陽だまりのねごと

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老いてゆくこと

2006-12-04 06:45:06 | Weblog

80歳を迎えた母が急に腰に痛みを訴えて歩くことがむつかしくなった。
腰部脊椎管狭窄症と言われた。
もともとリウマチに変形性膝関節症を持っている。
少々、小太り。
夜、横になると痛みが走って眠れないと言う。
歩くとジンジン痺れた感じがあって、長く歩けない。
杖より歩行器の方が楽だと言う。
車の揺れも腰に響くと言うので、
低反発のクッションが必要になった。
MRI検査を待って処置が決まるが、骨自体が骨粗鬆症。
どうなるのだろう。

猫と並べるのもどうかと思うが
昨夜からまた、13歳の猫が口内炎で餌が食べられない。
今日あたり、またイヤがる通院、注射が必要かも。

出来てきたことが出来なくなる。
次から次に痛みを伴うことが我が身に起こる。

超高齢化時代の現代は
80歳でようやく老いの口。

歩行が困難になると極端に外出の機会を失う。
介護保険の認定調査も行うが、
外出頻度を問う欄がある。

歩行障害のある人の大半が、
デイサービスセンターと病院以外の外出がない。

ひとりで暮している姑は姑で
爪に火を点すようにして貯めた虎の子を
せっせと次から次にやってくる悪徳業者に貢いでいる。

世の中の動きはここ数年加速度を上げて変化している。
家電ひとつとっても
10年前、5年前とはまるで機能が違っている。

歳と共に新しい事が苦手になる。覚えられなくなる。

職場のトップは63歳。
6月から導入されたソフトが未だに使いこなせなくて
理由はそれだけではないけれど
65歳定年まで待たずに辞めたくなっている。

医療保険も介護保険も年金も先行き不安。
心身機能が衰えないように自助努力しなさいと
予防が予防と言われている。
確かに老いの進行は個人差が大きい。

でも確実に老いはやってくるのだ。
老いは喪失の時代と介護資格試験関連の本に出ていたが

今の自分からあれもこれも失いながら
最後まで自分らしく、前を向いているとは
どういう私自身でいるのか?

周りの老いに対処しながら、自分を重ねている。

映画『プラダを着た悪魔』を観たが
華麗なファッションを楽しませてもらいながら
メリル・スリープが演じるミランダの老い先
世界トップのファッション雑誌編集長の
地位を追われた後など、想像してしまった。
ヴォーグ誌の女性編集長のアシスタント経験者が作者の
本がベースと言うことは、
実在する人物があるって事だ。

地位と名誉、過去の栄光を引きずる人の
老いへの対処の不味さに仕事上、よく遭遇する。

そして
息子のやがてひとり生活も視野に入れておかないと。