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草をサラダで

2017-06-13 06:25:14 | 日記
それは乳の出る草

 コゴミやタラノメを採りに行くと誘われれば喜んで山にも出かけます。
しかしもっと身近な場所に美味しい草があると聞いても、余り興味が湧きません。
それはどうしてかと考えた末に、思い切って食べられる草を採りに出かけました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週は、スイカズラ科 ノヂシャ属 ノヂシャ です。

 長野市北部にある森林公園の南向きの斜面、そこにノヂシャが群生していました。
オランダミミナグサに似た葉が伸び、青みがかった白い小さな花が茎の先端に十数個かたまって
咲いています。
 この草の若葉をヨーロッパではサラダにして食べるそうです。
明治期に日本に渡ってきて野にあるヂシャ、つまり野に生えるレタスと名前が付けられました。
 レタスは切り口から乳状の苦い液がでますが、これがヂシャの由来です。
乳を出す草、つまり「乳草」がやがて「チサ」になり、最終的に「ヂシャ」になったと
言われています。
ただしレタスはキク科の植物なので、似てはいるけれど生物学上関係はありません。
(Wikipedia より)

風に吹かれて

 食べたらどんな味がするのか、本当にヨーロッパでは馴染みのある草なのか、を調べました。
クックパッドにはサラダが主体の3種類のレシピが掲載されていました。
味は「クセが無く柔らかな舌触りで僅かな香りがする」とありました。
 フランス在住の日本の女性が書いている料理ブログにはこんな感想が。
「野に育つ物は生命力が強い、育てなくても生えて来るので滋養分が豊富」と魅力を伝えています。
(塩の華 より)
 またイタリアに住む日本人女性は、スベリヒユ、クレソン、ノヂシャを雑草のサラダにして
おいしそうに食べていました。(グストイタリア野菜紀行 より)

 山菜が採れる場所は知りたいのに、美味しい草が生える場所には興味が無い、この温度差はどうして
かと考えて結論を得ました。
私は幾つになってもミーハー気質の塊。
評判になった物にはすぐに飛びつくけれど、自身で物の価値を判断する能力は持ち合わせていません。
だから世間の関心が薄い物には興味が無いのです。
これではつまらない、今更ではあるけれど少し行動を変えようと気持ちが動きました。
 それで昨日、森林公園のあの場所へノヂシャを摘みに出かけました。
少し毛の生えた葉を口の中で噛みしめると、歯の間から地面の匂いと栄養がごっちゃになった草汁が
にじみ出る、生の葉を口にするとそんな感じかなと考えながら歩いて行きました。

 そしてその場所に着いて驚きました、すっかり草が刈られています。
あれだけ地面を覆いつくしていたノヂシャの姿は何処にもありません。
珍しく挑戦に奮い立った私の決意は、公園に吹く風の中にあっさりと溶けて消えて無くなりました。
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