あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

身近な生き物:勇気ある対応

2021-10-27 06:29:09 | 日記
贅沢な食べ方

 9月7日の信濃毎日新聞には<飯山市街地 連日目撃情報>の見出し。
何が出たかというとニホンザル。
3日から6日の午前中まで目撃情報が連日市に寄せられたと報じられていました。
 幸いにも人的被害が無いままサルは姿を消しましたが、その翌週です。
<13日午後4時50分頃、松本市安曇沢渡の市営駐車場付近で90歳の女性
が襲われて両手骨折などの大けがを負った。>
サルが引っかいたり噛みついたりしたとありました。
 何も田舎に限った話ではなく、2019年4月には大都会の真っただ中、東京
の東急渋谷駅構内にも出現しています。
全国的にサルと人間の境界線が曖昧になっています。

 2015年の鳥獣による農作物の被害は164億円。
種別には1位がシカの76億円、次いでイノシシの55億円、3位がニホンザル
の13億円。
県別では被害最多が山口県、以下三重県、長野県と続きます。
 サルは10頭から100頭の群れを作って行動し、果物のおいしい箇所だけを
かじる贅沢な食べ方をします。
いったん味を覚えると何度でもやって来るので厄介。
 農作物の被害も深刻ですが、松本市の高齢者の大けがも気になる話です。

緊急時の行動

 サルの接近にはレベルがあるそうです。
<レベル①人の姿を見るとすぐに逃げる
②人が遠くなら逃げないが近づくと逃げる 
③人が近づいても逃げない 
④追い払ってもあまり逃げず、時に威嚇をする 
⑤民家に侵入する>(さともん より)
 人や人家にすぐになれ、次第に行動がエスカレートする相手です。
もしも森の中で遭遇したらどうするべきか、これは知っておかねばなりません。
 サルは視力・聴力・嗅覚が人間並みで学習能力が高い生き物。
だから人を襲う時には相手を見るといいます。
<見た目で判断し男よりは女、大人よりは老人、老人よりは子供を襲う。>

 もしも襲われそうになった時に大事なのは、弱さを絶対に見せない覚悟だそうです。
<サルと目が合う → サルが口を開けて威嚇する → 怖くなって思わず
後ずさりしてしまう → 襲われる>(引用はいずれも 戦豆の猿まわし より)
 いざという時に、慌てない、叫ばない、逃げない、怖がらない、追いかけない、
が必須だといいますが。
緊急時に果たしてそんな落ち着いた行動をとれるかどうか自信がありません。
 経験則で言うならばそれは無理。
その昔小豆島に旅行した時の話です。
 餌付けされたサルの群れが近づいてきていきなり私の肩に飛び乗りました。
キキ―と奇声を発しながら歯をむき出しにするサルを相手に、しかし私は逃げません。
暫しの後にサルは飛び降りて向うへ行ってしまいました。
緊急時としては模範的な勇気ある行動でした。
 怖さのあまり体が固まって、動く事すらできなかったのが真相なのですが。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雑草の日:おかしなシルエット | トップ | 国語のおさらい:六が八とは »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事