水洗トイレで、ほとんどの人がわざわざ自分のした尿や便を振り返って見ていないから、
もしくは、排泄物の上に、すでにおしりを拭いたトイレットペーパーがかぶされていて見えないから、
尿や便からの異常に、自ら気づく人は少ないと思います。
ましてや、脳脊髄液漏出症患者は、脳外科医には、頭痛などの痛みのある自覚症状は伝えても、
脳外科以外の症状については、
脳外科医師に話していない可能性が高い。
したがって、患者が脳脊髄液漏出症専門医である脳外科医師に話す症状の優先順位が、頭痛など、伝えやすく医師に理解されやすい症状が先になるため、
痛みや自覚症状の乏しい、尿の泡立ちや尿の濁りなどの症状については、
脳脊髄液漏出症の症状として、医師にも知られていない可能性が高い。
したがって、
脳脊髄液漏出症の診断には起立性頭痛が必須なのではないと私は思う。
たまたま脳外科だから、脳脊髄液漏出症患者の中から、頭痛の症状の強い患者が自然に選択されて集まっている可能性に、
なぜ脳脊髄液漏出症の治療に取り組む医師たちは気づかないのだろう?
起立性頭痛が必須なのではなく、
脳脊髄液漏出症の診断のひとつに
「原因のわからない、多彩な症状」とした方が、正解だと思う。