陽だまりのねごと

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慶弔のお返し

2005-11-01 05:40:50 | Weblog
同僚の伴侶急逝。中高の子供を残して。共白髪の日を当然として暮らしてきて晴天の霹靂。奈落の底を同じく見た者として、彼女を静観していられなかった。

弔問には行かなかった。只の同僚で特別親しい訳でもなかったし、なぜかためらわれた。せめてと、平井満の『千の風になって』のCDと絵本を送った。

休暇は無期延期状態でパートの彼女はこのまま辞めそうな気配もあったが、最近ようやく復帰。顔に無用の力みが張り付いている。仕事に出ている時だけ忘れられると言う。残された子供の将来を担う事になり、大きな収入源であった夫給与が無くなり、少ない遺族年金額を見れば武者震いも出る。家でボーっとはしていられない気分だろうし、パートの身ではたぶんこの先居られない雰囲気も感じられた。

昨日、私の机に『お返し』の菓子包みが置かれていた。『お返し』の風習は時として、気を使わせた事で『厚意の押し売り』だったような気分になる。

娘が結婚式のお返しカタログを出立直前まで眺めて、注文はがきだけちぎって帰って行った。『欲しいものは自分で選んで買いたい。』と言っていた。自分の好みとカタログは微妙にズレがある。結局、消耗品を選んだようだった。

紙資源ゴミの山に積む前に残されたカタログをめくって見たけてど、確かに欲しそうで欲しくないものばかりだっだ。

『お返し』の風習はいつからあるんだろう?ギフト屋が潤うためか?お祝い事はそれに向けての準備もあるが、葬式は突然やってくる。

大切な人を喪っておたおたした頭をめぐらせ、故人の付き合いでどこの誰かわからない人もある弔問名簿と金額を照らし合わせて、お返しの処理は今思い出そうにも、どうしたのか思い出せない。おそらく落ちもあったろう。せめて『弔』の時はご厚意を受けっぱなしでも良いのではないだろうか?

そんな気遣いをさせたくなくて、あえて只のプレゼントのつもりでCDを送ったのだけれど、きっちとした『お返し』に気をめぐらせただろう菓子包みは、ちょっぴり重かった。

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2 コメント

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Unknown (mimi)
2005-11-02 14:28:34
昨夜、コメントを書きかけましたが、なにぶん私は活字が苦手で上手く文が纏らず、その上5月にネット開通としたと言う、今時恐ろしいアナログな私!疲れ果て途中で閉じてしまったと言う訳です。みかんさんのグロブは、いつも心に沁みる~~。お返しは、私も面倒さを感じます。しかし時々、相手に気遣いさせないようにと配慮されたとわかる物を戴いた時は、逆に優しさや温かみを感じたりします。きっとCDと絵本を戴いた方は、心に沁みたのではないでしょうか?だから

きっちりとも思わせる程の物を置いていったのかもしれません。私はそう思いたいですね(^ー^)
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どうもありがとう (みかん)
2005-11-02 20:14:15
mimiさん



疲れるほど考えての書き込みありがとうございます。人と人と思いは一緒の時でも表現の微妙なズレですれ違ったりするものですね。

伴侶を亡くした彼女の顔が、あまりに一所懸命過ぎて、ちょっと辛かったものですから、私にまで気遣いさせてしまったかな?とちょっとお菓子の包みを見た時に胸がうずきました。



mimiさん、アナログじゃないですよ。Blogを読んで下さっても読むだけでコメントを置けない方の方が多いんですよ。コメントほんとうにありがとうございます。コメントをいただくと書き続けようと言う励みになります。
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