大みそかの雪

昼間の太陽が雪雲の向こうにある。
めったに積もらない温暖な瀬戸内。
このまま溶けずに年を越しそう。

息子が帰宅せず。
仕事だとかわいそうだがホッとする。
久々に昨晩は娘の友達と鍋を囲んだ。
猫と会話する声がこだまする我が家に若い娘たちの声が満ちた。
モコを見たいとやってきた娘の同級生たちについでに鍋をふるまった。
モコは人いっぱいに愛嬌をふりまいて、遊びたいのに疲れて眠い。
眠いけど遊びたいと、アイドルぶりを発揮。
息子が居たら、若い女性に緊張するからこうはいかなかった。
息子は家でまで人に気を使いたくないと言う。
来客は私の方もご法度だった。

息子は冬用タイヤに替えただろうか？
年中、不調だから細かな目配りができない今、どうやって暮らしているのか？




モコは家猫。外を知らない。
はじめての雪が窓越しでもちょっと怖い。
何もかもはじめてがある。
家族４人だったはずがバラバラで暮らし始めたこの１年。
天国に永久単身赴任の夫。
都会で５年目の自活生活の娘。
家を出てまだ１年に満たない息子。

私も一人に慣れてゆかねば。
鍋はたくさんで囲んでワイワイも楽しいが、一人鍋もまた楽しめる自分でないと。
南部鉄の小さな鉄鍋がＩＨのキッチンに常備してある。