脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

明日、日本心身医学会 総会

2013年06月25日 | つぶやき

明日とあさって、

第54回、日本心身医学会 総会

横浜市でおこなわれます。

注目は

こちらの、3ページに書かれている

シンポジウム5

「精神科疾患との合併症が問題視される身体科疾患」

S5-4
脳脊髄液減少症...............国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科 篠永 正道

脳脊髄液減少症と心身医学の学会がつながってきたのを感じ、

やっとここまできたか、と感じる。

 



テーマの「心身医学の本態は何だ!」って

それは、脳でしょ!って私は思う。

人の心も体もコントロールしているのは脳なのに、

 

どうも、最近の医療の細分化

人をまるごと心と体をまとめて診るはずの心身医療の現場でさえ、

患者の訴える、理解不能、原因不明の身体症状を

なんでもかんでも、心のせいにしてしまう傾向があると感じる。

本末転倒じゃないか!

 

患者の訴える症状について検査しても検査しても原因がわからないと、

各科をたらいまわしされたあげく、

最後は「精神的なもの」とされやすい。

 

私の経験から

脳脊髄液減少症に関して言わせてもらうと、

「精神的症状との合併症とか共存症としての身体疾患」というとらえ方ではなく、

身体疾患があったのに、見逃されたために結果的に、

精神疾患が現れてきたという感じがする。

 

脳脊髄液減少症のような一般的な検査ではなかなかわからない、

隠れた身体疾患があるのに、

医師がそれに気づかず、診断も治療もされないまま放置された結果

周囲の無理解と、その症状の苦痛やストレスから二次的に現れたうつなどの精神疾患が現れることもある。

しかし、脳脊髄液が漏れて減ったために、脳の活動性まで落ちて、それによってうつ状態になったという精神疾患もある。

一口に精神科症状といっても、この二つが微妙に絡まっていたり、どっちかが主だったりするケースもあると思う。

 

精神的なストレスが先行するわけではなく、

隠れた身体疾患が、精神症状を引き起こしたり、身体症状を引き起こしていることを

見逃しがちであると思う。

「精神的なもの」とされることで、

それ以上の積極的な、身体疾患としての原因探しが行われなくなったりすることに、

大きな問題があると私は思っている。

たとえば、脳脊髄液減少症を見逃され続けた私みたいに。

 

脳脊髄液が減って、脳が正常に機能しなくなれば、

今回の心身医学会のシンポジウムで発表されるような、

患者の不可解な症状の訴えの症例は、

どんなものだって、

脳脊髄液減少症で起こる可能性があると思うよ。

 

脳脊髄液が漏れたり減ったりすれば、

脳が正常に機能しなくなるわけで、

脳は人間の精神と身体のすべてをコントロールしているんだから、

何が起こったって不思議でないのに、

 

どうして、

脳脊髄液の減少 という、

今までの一般的な検査ではどこにもひっかからなかったような、

身体疾患の存在の可能性を

今も否定し続ける医師がいるんだろうか?

 

私は、このブログで何度も何度も何度も何度も書いてきたが、

原因不明の体調不良、以前の自分とは違う精神的な不安定感、物忘れ、うつ、おかしな行動

などの影に、脳脊髄液減少症が隠れていることは、

私の経験からも疑う余地はない。

今までも、私は線維筋痛症、頚性筋症候群、頚肩腕症候群、慢性疲労症候群、軽度外傷性脳損傷

起立性調節障害、自律神経失調症、更年期障害、双極性障害、パニック障害

機能性ディスペプシアなどと

もっともらしい病名をつけられて、患者もその医師を信頼して治療に励んでいる患者の中にも、

必ず、「脳脊髄液が減少しているために、それらの症状が起こっている人たちがいる」と

思って、このブログに書いてきた。

原因不明の症状で苦しんでいる人たちが、

もし、脳脊髄液減少症が原因で、それらの症状が起こっているなら、

適切な診断と治療で治るものなら、治らなくても、少しでも症状が軽減するものなら、

私のように少しでも楽になっていただきたかったから。

 

さまざまな症状を経験した患者の私から言わせれば、

今回のシンポジウムに出てくる

線維筋痛症や慢性疲労症候群や、顎関節症や過敏性腸症候群の専門医たちは、

それらの病名を疑う前に、

まずは、

脳脊髄液減少症の可能性がゼロかゼロでないのかを、

徹底的に調べ、てほしいと思っている。

私は、ものすごい全身痛や日常生活も困難なほどの疲労感や顎関節症や便秘や下痢の症状を

脳脊髄液減少症で経験し、

それらが、治療で軽快した経験から、

絶対にこれらの症状と脳脊髄液減少症が無関係ではないと思っている。

 

脳脊髄液減少症と、これらの別の病名が合併して存在するということもあるとは思うが、

それよりも、

別の疾患が合併しているというよりは、

脳脊髄液減少症の一部として、存在しているように感じている。

 

同じように、

脳脊髄液減少症と精神疾患が合併している、共存している、というよりは、

脳脊髄液が漏れて減った脳の結果、精神疾患が出るという考えで、

脳脊髄液減少症の症状のひとつ、

脳脊髄液減少症の一部としての精神疾患だと思っている。

 

脳脊髄液減少症と別の疾患の共存症、合併症という考え方もあるとは思うが、

それ以前に、

脳脊髄液減少症の症状の一部という考え方もあってもいいと思う。

体に受けた衝撃が大きく脳脊髄液漏れの個所が多かったり、漏れる量が多かったり、で症状の程度も回復の度合いも変わってくると思うし、

脳脊髄液減少症の診断治療が遅れた結果としての治りきらない症状だってあると思う。

それにいちいち別の病名をつけるか、つけないかの違いでもあると思うけど、

できれば、

心療内科や精神科の医師だけでなく、

婦人科も小児科も、眼科も、耳鼻科も、整形外科も、循環器内科も、呼吸器科も、消化器内科も、

神経内科も、皮膚科も、アレルギー内科も、内分泌科も、

全科の医師やリハビリスタッフが協力して、一人の脳脊髄液減少症患者を診断治療からリハビリまでみてくれるような

システムの構築が必要だと思う。

 

くしくも、

本日のABC朝日放送では、

みんなの家庭の医学で

「何をやっても治らない体の不調を名医が解消SP」が放送されるみたいだけど、

そこには、

原因不明の症状の影に、脳脊髄液減少症がある可能性については放送されないだろうし、

名医は名医でも、脳脊髄液減少症の名医は出てこないだろう。

 

物忘れ、膝痛、腰痛、便秘などは、脳脊髄液減少症でも起こるんだよ! 

 

これが

他の病名と違って、マスコミにも医学界にも、

「こどもから高齢者まで誰にでもいつでも、ある日突然起こりうる、国民の重大疾患」として

まだ真剣に受け止めてもらえていない

脳脊髄液減少症の現実だろうと思う。

その点、

先日、販売され「鳥人間コンテストの落下事故で脳脊髄液減少症になった。」という記事が載った、

週刊女性自身7月2日号の関係者の皆さまと、

取材を受けてくださった患者さんに

心から感謝したい。

 

ただ、

これからマスコミの取材に応じてくださる2000年以後の事故での

発症患者さんにお願いがある。

2000年以前の事故の患者は、

病名もなく治療も受けられない中、亡くなっている患者もいるだろうし、

自殺している患者もいると思う。

重症化して今は文字を書くことも、声を出すこともできない患者もいるかもしれない。

生き残った患者も、年をとって

とてもマスコミの取材になんか応じられる状況でないかもしれない。

 

だから、

その人たちの声なき声も、伝えてほしいと思う。

今にはじまった事故後遺症なんかじゃないってことを伝えてほしいと思う。

 

具体的には、自分だけの経験を伝えるだけにとどまらず、

「事故から診断まで、これだけの期間の私がこのような苦しくつらい体験をしたのだから、

病名がない時代に事故にあった人たちは、正しい診断も治療もされず、どうしていたのか?

過去の事故も含め、まだ、気づいていないで苦しみ続けている人たちもいるのではないか?」

という言葉を世間に投げかけてほしいと思う。

そうすることで、

特殊な事故にあった特別な人の、不幸なできごと、というわけではなく、

誰にでも関係のある事故後遺症だと気づいてもらえる可能性もあるし、

日常の事故にも潜んでいる可能性や、

過去の患者の苦しみにも、

読む人に想像力を与えてくれるかもしれないから。

 

 

 

 

 

 

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする