夫が死んだと同じ曜日が回ってきた。
あの日9月22日は土曜日だった。
まだ私はあの時の夫の年齢にはならないが、
あの時よりは老いた感じ心身にズシンとする。
いろいろ悩んだけれど
姑と実母のために
7回忌の法要をする事にした。
命日にはわずらわしいことはむしろ避けたかったから
1週間早い16日に寺に頼んだ。
ものすごく簡略に家族以外は呼ばない。
法要も寺ですることに。
簡略とはいえ
朝10時に寺へ花と果物のお供えを持って行くために
早朝から開いている店に注文に行ったり
姑と母には引き出物を物色したり
食事の店を予約したり
勤め人は1週間前の休日をつぶして奔走。
アスペの状況判断のむつかしい息子は
長く着ていないスーツのサイズが合わない気がするが
とうとう買換えの時期が過ぎた。
しかも、その日に
バイト先に休みをもらっているかどうかも定かでない。
娘はわざわざ帰省してくるが
最悪、一緒に住んでいる息子の不参加ってこともありうるが
この際それは考えない事とする。
食事の場所も
要介護2で歩行や正座が無理な母と
人が一緒や店の様子ではキレそうになる息子と
鄙びた当地でセレクトがむつかしい。
あぁ~しかも
4人乗りの軽四に車を買い替えてしまっている。
人員5名、どうやって移動しよう
墓参りっていうイベントも確か法要と食事の間にあった。
墓がまた車で途中までガァ~っと登って、歩いて上がる
山の中の先祖の墓の隣。
要介護の母はどこで待たせるか?
あれこれと実に面倒くさい。
死んだ人はその日から何もかも私にポイっと置いて逝った。
むらむらと怒りがわいてくる。
あぁ~独り身なら~
家族になって、
家族はふたりで支えあってなんとかってとこあったよね。
ひとりに全部って貧乏くじな気がする。
その張本人のためになんでこんなに煩わしい。
仏事が悲しみを忘れさせてくれるとか
一緒に関係者が集まって故人を偲ぶよい機会だとか
坊さんはじめ勝手なことを言ってくれるが、
亡き人後の生活は
そんな甘いもんじゃおませんにゃん。
夫の葬式準備の最中に
私は夫に向いてお腹でほえた
『出てきて手伝って!』
お寺で2晩目の通夜の夜。
夫の遺体から離れてひとり
寺の石畳にねっこをがって
満天の星を仰いだ。
親戚一同、
うっとうしいだけでこの先当てにできないと
はっきりわかった。
まるで見えないこの先ひとりでどうするんだと
死の瞬間まで
ろくに寝ても休んでもいない
体で意識で
転がったまま
南こうせつのコンサート最後の歌など
小さく口ずさんでいた記憶がある。
♪~ひとりぼっちの君に降るのは満天の星~♪
あの夜の
背中の石畳の固さ冷たさも
降るような星も今も忘れてはいない。
あの日9月22日は土曜日だった。
まだ私はあの時の夫の年齢にはならないが、
あの時よりは老いた感じ心身にズシンとする。
いろいろ悩んだけれど
姑と実母のために
7回忌の法要をする事にした。
命日にはわずらわしいことはむしろ避けたかったから
1週間早い16日に寺に頼んだ。
ものすごく簡略に家族以外は呼ばない。
法要も寺ですることに。
簡略とはいえ
朝10時に寺へ花と果物のお供えを持って行くために
早朝から開いている店に注文に行ったり
姑と母には引き出物を物色したり
食事の店を予約したり
勤め人は1週間前の休日をつぶして奔走。
アスペの状況判断のむつかしい息子は
長く着ていないスーツのサイズが合わない気がするが
とうとう買換えの時期が過ぎた。
しかも、その日に
バイト先に休みをもらっているかどうかも定かでない。
娘はわざわざ帰省してくるが
最悪、一緒に住んでいる息子の不参加ってこともありうるが
この際それは考えない事とする。
食事の場所も
要介護2で歩行や正座が無理な母と
人が一緒や店の様子ではキレそうになる息子と
鄙びた当地でセレクトがむつかしい。
あぁ~しかも
4人乗りの軽四に車を買い替えてしまっている。
人員5名、どうやって移動しよう
墓参りっていうイベントも確か法要と食事の間にあった。
墓がまた車で途中までガァ~っと登って、歩いて上がる
山の中の先祖の墓の隣。
要介護の母はどこで待たせるか?
あれこれと実に面倒くさい。
死んだ人はその日から何もかも私にポイっと置いて逝った。
むらむらと怒りがわいてくる。
あぁ~独り身なら~
家族になって、
家族はふたりで支えあってなんとかってとこあったよね。
ひとりに全部って貧乏くじな気がする。
その張本人のためになんでこんなに煩わしい。
仏事が悲しみを忘れさせてくれるとか
一緒に関係者が集まって故人を偲ぶよい機会だとか
坊さんはじめ勝手なことを言ってくれるが、
亡き人後の生活は
そんな甘いもんじゃおませんにゃん。
夫の葬式準備の最中に
私は夫に向いてお腹でほえた
『出てきて手伝って!』
お寺で2晩目の通夜の夜。
夫の遺体から離れてひとり
寺の石畳にねっこをがって
満天の星を仰いだ。
親戚一同、
うっとうしいだけでこの先当てにできないと
はっきりわかった。
まるで見えないこの先ひとりでどうするんだと
死の瞬間まで
ろくに寝ても休んでもいない
体で意識で
転がったまま
南こうせつのコンサート最後の歌など
小さく口ずさんでいた記憶がある。
♪~ひとりぼっちの君に降るのは満天の星~♪
あの夜の
背中の石畳の固さ冷たさも
降るような星も今も忘れてはいない。
しかし、お寺さん(仏教?)のシステムは、偲ぶ気持ちが二の次になりがちな煩わしい準備ですね。
何とか、滞りなくいきますように!
私も夫も「お墓は要らない、出来たら、海に散骨」と娘に頼んであります。第一、アスペの息子に墓守は無理だわ。
千の風になっての歌詞にも
お墓にはいないとありますよね。
こどもたちには
仏壇にもお墓にもおとうさんは居ない
胸の中に居る
と、死んでからずっと話しています。
9.11のあの夜、ニュースも知らず
息が絶えそうな夫に付き添っていた事を
思い出す今夜です。