いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

遂に本日、、、

2011-07-02 06:43:26 | スーツ
遂にこの日がきてしまいました、、、

そう本日は部下の結婚式。
しかも主賓です。

ブログを書いている余裕な私。
大丈夫なのか?との
不安もよぎりますが
一応準備は万端です。

さて、今日の日の為に
オーダーしていたフォーマルスーツが
出来上がりました。

昼間の結婚式で格式ある会場
そしてご両親はモーニングを着用とのことで
初ディレクターズスーツをオーダーし
無事で出来上がってきました。

ディレクターズスーツを作るに辺り
まずはベースとなるブラックのフォーマルウェアをオーダーし
それにウェストコートとコールトラウザースを追加するという
形を取りました。

冒頭の写真がそのディレクターズスーツ。

今回はフォーマルウェアということで
普段着用するスーツでないというところと
納期の関係でハウスオーダーではなく
パターンオーダーとしました。

前回お願いしたハウスオーダーから
パターンオーダーに型紙を落とし込んでもらい
仕立ててもらった次第です。

今回は何と修正なしの
一発完璧出来上がりでした。

バタクハウスカット梅田店のK部店長に
「流石ですね~」と話したところ
「実はN寺さんにチェックをお願いしました」
とのこと。

ビスポークテーラーのモデリストである
N寺氏、流石、パーフェクトです。

さて、今回オーダーした1着目。
ブラックのフォーマルウェアです。



仕様はシングルの拝みボタン
ラペルはピークドラペルです。
こちらはお店でフィッティングした写真ですが
かっちりした着心地、サインジング含め
納得のいく仕上がりでした。

今回の生地は英国Harrisonsのバラシャ
なかなかコシもあり初夏を含め
オールシーズン使えそうな良い生地だと思います。



ポケットはフォーマルウェアということで
フラップなしです。



そして後姿。
う~ん、素晴らしいですね~
思わず自画自賛ですが
パターンオーダーでここまで
出来るのですね。
特に背中のラインが美しいと思います。



ウェストコートは襟付き6つボタンの
ダブルです。



いつも問題になるウェストコート。
特に腕の付け根辺りのフィティングで
アームホールが余ってしまう事が
パターンオーダーだと多々あるのですが
今回は仮縫いなし
(パターンオーダーでも仮縫いが出来ます)
にも拘らず完璧なフィッティングでした。
拍手喝采モノです。

そして後ろ姿。



奇麗に纏まっています。
因に裏地は黒に近いチャコールグレーです。

上着もオールシーズン着る事を考え
背抜きか総裏か悩みましたが
結局スーツが傷みにくい
総裏としました。

そして冒頭の写真のディレクターズスーツ。
今回のメインです。
上着は共用になります。
悩んだウエストコート。
結局、エクリュ色のシルクのウエストコートとしました。
シングル襟なしでボタンはくるみボタンです。



実際の質感は下の写真が、より本物に近いです。



なかなかエレガントだと思います。
少し涼しくなったら
普段使いもしようかと考えています。

そして
後ろ姿です。



裏地は同色に近いベージュです。

さて、今回はその他にも
このスーツに合わせ
購入した物があります。

先ずはドレスシャツ。



コンブリオのドレスシャツです。
伊勢丹で購入したモノですが
日本の既製のドレスシャツでは
非常にクラシックな作りで
好きなシャツメーカーのひとつです。

そしてカフリンクスはダンヒルです。
従来から使っている真珠を使ったシンプルなモノです。



ネクタイはバタク製のスピタルスフィールドのタイを合わせました。



銀座のパーソナルテーラー以外で
初めてスピタルスフィールドのタイを見ました。



バタクハウスカットでバーナーズの生地を輸入し
日本で作った物ですが
比較的肉厚でしっかりした作りです。



そして白のブレイシーズ。
これは定番アルバートサーストンのモノを
伊勢丹で購入しました。



そして靴は以前から履いている
クロケットのストレートチップです。
ちょっと気合いをいれて
鏡面仕上げしてみました。



さて、装いは整いましたが
肝心なのは挨拶ですね。
力を抜いて
本当に新郎新婦の為の
心のこもった挨拶をしたいと思います。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガラパゴス何ぼのもんや! (I.S.)
2011-07-02 21:43:23
こんばんは、大任お疲れ様でした。

らみいさんの苦労も、新郎新婦、列席の方々の笑顔で報われたのではないかと存じます。本当にお疲れ様でした。

服装は相手への敬意の現れ、一種の礼儀でもあります。だからといって、いつでも45度のお辞儀と「誠に有難う御座います!」では相手も疲れてしまいます・・・そこで捻ったり、崩したりしますが、本当に大事なのは結果より過程であって、思い遣りの心のはずです。
だから、創意工夫を放棄して、画一的に安全牌を選ぶのは礼儀でなく保身であると思います。
更には祝いの席であるなら客も愉しみ、主も愉しむのも礼儀と愚考します。

らみいさんのめいっぱい愉しまれた姿を見て、或いはこのブログを読んで、多くの方が工夫を凝らし、豊かな催しが増えることを祈って・・・。
返信する
無事に終わりました (らみい)
2011-07-03 06:39:31
I.Sさん 
コメントありがとうございます。

無事に披露宴が終わり
ホッとしています。
新郎新婦の幸せそうな
様子を見るのはいいですね。

さて、結婚式での装いですが
若い方で白いネクタイをしている方は
ほとんどいませんでした。

年配の方はやはり判で押したように
ブラックスーツに
白いシャツに白いタイでした。

確実に結婚式の参列者の
服装に関する
意識は変わっているのでは
ないでしょうか。
特に若い方はそう思います。

皆がそれぞれ装いを愉しみ
思い思いの装いで参列するようになると
いいですね。

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Unknown (michi)
2011-07-03 11:23:39
らみいさん、こんにちは。

大役御苦労さまでした。

私は今まで何回となく出席した結婚式には普通のスーツにボウタイというスタイルで通してきました。

ただ、そろそろ姪や甥、下手をすると息子の結婚式がそう遠くない時期に訪れそうです。

その時は、らみいさんのようなスーツを作らねばと思っています。
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ほっとしました (らみい)
2011-07-03 23:50:25
michiさん
ありがとうございます。
無事に終わりほっとしました。
何度やっても、慣れないですね~。

さて、michiさん
ご子息が、もうそんな年齢なのですね。
ディレクターズスーツは
40歳後半以降になれば
相応しい、準礼装だと思います。

作っておけば意外に活躍の場面が
あると思います。

寧ろ、夜の準礼服である
タキシードの方が
着る機会が中々なさそうです。

しかし、いずれ、作りたいと
思っているところです。

返信する
シルクのウエストコートは欧州の薫り (かいしん)
2011-07-04 06:57:57
 らみいさん、お疲れ様でした。万全に準備をなさったようですから、無事大任を果たされ、良い結婚式になったことと存じます。それにいたしましても、当日にもかかわらずブログを執筆なさるとは、さすがです。

 冒頭の写真を拝見しておりますと、どことなく欧州の雰囲気が漂っていて、ウィリアム王子の結婚式を思い出します。らみいさんの思いが込められた装いは、日本の結婚式にありがちな画一的なものとは雲泥の差です。I.S.さんも書いていらっしゃいますが、らみいさんのような、相手への敬意や思いを反映させた素敵な装いの方が少しでも増えることを私も願っております。若い方を中心に、ブラックスーツに白いネクタイという服装は減りつつあるとのこと、「世界の非常識」ということが少しずつ浸透してきたのでしょうか、喜ばしいことです。式場でご覧になり、印象に残った装いはありましたでしょうか。

 I.S.さんのコメントからは、日本の横並び主義は、創意工夫を放棄しているという、叫びにも似た熱い思いが伝わって参ります。実に的を射たお考えかと存じます。

 シルクのウエストコートですが、上品で美しく華やか、そして涼しげな感じで、実に素敵です。金色の花柄も捨てがたいですが、こちらのほうが普段でもお召しになれそうで、良い選択をなさったと存じます。恥ずかしながら、エクリュが分からず調べましたら…、フランス語でしたか。黄みがかった白、いわゆる生成りの色ということで、勉強になりました。

 背抜きにすれば多少は風通しが良いのかも知れませんが、スーツのことを考えれば、やはり総裏でしょう。考えようによっては、盛夏こそ総裏にすべきなのかも知れません。

 スピタルスフィールドとは細かな市松模様のことを指すのでしょうか、それともそのなかでも特定の色の組み合わせだけをそう呼ぶのでしょうか…。実は、同じ模様の色違いのネクタイがずっと気になっているのですが…、毎回候補に上がりながら、何故か別のものを購入してしまっております(笑)。次回は、もし残っていれば、必ず「保護」しようと思っておりますが、果たしてどうなるでしょうか…。
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そんな高貴では、、、 (らみい)
2011-07-04 17:55:57
かいしんさん
何とか無事終わりました。
ありがとうございます。

結婚式の雰囲気も
少しづつ変わり
若い方は装いも少し自由に
感じました。

残念ながら
これは!と思う方は
今回はいらしゃいませんでした。

ところでウェストコートの
エクリュですが
私も件のパーソナルテーラーに
出入りするまでは
知りませんでした。
辞書には生成りとあるかもしれませんが
実際には非常に微妙な色合いだと
思います。

スピタルスフィールドについては
最も正確な記述は
2010年8月29日の
「究極のタイ ひとつのカタチ」の
記事をご参照いただければ
幸いです。

因みに、この色以外のモノは
スピタルスフィールドとは
言いません。

ご参考まで。

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奥深い色の世界 (かいしん)
2011-07-07 06:43:09
 いつも丁寧にご教示いただき、ありがとうございます。

 装いは、時、所、場合、いわゆるTPOをわきまえなければならないものですから、自分なりに敬意や思いを表しているつもりでも、「自由」が行過ぎるとやはり失礼になってしまいます。そのあたりの「さじ加減」が難しいところでしょう。服飾教育(?)が行われていない日本では、それゆえ、装いにある程度の幅が許されている場合であっても、横並びの画一的な服装になってしまいがちなのかも知れません。日本で招待状にドレスコードが明記されていないことが多いのは、画一的な服装が多い(多かった)からでしょうか…。

 色の表現は実に微妙で難しいものと存じます。一応、色見本というものがあり、RGB値やCYMK値で定められているようですが、目に見える色は、光によって変化しますし、やはり人によっても感じ方が違うでしょうから…。そもそも、例えば生成り色と申しましても、天然のものである繊維の色はそれぞれが異なって然るべきでしょうから、どれが基準になって定められているのやら…。

 「究極のタイ ひとつのカタチ」はコメントも含め以前拝見いたしましたが、色についての確信は持てませんでした。ブラックとエクリュの組み合わせのみ、スピタルスフィールドと呼ぶことが分かり、またひとつ勉強になりました。ありがとうございます。
返信する
スピタルスフィールドそしてエクリュ (らみい)
2011-07-07 09:03:27
かいしんさん
スピタルスフィールドについてですが、
言葉足らずで失礼しました。
広義で言えば、細かい格子が
均等に並ぶモノはスピタルスフィールドと呼びます。
しかし、最もクラッシックなモノは、やはりブラック&ホワイトのモノになります。
それ以外でもネイビー&ホワイトといったモノも
クラシックと言えるかと思います。

ところでエクリュですが
これは生地などの実物を見て色を確認されるのが一番かと。
ビスポークをしているテーラーなら
エクリュのシルクのドレスシャツなどもあるでしょうから
生地を見るのは可能かと思います。

エクリュ、数値では表せない
エレガントな色だと思います。
返信する
はじめまして。 (圭一)
2011-07-31 10:11:39
いつもブログで着こなしを楽しませていただいています。

その場にふさわしい装いをされる事で、相手に対する礼節を表わされる姿勢には非常に感服する次第です。

今回、ご提案と言うと失礼かもしれませんが、一言ご進言させて頂きたいと思い、ご連絡させていただきました。

それはらみいさんの体形についてです。

折角の素晴らしい衣装も、ご自身の体形の上ではほとんどそのシルエットが活かされていないと推察します。
まずはご自身の体形を改善されてから、今後の着こなしを楽しまれてはいかがでしょうか?

一ファンとして、らみいさんの改善された体形でのドレープラインを拝見したく、無礼を承知でご連絡させていただきました。

お目汚し失礼いたします。
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初めまして (らみい)
2011-08-01 05:15:23
圭一さん ご提案ありがとうございます。
スーツを着用するに辺り
2つのアプローチがあると思います。

1)スーツの似合う、体型に鍛える。

2)体のマイナス点などをカバーするよう
  モデリストやカッターの方に
  理解いただき、その人がカッコよく
  見える様なスーツにしてもらう。

生憎、私はまだ2)ですね~、

但し、この夏ウオーキングを始め
既に3Kg位減りました。

もう少しがんばって
よりスーツに合わせやすい
体型にしたいと思います。
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