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国語のおさらい:お呼び出しします・・ん?

2020-11-26 06:29:39 | 日記
理由は説明できず

 毎週木曜日は国語のおさらいの日。
50音からひとつを選んで、その字ではじまる言葉や漢字を取り上げてきました。
残るは「つ」と「ん」、今週は厄介な「ん」のおさらいです。

 「ん~と前の話だが」と昔のできごとを懐かしそうに語るおばあちゃん。
「んとにズボラなんだから」とあきれた様に旦那さんに小言を言う若奥さん。
「んちゃ」はDr.スランプのアラレちゃんの元気な挨拶、「んだ!」は吉幾三
さんの曲。
落語には「ん廻し」があるし、大阪人は梅田の町を「んめだ」と呼ぶのだとか。
日常会話では結構「ん」ではじまる言葉が出てきます。
 とは言え日本語には「ん」ではじまる言葉は少ない、これは小学生でも知って
いる常識です。
でもその理由となると還暦過ぎたオヤジは説明できずに頭を捻ります。

 <日本語は五十音で成り立っているが、それはもともといろは歌から発現
しているもの。
そこに唯一入っていないのが「ん」
他の音にくっついて初めて「ん」の音が発生する。>(Yahoo!知恵袋 より)
 いろは歌とは仮名を重複させずに全て使い切って作られた歌。
誰でも知っている「いろはにほへと」には「ん」が無いけれど、「ん」の入った
いろは歌も実はあるのだとか。
 <明治36年に作られた新しいいろは歌には「ん」が含まれている。>(ChoKytty より)
新いろは歌と呼ばれる「鳥啼歌(とりなくうた)」は「鳥啼く声す 夢覚ませ 
見よ明け渡る 東を」が前半部分。
この最後の個所を「ひんかしを」と読んで見事に「ん」を入れています。

 歴史ついでに平安時代のお話も。
<その昔は「む」を「ん」と発音していたが、当初はそれを表す仮名が無かった。
そこで「行かむ」と書いて「いかん」と発音し、やがて「いかむ」の方は忘れ
去られた。>(ChoKytty より)
 いざ行かんの言い方にはそんな歴史があるのでした。

まさかの名字
 
 琉球語では馬を「んま」と呼ぶのだそうで。
国立国語研究所が2001年に刊行した「沖縄語辞典」には「ん」ではじまる
言葉が何と143も載っているといいます。(Jタウンネット沖縄県 より)
 新解明国語辞典にはたったの12しかないのに。
逆に12も掲載されていることに驚きますが。 

 驚きついでに「ん」ではじまる日本人の名字の話を。
外国にはそれではじまる人名や地名などがふんだんにありますが、まさか日本には
ないでしょう。
 と思いきや、「栂村さん」「兼坂さん」「篠埼さん」「馬越さん」は「ん」
ではじまる実在する名字。
読み方は順に「んがむらさん」「んねさかさん」「んのざきさん」「んまこしさん」
(高齢者のための役立つ情報ブログ より)
 もしも書類か何かにこの名字があってふりがなが振られていたら、それを目に
した99.9%の方は「書き間違い」と判断する。
自信を持ってそう言っちゃいます。

コメント
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