ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

「鳥肌が立つ」

2006-02-24 21:00:34 | ことば・歌

やった! 逆転の金メダル!! メダルがすべてじゃないにせよ、やっぱりすばらしい。

 で、感動を表わすのによく使われる言い方が「鳥肌が立つ」。
きょうの報道各メディアでもしばしば耳にした。荒川選手と同じチームに所属する女子選手(29)の談話にも、「静香ちゃんは安定していた。金メダルなんてすごい。鳥肌が立った」と。(朝日夕刊)

いつ頃から、感動の意でこの言葉が用いられるようになったんだろう。
ワシら50代以上では違和感をもつ人が多い。とくに70代以上の世代では拒否反応が強いようだ。どうも30代以下では当たり前の言い回しになっていて、40代では混在といったところか。

 その憶測を裏付けるデータがある。(文化庁調査)
「鳥肌が立つほど、深い感銘を受けた」という表現に違和感を感じますか? との設問に対し、
1992年は「感じる」43%、「感じない」32%で、否定派が多数だったのが、6年後、 1998年になると、17% 対 62% と肯定派が圧倒的多数となった。現在はさらに差が開いているだろう。

手元にある故事成語慣用句辞典『成語林』(旺文社 1992年初版) には、
「寒さ・恐怖・嫌悪・不気味さなどを感じたとき、肌が鶏の皮のようにつぶつぶのできた状態になることをいう」とあり、1998年初版の『広辞苑 第5版』でも同様の説明となっていて、感動表現としてはまだ認知していないようだ。

なぜ、若い人を中心にこうした使われ方が広まったかについて、きょうのNHKラジオ「気になる言葉」のコーナーでは、「もともと悪い意味の俗な言葉だった『やばい』が今や、おいしい・カッコいいといったプラス表現に転用されているのと同様、よりインパクトを求める使い方の一種として転用されたのでは」と解説していた。

 関西ではそもそも「鳥肌」という言葉自体があまり馴染みがなく、サブイボが多用されるそうだが。


休走中。朝、ナンバ体操/ステップ運動50分、心拍100。
夜、ボウリング3G 455(Ave 151)。 以前ボウリングについて書いた時、コメントで教えていただいた「アイロンを持つ感じ」で持ったみたら、それだけで格段にコントロールが安定した。ご教示いただいた素人楽師さん に大感謝!

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7 コメント

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よかったですね! (素人楽師)
2006-02-24 22:04:55
効果大だったようですね。さすが伊藤家(笑)

自分はまだ機会がないので、楽しみです。



鳥肌ですが、よく使っているかもしれません。

音楽を聴いて感動したとき、肌がざわつくときと、泣けるときの大きく2パターンありますが、両方同時にくるときって、ほとんどないです。



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メンタル (ハギA)
2006-02-25 16:21:32
素人楽師さん ありがとうございます。

ボウリングでは私の場合、たいてい第1ゲームが最も良いスコアで、だんだん下がるパターン。今回も180→150→120でした。

どうも最初は丁寧に無心で投げているのに、あれこれ考えるほど悪くなるみたいです。



楽師さんの世代だと「鳥肌」感動表現はもう普通の言い方でしょうね。インパクトを強めるためにまた新規な言い方に変化していくかも。
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ヤバい、エグい、ウザい。 (D-01)
2006-02-27 11:56:28
30代男性ですが、「今のはちょっと鳥肌もんだよねぇ」とか、普通に使っちゃってますね。

似たような例だと「エグい」も良い意味で使うことがあります。

「このメロディはエグい」という感じで、「心をえぐられるほどの強烈な感動を呼ぶメロディ」といったニュアンスでしょうか。



言葉は変化していくものですからね、面白いですよね。



もしかしたら最近よく耳にする「ウザい」という言葉も、時が経てば良い意味に変わっていたりして??



「心がウザくなるほど感動した!」



……えー。
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エグい (ハギA)
2006-02-27 18:13:00
D-01さん うーむ、「心えぐられるほどの感動」=エグい、ですかあ。これは定着しそう。

「ザワい」=心ざわつく感動、なんてのもありかも。
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ムネヤケ。 (D-01)
2006-02-28 10:14:41
我が社のS氏の発言で伝説になっている台詞があります。



「タイタニックを見て胸焼けがした」



え、そんな嫌になるシーンがあったかな? 一堂首を傾げる。

彼が本当に言いたかったのは……



「胸が熱くなるほど感動した」



……なるほど。

コレもそのうち定着するかもしれない??
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ムネヤケ!笑った (おばさん)
2006-03-26 12:40:11
もう笑い過ぎて!!腹筋が痛いほど。

熱くなる→焼けるという実感なのですね→こんなにもあっけらかんとした、斬新な言葉遣いに出会ったのは久しぶり。



まさしく言葉は生きているし、進化し時には本来の使い方からみると退化することもあるのかもしれませんね。ただそれも「変化」として受け取ればむしろ当然のことなのでしょう。
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実感ことば (ハギA)
2006-03-26 19:21:18
ハハハハハハハハ……。ずいぶん時間が経ちましたが、斬新な言葉づかいには笑うしかありませんね。



料理の知識ゼロの私に関わる「さかな、見てて」伝説と双璧をなすかも。

(妻が台所で魚を焼いていて、ちょっと急用で離れざるをえず、そこにいた夫に「ちょっと見てて」と言いおいたが……。夫は、焦げていく魚をずっと「見て」いただけであった。指示通りに見てはいたのだが)

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