3時間の長丁場。途中から見始めて目が離せなくなった。
『明日の記憶』を観たばっかりで、若年性認知症は他人事とは思えない。
伴侶の居る人ばかり出演していたけれど、寡婦の身としては自分が発症したら
自分から初期段階で気がつけるだろうか?
世話をしてくれる人がいないとどうなるんだろうか?
実際に認知症の独居の人のケアをした事があるけれど、
最終的にはグループホーム入所だった。
このグループホームが玉石混淆。
ちょっと灰汁強すぎ、こだわり過ぎ発言で引いたけれど、
みのもんたは、母の介護経験から、
もし万一の時に自分の入る場所は今から探しているそうだ。
内情が分かると安心、満足が出来る場所は確かに少ないかもしれない。
かつて私は保育園に勤めていて、我が子は保育園に入れる気がしなかった。
福祉の現場は勤めている人の意識、トップの意識でどうにでも変る。
慢性的人員不足の上に、国の基準すら表面上守っているけれど、
実際は、運営上致し方なく誤魔化している所も少なくはない気がする。
ひきこもり私的施設の惨劇は記憶に新しいが、
閉鎖空間の怖さは福祉施設の虐待告発が後を絶たないことで感じられる。
いってしまえば、とことんいく。
職員意識に数の論理がどうしても優先すると言うのがある。
職員の出入りの多い所は要チェック。
ウチの上司が言う。
やさしい人は辞めて行く。意地の座った人間しか残っていない。
優しさが求められる職場の内情を上手く言い表している。
通所はまだ良い。
入所はすべてお任せの場所なのだ。
吟味に吟味が必要だろうが、
その時がきたら、とにかく空いているところになってしまいそう。
グループホームは外部調査が義務付けられているし、
WAM NATの認知症グループホーム外部評価情報に開示されているから、
ちょっと確かめることは可能。
他の福祉サービスの外部調査も始まった。
福祉行政改悪ばっかり目に付くけれど、これは国の評価できる改正だろう。
北海道の町長在職中に認知症になった人の奥さんが、
怒りっぽくなった。
否定や指示的な言葉にはすぐ、反応して怒り出す。
昔はやさしい人だったのに。
と、言われていた。
記憶がなくなってゆく不安が、
自分への自信のなさがこうさせているのだろうか?
アスペルガー症候群の息子とオーバーラップする。
本当は、本来はやさしい子なのに、
世の中が自分の思う事と違う反応をする、
なぜ、みんなが引いたり、怪訝が顔をするのか分からないから
不安が不安を呼んでいるのだろう。
グループホームはひとりだけ記憶がなくなっていくのではないと
仲間が居ることで安心感が沸くと言われていた。
アスペルガーは同じ病気の人が集ったら安心感が沸くだろうか?
アスペルガーが認知症になったら?
障害者の高齢化も実際に進んでいる。
先行き不安ばっかりだから、
当事者か?ご家族かが言われていたとおり、
なるようにしかならない
腹をくくっていくしかないのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます