籍・読書

いっぺんカモられてしまいましたが、これ以上カモになるのはゴメンこうむりたい。まずは詐欺師の手の内を知ろうと、入門書?を読んでいます。流し読みしていると、どこで誰がたまされたのかわからないような巧妙な仕組み。こんなんに狙われたらひとたまりもない、クワバラクワバラ。まだ途中だが、面白いのが、カモの分析。
カモの第一の条件は金である。しかし、詐欺師が言うところの“盗っ人の血”が流れていることも欠かせない条件だ。言い換えれば、物をただで欲しがったり、平気で不正な取引をする性格ではなければならない。(中略)盗っ人の血はプロの泥棒にだけ流れているわけではない。たいていの人間には少しはながれているようだし、なかにはもっと量の多い者もいるようだ。
別に騙される人が悪いといいたいわけでなく、ほんのちょっと欲を詐欺師たちが巧みにつけけんでくるようです。

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始末の極致

2014-02-21 08:09:42 | 書籍・読書
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昨年後半から読書ペースがちょと落ちてます。せっかくリクエストして、順番が回ってきたのに、読み切れずに返却期限切れになってしまうこともしばしば。
そんな中、久しぶりに出会った強烈な節約本。系譜としては、魚柄仁之助さんに近い気もします。魚柄さんは『ひと月9000円の快適食生活』がベストセラーですが、こちらは『電気代500円。贅沢な毎日』先月の我が家の電気代は、四万円に迫ってましたから、その差80倍。六年分の電気代をひと月で使っている換算。何でそんなに安いのか。当たり前にある電化製品がない。冷蔵庫なし、洗濯機、掃除機なし、テレビは見る時に押入れから出してきて、見終わったらしまう。携帯電話なし、
固定電話も夜中に外してしまうらしい。
冷蔵庫にしまわないといけないようなものは買わない。魚柄さんの著作に『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』なんてのがありましたが、そもそも現代に冷蔵庫のない日本人なんて!非電化の冷蔵庫を欲しいと思ったことはありますが、冷蔵庫無しとは考えたことすらなかった。
冬の暖房は火鉢や炭のコタツ、あんかに炭。
さすがに取り入れて実践できそうなものはほとんどありませんが、庭でウコッケイとウズラを飼って卵を食材に使うというのはちょっと気になる。畜産試験場などに申し込むとヒナを500円程度で購入できるとのこと。車の無いガレージに鳥小屋を作って飼えばいいかもと、嫁に相談したが、完全拒否。それなら犬を飼いましょうよといわれちゃいました。
著者はそれなりに高齢な方かと思ったら、1979年生まれ。いやはや徹底した暮らしぶりだが、ぎすぎすした感じはあまり無い。すごい人がいるもんだ。

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電気代500円。贅沢な毎日
アズマカナコ
阪急コミュニケーションズ

読了

2013-11-14 00:01:58 | 書籍・読書
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四百を超えるページをようやく読み終えました。普段の読書は集中すれば何時間もかけずに読み上げてしまうような実用書の類が多いので、正直なところ途中めげて読み終えず返すかと思ってました。まあ読まずにめくっただけのページがないわけでもないですが、なんとか読破。前の感想にも書きましたが、ピアノという楽器の発展、技術革新について重きをおいて書かれたものではありません。ピアノの原型とされるフォルテピアノを発明したクリストフォリも、ピアノにまつわる一人として、ちょいっと書かれているだけ。
あくまで印象ですが、まるで、ピアノの歴史を一本の木になぞらえ、その気に実った果実、好んで寄ってくる小鳥たち、いただきで堂々としている猛禽類。密に集まる昆虫…ピアノの歴史にまつわる人々を描いた、長編ストーリーです。図らずも、並行して読んでいた。「いつも彼らはどこかに」はストーリーのどこかに必ず、動物が絡む短編集であったので、ピアノがどこかに出てくる物語のよう思えて、全く異なる二冊が奇妙に響き合いながら私の頭を駆け抜けて行った感覚です。
ちょっと印象に残ったものをメモがてらに記しておきます。

ピアノに書かれた銘「平和な暮らしを望むらら、耳を傾け、観察し、沈黙を保つべし」
「わたしはかつて平凡な木だった。生きていた時は無言だったが、今は死んで、巧みな演奏により美音を発する」

スピーカーにもこうした銘があってもいい気がします。

キャンターノと呼ばれる鍵盤楽器。木のケースには何列も仕切りがあり、それらのなかには大きさの違う猫が入れられ頭は小窓に固定されていて、一種の鍵盤によって尻尾を操作する。その演奏では猫たちは過剰に興奮し、痛さと恐怖にキーキー、 ニャーニャー、ギャーギャー。
さすがのゲテモノ音楽も好きな私ですがこれはちょっと…。まあ、盛り時期の裏通りの賑やか版でしょうか。

自動ピアノの紙のロールについて、二十世紀の終わりには、多くのピアノメーカーが扱いにくい紙のロールを必要としない電子版、デジタル盤を発売するようになった。それでも、一九〇〇年、シカゴに設立されたQRSミュージック・テクノロジー社は二〇〇八年の大晦日までミュージックロールを提供し続けた。
つい数年前まで生産されていたなんて…家に余裕があればぜひ一台置いてコレクションにしたいのですが…。まあ、かなわぬ夢ですね。

病めるシューマンは十九歳の時、指の柔軟性を高めようと使った器具でひどい怪我をし て、指の痛みのために勧められた気味の悪い治療法は「動物浴」と呼ばれ、殺処理された動物の内臓に手を突っ込むというもの。それは更なる精神的な苦痛をもたらし、言うまでも無く、手の障害は残ったままだった。
ほとんど魔術の世界…。

ショパンはピアノが大きな音で演奏されるのに我慢ができず、吼える犬になぞらえ。また彼はこんな風に言ったこともある。「コンサートで芸術の美を聴こうなどという考えは捨てたほうがいい」このところ小音量派ですので、心強いお言葉です。

神童(prodigy)」のもともとの意味は、「アーティスト」というより、ラテン語の「異常な兆し」や「怪物」を意味するprodigiumからきていることを。
私も凡人で子供も凡人ですので神童には縁の無きこと。

グレン・グールドの椅子は彼が子供時代から使っていたもの、
それは折りたたみの椅子で、彼の父親が脚を十センチほど切って高さを調整し、床からわずか35.5センチ。グールドのピアノ椅子の「公式」なレプリカはイタリアの椅子メーカー、カッツァーロ とフランスのデザイナー、ルネ・ブシャラのコラボレーションによる「グレン・グールド・チェア・プロジェクト」を通じて販売されている。
デザインフェチですが、これはおそらくいらないかも。でも売っているというのがすごい!

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ピアノの歴史
中村 友
河出書房新社

チェンバロ聴きながら、ピアノの歴史

2013-11-08 08:34:16 | 書籍・読書
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『ピアノは単なる楽器にとどまらない。オリヴァー・ウェンデル・ホームズ(1809-1894 アメリカの作家・医学者)の言葉を借りるなら、それは「不思議な箱で。中には弦とハンマーとフェルトだけでなく、希望、憧れ、失望も詰まっている。」』

本はよく読むが、400ページを超えるものはちょっとたじろぐ。たじろぎすぎて借りたけど1週間以上放置していたので、貸し出し期間が残りわずか。残り4日で読みきらないといけないので、毎日100ページ。「いつも彼らはどこかに」もなかなか読み進まないのでこの二冊を何とか読みあげたいところ。まあ、面白くなければ読み残して返してしまってもいいのですが、読み残すのは両方惜しい。
スコット・ロス演奏のラモー/クラヴサン楽曲を聴きながら、ピアノ誕生の300年前に思いをはせながら読み始めた。

ピアノの歴史という表題の割にはピアノという楽器自体の歴史を求める戸肩透かしを食らうという書評もあるが、ピアノという単なる楽器ではなく、演奏者や製作者、演奏法、社会状況がピアノにどう影響を受けたのか、ピアノからどう影響を受けたのかという点ではとても面白い。

それにしても、この本も何をきっかけに図書館にリクエストしたのかおもいだせないなぁ。
ピアノの歴史
中村 友
河出書房新社


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記憶と現実のはざま

2013-10-31 00:02:05 | 書籍・読書
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本は買わずに借り読みです。図書館のリクエストカードを何枚が鞄にほりこんでいて、気になる書評などに出くわせば、図書館にリクエスト。ただ、そんな本が届くのは随分先で、届いた時にはなんで?何をキッカケにリクエストしたの??なんてことも、たまにありますが、大体は読み進めれば、程なくなぜ?リクエストしたが解明し、合点がいくことが、大半です。
しかし、先日図書館でリクエストで受け取った「いつも彼らはどこかに」は謎だ。だいたい、小説のたぐいは殆ど読まないので、リクエストすることはほとんどない。まあ、とにかくと読み進めても、一体どうして借りようと思ったか、一向に思い出せない。
短編集のなかはわ必ず動物にまつわる、ちょっと不思議な話ですが、なんだかキツネにつままれて、借りたのかなぁ。なぞだ。
それはさておき、この一ヶ月、わずかに一日だけ更新なしのほぼ皆勤の更新でした。パチパチ。
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オーディオもときめく片づけの魔法

2013-10-08 23:39:39 | 書籍・読書
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今更ながら、片づけが最近きているように思います。という表現自体がそもそもいま更ですし、そんなもの2年前のベストセラーなわけですが、そんなものがテレビドラマになったり、テレビ番組で取り上げられるのを観るにつけ、一部の流行ではなく、ようやく時流の一部になってきたのではと思います。まあ、限られた空間の中で快適に暮らすには、収納でものを押し込めるだけでなく、必要なものが必要な位置にあるごく当たり前の生活に落ち着くはずですが、さまざまな便利グッズやものものもの、結局どこにしまったかわからず、必要なときに出てこない、CDを開封するような器具は我が家にいるのか?
音が変わるインシュレーターやケーブルの類は果たして必要なのか?
オーディオの下には何か敷かないといけないのか…。
スピーカーの足許には何種類ものスパイク受けなるものが必要なのか。
電源や信号の通じていないケーブルがいつか必要になるかと…。
大体、音楽ソフトで普段聴いていない、これまで聴いていない、いつかわ聴いてみたいディスクは要るのか?
宇多田さんのファーストラブをプレス違いで三枚も持っている必要があるのか。

以上のようなことを嫁さんに追及された場合の弁論…いや隠蔽を図りたいと思っております。
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人生がときめく片づけの魔法
近藤 麻理恵
サンマーク出版

はやくも今年最高か

2013-05-12 20:23:29 | 書籍・読書
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年に200冊以上の本を読みますが、その大半は実用書などで、小説は十数冊しか読みません。小説嫌いではないのですが、小説を読んで、別の世界に入り込み、別の世界の先が読みたくて、元の世界を忘れて、どんどん時間が過ぎていくというのがちょっと辛いですね。
老後にゆったり読めばなんて、意気がって自粛しています。
図書館から予約で届いた「火山のふもとで」を読み終えました。
予約が届いても何時?なんで予約して、どういった本かすっかり忘れてしまっています。読み始めた時は、家を新築しようと思った時に予約を出した、建築のエッセイかと思ってましたが、どうやら小説です。
編集長として実績を上げた方が、小説家に転身しての処女作です。
実在の建築家を上手くモデルに取り込んでいたり、実在の建築家が出てきたりで、不思議な現実と隣接した空想世界です。タンノイやリンのオーディオも出てきますし、なんとも言えないここちの良い世界です。
果実酒の瓶に詰められた、削り込まれて使えなくなったステッドラーの鉛筆なんて、なんともいいじゃないですか。いつまでもこのアナザーワールドに居たいと思っていたら、やはり訪れる終焉。
現実世界に戻されて、これだから小説世界は嫌なんだと思いながら、なんとも楽しい週末を本の中で過ごさせて頂きました。

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火山のふもとで
松家 仁之
新潮社

2115mm

2013-01-20 22:17:15 | 書籍・読書
にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ←どうにか5位。もう一息よろしくお願いします。

ステレオサウンドもすっかり読まなくなって久しいが、和田博巳の「ニアフィールドリスニングの快楽」は気になる連載だった。製品紹介や音楽ソフトの紹介でもなければ、何か直接役に立つ内容というものではないが、かっこつけたり、お高く止まった感じもなくなんとも気になる存在でした。改めて本になって、読んでみるとやはり、役に立つという部類の本でなければ、そこに登場する機材が欲しくなったり、取り上げられた音楽が無性に聴きたくなったりということは一切無い。が、そこがいい!! 同感し、何かと腑に落ちることが様々あり。プロのオーディオマニア?のエッセイ集ですね。短期間の連載かと思っていたら、十数年近く続いた連載だったんですね。
読み終えて、今更ながら耳元とツイーターの距離を測ったら、2115mm。
十分にニアフィールドリスナーです。そりゃ腑に落ちるはずだ。
ニアフィールドリスニングの快楽 (SS選書)
和田 博巳
ステレオサウンド

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F特ならぬB特

2013-01-08 22:17:09 | 書籍・読書
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昨年の1月2日に使い始めた読書メモ、この一年に読んだ本は237冊。
夏までは年間300冊を狙える勢いでしたが、9月末から11月に停滞してしまったのが、敗因。本を読む冊数を単に目標にしても意味のないことかもしれませんが、今年の目標はやはり、年間365冊以上。
ちなみに、私の読書メモの使い方としては、書評や書店できになる本があったら、読書メモの検索を使って、本を探して読みたい本に登録、それを図書館にリクエストというのが流れ。

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年末年始の積読

2013-01-07 22:24:02 | 書籍・読書
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今日から仕事初めのややゆったりの年末年始のおやすみでした。
年末年始期間は図書館の貸出し期間が延長されたり、一度に借りれる冊数が増えたりと、読書の年末年始です。
最寄りの図書館と隣駅の図書館と、職場近くの図書館と三箇所の図書館から借りた本は20冊弱。
今回の中の私的ベストは既に古典の域ですが、「ザ・ゴール」小説仕立てのビジネス書。バブル期の日本経済が強い時期には日本への翻訳が認められなかったという曰く付きの本のようですが、そんな日本は今や昔。

本書で語られているビジネスモデルも今や昔ということもあるでしょうが、単純に主人公達のチームのサクセスストーリーとしても面白い。
同じ著者の本を他にも何冊か借りてみましょう。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
三本木 亮
ダイヤモンド社

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