脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

ほんとうに統合失調症?

2013年06月02日 | つぶやき

5月30日づけの

読売新聞の「安心」という特集に

「統合失調症 進む社会参加」という記事があった。

統合失調症患者同士の夫婦の話だったが、

読んで、ちょっとひっかかった。

47歳の夫が、異変を感じたのは、高校2年生の時で

その症状が

「友人と弁当を食べていて、突然、喉を通らなくなった。」

「ひきこもりが10年間続き、30歳代半ばには癖になっていたリストカットがエスカレート。

自殺してしまうかもと怖くなり、精神科に入院した。」

とあるからだ。

突然食事がのどを通らなくなって、ひきこもりが続くことがはじまりの

統合失調症もあるのかもしれない。

でも、もし、もしだよ。

 

その前に、高校の体育とか、部活で激しく転倒したりして、体に衝撃を受けていたとしたら?

もし、もし、

その衝撃が原因で、髄液が漏れていて、その漏れが原因で、ある日、脳が悲鳴を上げた結果として、

自律神経の迷走神経に麻痺的症状が出たために、

嚥下障害が起こって、

結果として、弁当がのどを通らなくなったとしたら?

現在47歳の人が、体に異変を感じたのが高校2年といえば、17歳ぐらいだから、

約30年前のことだ。

30年前には、脳脊髄液減少症の疾病概念すらない。

原因不明の飲み込みにくさから、脳脊髄液減少症を疑う医師もいなければ、

髄液漏れを止めることで治療しようとする医師も皆無だ。

 

30年前にも必ず、交通事故やスポーツ事故はあったし、

脳脊髄液減少症患者が確実にいたはずだ。

その患者が、症状にさまざまな病名をつけられ

症状に苦しみながらも、症状に殺されることもなく、

今も生きながらえていることは、

私の例を見ても疑う余地はない。

 

だとしたら、

今も、他の病名を付けられている患者の中に、

見逃された脳脊髄液減少症患者がいてもおかしくない。

 

この方の場合、詳しい症状が書かれていないからなんとも言えないが、

10年もひきこもりになった理由は、それなりに精神症状身体症状があってのことだと

推測する。

その症状を抱えて医師を転々としたかもしれない。

本人も家族も何もせず、手をこまねいて10年もひきこもっていたわけではないと思う。

30歳代半ばになっても、ひきこもっていれば、周囲の目も気になるし、親にも叱咤激励されるだろう。

自分でも自分に嫌気がさし、なんでこうなるのかもわからず、この先の人生にも不安がつのって、

その結果、

人間の正常な反応としてうつになったっておかしくない。

うつになった結果、

自傷行為に及んでしまったり、自殺願望が出たって少しも不思議ではない。

 

かねてから私は

脳脊髄液減少症は見逃されて放置されればされるほど、

サイレントキラーになりうると思っている。

そう、「静かなる殺人者」

完全犯罪の殺人者のように、

犯人を特定されないように、さまざまなトリックの影にかくれながら、

被害者を死に追いやるような殺人者だと思っている。

 

脳脊髄液減少症は、起立性頭痛とかだるさとか身体症状ばかりがクローズアップされがちだが、

精神症状だっていろいろ出る。

しかも脳脊髄液減少症の精神症状を知らない精神科医が見たら、

みごとに、精神疾患にあてはまってしまような症状が出る。

認知症に似た症状も出る。

そういう症状については、患者は体験していてもあまり公言しないから、

言いやすい身体症状ばかりが世間に広がり、

それがまた誤解や脳脊髄液減少症の見逃しを招きやすいと私は思う。

 

現在、精神科に通院中の患者たちの中に、

今後必ず、

脳脊髄液減少症患者は見つかってくると思う。

 

脳外科医だけでなく、

精神科医、心療内科医にも、もっと脳脊髄液減少症に対する知識を深めてほしいし、

現在なんらかの病名がついている患者であっても、

先入観にとらわれず、

自分の症状と、

脳脊髄液減少症の症状を注意深く照らし合わせて、

少しでも似ていると感じたら、

脳脊髄液減少症の専門医に相談してほしいと思っている。

ただしもし、脳脊髄液減少症だった場合、

見逃し期間が長ければ長いほど、回復にも時間がかかるかもしれないから、

自分が経済的にも身体的にも、自分が長期通院可能な病院の医師を選ぶこと。

 

あまり遠いと、経済的にも身体的にも家族の協力的にも、続かず、

治療が途中で中断せざるを得なくなる場合があるから。

 

病院については、こちらの63番も参考に。

 

 

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