日曜の早朝メルボルンを出発。シドニー経由で夜、成田着。小5息子と家に帰り着いたのは夜11時過ぎであった。
メルボルンは冬の寒さがぶり返し、ワシは手の指がしもやけになるほど。
環境変化の激しさに体調はいまひとつではあったが、走るには絶好の条件がそろっている中で走らないのはもったいない。
当初はゆっくり、だんだんスピード練習も入れて、実質滞在期間1週間で総計130kmほど(約13時間)のランニングができて満足のオヤジであった。
今回のハイライトは、なんといってもポートシー訪問と海岸の砂丘実走。
70回の長きにわたり紹介させていただいたオーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ(1895~1975)師がこよなく愛したメルボルン郊外に広がるリゾート地ポートシー。
著書『陸上競技 チャンピオンへの道』の中には魅力的なモノクロ写真が多数掲載されているが、とりわけ惹きつけられるのが急な砂丘を駆け登るランパン1枚の男たちの雄姿であった。
メルボルン到着の翌朝、高校留学2年目の息子に同行してもらいポートシーへ。
冒頭ごらんいただいた写真のように急峻な、「これを登るのか!?」と躊躇せざるを得ないような猛烈な砂丘が海岸からすぐに続いている。
息子が登り始めて半ばであきらめて降りてきた。距離は100m足らずだが角度がなにせ急激である。高さ30m近くあろうか。
こうなるとガゼン燃えてくるオヤジである。セラティの本の写真のように上半身裸というわけにはさすがにいかぬものの (南極方向から寄せてくる海風吹きつけ寒いのなんの) 短パンに裸足で懸命に駆け上がる。
もう半分くらいで歩きに近くなってしまう。1分20秒。何度か挑戦し、ついに56秒。よし、やった!!
セラティの愛弟子エリオット選手はこの砂丘登りを毎日40回、しかもラスト5本を常に最速で走ったそう。さすがは世界チャンピオンである。
というわけで、体感的思い出がぎっしりのメルボルンの旅であった。また、おいおいと紹介させていただく。
朝、芝生で地下足袋ジョグ30分(約4km)、流し5本、心拍161。
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冒頭の写真では、駆け上る後ろ姿のたくましさ、急な砂の坂道、そして空の青さが印象的でした。
旅のお話を楽しみにしています。
その間はフリーでしたので、それなりに走ることができて1カ月後の目標レース(9/23 一関ハーフ)に向け、良い練習ができたと思います。
セラティ旧宅跡の草地公園を、★路の途中さんのハーフ90分切り ★あのお方の北海道マラソン目標タイム成就 など願いをこめながら、裸足で走ってきました。願いが実現しますように!
足跡が何本もありますが、最初の足跡はハギAさんですか?
この砂の激坂をなんばで登るのは素晴らしい
写真、しっかりナンバですねぇ!
冬の海岸には人影ほとんどなく、砂丘を駆け上がるヒトもいませんでした。(笑)
その足跡は最初に息子が途中までつけて、あまりの登りにくさにネを上げて降りてきた後、私が意地で数回登ったもの。「頂上」からの海の壮大な眺めは格別でした。