記憶があぶない

母の話ではない。
私自身。

連休の最後の日からお気に入りの帽子がみつからない。
最後の帰宅場所の実家でちゃんと被って出たそうで、たぶん家の中にあるはず。

病院へ薬を取りに行ったら早く来すぎ言われた。
家には２錠しか残っていない。
毎日朝1錠の降血圧剤の減りが日数と合わない。２度、飲み忘れと思って飲んだか？

そして職場で、利用者の家族から
「介護保険証を返してもらっていない。」電話が入った。
目の前がまっさお。
よりにもよって、ややこしいことを言ってくるし何事もご理解がむつかしいご家族。
電話置いて大捜索。
ついに昼休みとなって、みんなから食べて探したらと言われ、開いたけれど
せっかく作っていった弁当も食べる気にならず。
後、まったく仕事にならず。

ああ言う時に人間性が出る。
主任は一言も責めなかった。
再発行をお願いして[NO]と言われたらその時は一緒に対策考えようと言ってくれた。
車に乗る時は「落ち着いて」声をかけてくれた。
私の欠点を改めよと自分でもいかんともしがたい欠点を突いてくれたのが一人。
なぜきちんと保管していなかったと説教タレが一人。
この二人は口だけで手も貸さないが、
心配そうに一緒になって探し回ってくれた人が一人。

昨夜、どうも落ち着かず憂鬱なまま息子の運転手を務めた。
人が落ち着かないことにはものすごく敏感。
夜勤への1時間の道のり、息子はずっと頭抱えて
『これから仕事』が危うい状況に陥った。
家では飲みもしなかったリーゼを最近２錠づつ飲んでいると言う。
ひとり暮らしはなかなか実際、キツイのだろう。

猫と遊んで合気道へ出かけて
ゆったりして車に乗り込んだのに、母が落ち着かないからモトのモクアミ。

一緒に探してくれた同僚の言葉がひっかっかている。

　　「大事なものだから、習慣的に絶対にきちんとされてたはず。」

一晩寝て、保険証を預かったら金庫へ入れておこうと言う申し合わせが
連休明けにあったことを思い出した。
もしかするとそこか？
ざっと見たけど見当たらなかったのは、
もしかすると記憶があぶないから目にみえるように封書にいれない習慣があると思って、
まったく封書は手に取ってみなかったアレか？
自分の机でない共有物の中に仕舞うから封書に入れたのかもしれない。
申し合わせ以前に預かったものだから、最初から入れてない気もしておざなりだったかも？
もう一度確かめてみよう。

習慣が変わると順応できない。
だんだん危うい人になりつつある。
なんだか疲れてきたのかな？

モノは捨てて管理しやすくしよう。
子猫に手を取られて最近、家が荒れている。
あやういなりでなんとかなる方法にこれからチェンジが必要らしい。

職場の机はもの見事に片付いた。おかげさんで。
早目出勤でちょっと金庫内捜索しよう。出てきそうな予感。
なければ平謝りで再発行手続き。
ヨッシャ

こんな私が仕事を続けていいんだろうか？
友人ケアマネに『情けない』メールをしたら
気分転換にと自宅に咲いた薔薇の写メを送ってくれた。
いい人だなぁ～