陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

早朝の山道を走る

2006-10-18 06:15:12 | Weblog
7時出発9時の研修に間に合うべく家を出た。

山、山、山をぶち抜いて作られた高速道路はトンネルだらけ。
運転中は閉所恐怖症気味になる私は
長いトンネルに入るとだんだん減速してしまう。
手に汗握り、脇から冷や汗が垂れる。
県庁所在地の研修会場まで高速を使って
怖い思いをして、迷惑車両になるのは今回は止めにした。

それで最短の裏道山道コースを行くことに。

ちょっとくねくね。
コーナリングと坂が
排気量のすくない軽四社用車でちょっとシンドイ。
高速利用より時間はかかるけれど。
信号が少なくて、走って気持はいい。

市街地からひと山超えて
米どころの盆地通過。

朝霧がたっていた。
もう刈り取られているみたい。
田圃のど真ん中のまっすぐい道をライトを付けて走る。
幽玄の世界に踏み込んだようだ。

民家がぱらりぱらり見えはじめた道路の真ん中に
小動物の屍骸がへしゃげている。
猫か子犬ではない。
茶色いあまり大きくないタヌキみたいだ。

最近、たぬき、いたちの屍骸を良く見る。
車社会を知らない。山の住人たちだ。

山が荒れていると聞く。
竹を切る人がなくなって、里山が竹だらけになり
ボランティアで山を守る運動もはじまったとか。
農業よりきつくて、お金になるのは孫の代と言う
林業従事者が居なくなったことに起因するらしい。

人間が保つことが出来なくなった
荒れ山には餌がないから
餌探しに里に降りてくる。
すきっ腹でふらふら人間社会に彷徨い出て
車にはねられ、
土にも返れないアスファルトの道路に叩きつけられて息絶えた。

熊の出没騒ぎも、熊に罪はない。
私を含んで楽な方へ楽な方へ流れてきた
日本人の罪。

タヌキは人間のエゴに殺された。なんまんだぶ…

軽四の社用車を
すいすいと3000ccクラスの高級車が抜いて
わき道に吸い込まれる。

角にゴルフ場の看板が見えた。

山をけずって、木をひっこぬいて
芝を張り、芝の管理のために
ごっそり農薬を使って周りの自然体系が壊れ初めて居るという
ゴルフ場はこれか?

平日に悠々ゴルフ。
何して儲けてる人々なんだろう?
ついついあらぬ下衆の勘ぐりをしてしまう。

やがて
カーラジオが武田鉄也の何とかという
軽口で辛らつなトークになった頃、
山を抜け出て、研修所に近づいた。

息子はひとりで出勤しただろうか?
バイクのガス欠とバッテリー上がりが連続して発生。
出勤サポートしたけど、
今日はいくらなんでも大丈夫だったと思おう。

  『不測の事態』は生きていれば誰にもあるよ。
  自分が悪いんじゃない。

と、何でも自分が悪いと取って
落ち込む息子には語ったけど、
帰りつくまでは
私にも息子にも『不測の事態』が起こりませんように。

さぁ~夕方5時まで。
研修と言う名の身体拘束が始まる。忍、忍。

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