ベビーキャメルヘアのビスポークマフラーです。
パーソナルテーラーでビスポークし
先日仕上がってきた物です。
アトリエには時々
ありえない物が発見されたり
もの凄く贅沢な
恐ろしい物作りの企画が進んでいたりするので
定期的に探訪しています。
今回のビスポークマフラーも
まったくの偶然の産物です。
ある日アトリエを訪問し
何気なくカオス状態の
宝の生地の山を
見ていた時の事。
実は、昨年末、ベビーキャメルヘアで
ポロコートを作ろうと思い
生地を見つけたのですが
既に売約済みとのこと。
そして、今回、その生地の
余り生地を偶然発見。
私とR.H氏の会話。
私 「あっ! この生地どうしたんですか?」
R氏 「う~ん、生地が余ったので、これでマフラーでも
ビスポークしようと思って。」
私 「これで何本作れるんですか?」
R氏 「3本だけど、もう2本は決まってるんだよね」
私 「では、それは私が作りますっ!」
という感じで、即決!
そうしないと
どんどん、欲しい生地や物が
なくなってしまう世界なんですね~。
ああ、恐ろしい、、、
さて、前置きが長くなりましたが
このベビーキャメルヘア
英国高級毛織物産地の中心であるヨークシャー地方の
ムーアハウス&ブルックの物。
紡績、織り、フィニッシュまで一貫して行うミルなのですが
既に今は、存在しないようです。
このキャメル、トップチャイナのカシミアを
上回るような柔らかさです。
実は、ポロコートが作れないと分かった時
ベビーキャメルヘアの生地を探しまわりましたが
どこにもなく、既に入手が難しいということが
わかりました。
いい素材はやはり、どんどん消失しているようです。
さて、この素晴らしい生地を生かすため
マフラーはクラシックな
ダブルフェイスにしょうと思いました。
では何と組み合わせるか?ということで
さらに生地を探すと
白く美しいジャガード織りの生地が、、、
生地の耳に手書きで安倍吉とあります。
これは調べてみると米沢のミルで
何と創業94年とのこと!
しかも生地は両方とも
英国から輸入した物なので
なんと逆輸入なんですね~。
素材はシルク50%にレーヨン50%。
光沢と花の模様がとても美しいです。
この生地の雰囲気からすると
お祝い用の和服の生地かもしれません。
(しかし、R.H氏は
この生地で何を作るつもりでだったのだろう?)
仕様は特に指定しなかったのですが
そこはビスポーク。
恐ろしいほど、手のかかる
仕立てとなっています。
マフラーの耳はベイビーキャメルヘアの方は約1cm
安倍吉の方は約3cmのフリンジになっていますが
横糸を1本1本抜いていき、フリンジにしています。
う~ん、恐ろしい手間。
そして縫い合わせもちゃんと内側で
袋縫いされています。
この職人さんはかなり高齢の女性の方と
お聞きしていますが
凄い匠の技だと思います。
さて、実際に合わせてみると
これが、かっこいいです!
裏の白の生地がチラッと見えるのが
とてもいいですね~。
正に冬のスーツ姿やコート姿を
引き立ててくれます。
そして反対の面は
おーっと!
お前はマフィアか!!
思わず脳内に
ゴットファーザーのテーマソングが、、、
まあ、とてもゴージャスな雰囲気。
これはタキシードか(持ってませんが)
パーティの時、ネイビーのチョークストライプスーツとかに
合わせるのが良さそうです。
ビスポークマフラー
この素材に出会えた事を感謝するとともに
この冬は大活躍してもらおうと思います。
パーソナルテーラーでビスポークし
先日仕上がってきた物です。
アトリエには時々
ありえない物が発見されたり
もの凄く贅沢な
恐ろしい物作りの企画が進んでいたりするので
定期的に探訪しています。
今回のビスポークマフラーも
まったくの偶然の産物です。
ある日アトリエを訪問し
何気なくカオス状態の
宝の生地の山を
見ていた時の事。
実は、昨年末、ベビーキャメルヘアで
ポロコートを作ろうと思い
生地を見つけたのですが
既に売約済みとのこと。
そして、今回、その生地の
余り生地を偶然発見。
私とR.H氏の会話。
私 「あっ! この生地どうしたんですか?」
R氏 「う~ん、生地が余ったので、これでマフラーでも
ビスポークしようと思って。」
私 「これで何本作れるんですか?」
R氏 「3本だけど、もう2本は決まってるんだよね」
私 「では、それは私が作りますっ!」
という感じで、即決!
そうしないと
どんどん、欲しい生地や物が
なくなってしまう世界なんですね~。
ああ、恐ろしい、、、
さて、前置きが長くなりましたが
このベビーキャメルヘア
英国高級毛織物産地の中心であるヨークシャー地方の
ムーアハウス&ブルックの物。
紡績、織り、フィニッシュまで一貫して行うミルなのですが
既に今は、存在しないようです。
このキャメル、トップチャイナのカシミアを
上回るような柔らかさです。
実は、ポロコートが作れないと分かった時
ベビーキャメルヘアの生地を探しまわりましたが
どこにもなく、既に入手が難しいということが
わかりました。
いい素材はやはり、どんどん消失しているようです。
さて、この素晴らしい生地を生かすため
マフラーはクラシックな
ダブルフェイスにしょうと思いました。
では何と組み合わせるか?ということで
さらに生地を探すと
白く美しいジャガード織りの生地が、、、
生地の耳に手書きで安倍吉とあります。
これは調べてみると米沢のミルで
何と創業94年とのこと!
しかも生地は両方とも
英国から輸入した物なので
なんと逆輸入なんですね~。
素材はシルク50%にレーヨン50%。
光沢と花の模様がとても美しいです。
この生地の雰囲気からすると
お祝い用の和服の生地かもしれません。
(しかし、R.H氏は
この生地で何を作るつもりでだったのだろう?)
仕様は特に指定しなかったのですが
そこはビスポーク。
恐ろしいほど、手のかかる
仕立てとなっています。
マフラーの耳はベイビーキャメルヘアの方は約1cm
安倍吉の方は約3cmのフリンジになっていますが
横糸を1本1本抜いていき、フリンジにしています。
う~ん、恐ろしい手間。
そして縫い合わせもちゃんと内側で
袋縫いされています。
この職人さんはかなり高齢の女性の方と
お聞きしていますが
凄い匠の技だと思います。
さて、実際に合わせてみると
これが、かっこいいです!
裏の白の生地がチラッと見えるのが
とてもいいですね~。
正に冬のスーツ姿やコート姿を
引き立ててくれます。
そして反対の面は
おーっと!
お前はマフィアか!!
思わず脳内に
ゴットファーザーのテーマソングが、、、
まあ、とてもゴージャスな雰囲気。
これはタキシードか(持ってませんが)
パーティの時、ネイビーのチョークストライプスーツとかに
合わせるのが良さそうです。
ビスポークマフラー
この素材に出会えた事を感謝するとともに
この冬は大活躍してもらおうと思います。
すごくカッコいいです。
生地が素晴らしいということは
やはりポテンシャルを高めますね。
良いですね!
実は、チェスターフィールドコートを狙って居るのですが、その時は白のシルクマフラーをと考えて居ましたが、いざその格好が出来るのかと云われると自信が有りません。
タキシードをお持ちでないとはらしくないですね~(私は持って居ますが、20年着ていませんので、無いのと同じですね)
これ、本当に良いですよ。
残念ながら、キャメルヘアーのコートは手に入れられませんでしたが
マフラーという
思わぬ形で、ベビーキャメルヘアーの物を
手にすることが出来
良かったです。
この冬、愉しみです。
白のシルクマフラーですか、、
良い物はありそうですか?
とても、目立ちそうですね~。
もし、ご購入されたら
是非コーディネートを
ブログにアップして下さい。
ところで、タキシードですが
中々、着用するシーンが
日本だと想像出来ないですね~。
オペラ鑑賞の趣味は
今の所、ないですし
結婚式の披露宴では、やり過ぎ感がありますし。
ということで
かっこ良いと思いながらも
購入に至っていない
次第です。
素敵なマフラーですね。
濃色のチェスターコートの襟からこれがチラリと覗いていたら最高です。
私はチェスターコートにはシルクのペイズリー柄のものを合わせることにしていますが、こういうものもいいかもしれませんね。
私は今年ネイビーサージのDBブレザーをビスポークしましたが、この生地も今はなくなってしまったミルのものらしです。
今は大手に買収されてしまったらしく買収後の生地と比べて見ましたが、質感、色の深みともに断然買収前のものの方が良かったです。
いいものが手に入らなくなっていく世の中は寂しいですし、衝動買いが多くなって財政的にも厳しくなります(笑)
チェスターコートにシルクのペイスリー
ステキですね。
ペイズリーも
実は良くチェックしていくと
クラシックな良い柄の物が
減りつつあります。
そして、素材しかり、、、
まあ、この話をしだすと
きりがないのですが、、、
最終的には
落合氏ではありませんが
素晴らしい素材、物に出会ったら
迷わず、買う事。
それが既製品であれ
ビスポークであれ
二度と手に入らない可能性が
高いです。
そして、手に入れた物は
いずれ忘れても
手に入れられなかった物は
いつまでも忘れられないという
ジレンマに陥り
ずっと探し続けるということにも
なりかねません。
マスプロダクションの電気製品と違い
服飾品の場合は
一点物も多いですからね。
さて、そんなことを
言っていると
財政破綻に陥りそうですので
今後は良い物を
じっくり時間をかけて
ビスポークしていくのも
いいなあと思っている次第です。
このベビーキャメルは本当に
感涙物です。
これで、ポロコートは凄い
贅沢ですね~。
まあ、これは最後の愉しみとして
取っておきましょう。
いずれは、良い生地に
出会えるかもしれません。
私的にはコートの終着駅は
ベビーキャメルのポロコートと
決めていて、
次回購入予定のコート
(もう、ビスポーク以外、あり得ないでしょうが)が
その予定ですが
今回のアクアスキュータムのトレンチコートのように
時々、伏兵が現れるので、、、
さにあらずんや。
正にそうですね~。
既に今年も気になるコートが1着。
さて、どうなることやら、、、、