未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

教育論???

2006-02-15 23:24:58 | 日常
昔話である…

私は、子供の頃(主に中学生の頃)一般に言う「ワル」ではなかった。
なので、グレていた訳でもなく、社会的に問題を起こすような子供ではなかったと記憶している。

しかし、一部変わったところがあり、普段の熱さとは違う、冷めた感覚を持っていた気がする。
向こう(先生や大人)の感情を肌で感じていたし、学校で先生と揉めて、自分が引くに引けなくなった時でも、結構うまく(?)まとめて、決定打(激怒や殴る)を向こうに出させなかった気がする。

また、全体の集会などで先生の話を聞く時は、静かに聞いていなくてはならなかったと思う。
その際、必ずと言っていいほど、少しのざわつきが起こると、安心・便乗して他でも話をし始め、だんだん生徒の私語が大きくなる。
結局「静かにしろ!」と注意をされる場面が毎度の様に繰り返される。
子供だから仕方ない…
と、大人は思うかもしれないし、私もその意見には賛成である。
しかし、当時の私は、そのざわつきに便乗することがどうしても「カッコ悪く」「頭の悪い行動」としか思えず、便乗をする事はなく、静かにしていた。
で、少しざわつきが始まると
「あぁ、またうるさくなるぞ…」
「また怒られるんだろうなぁ…」
「毎度怒られているのに、気付かないのかな?」
「あいつらなんでいつも同じことをするんだろう…バカか?」
と、毎度のように思ったものである。
こういうところは、小学校高学年になるあたりからあった。
今振り返っても冷めているなぁ…と思う。

私は、先に書いた通り「ツッパリ」ではなかったが、別の意味で「問題児」であったと思う。
授業中も真面目にやらなかったし、中学2年の時は、担任の性格もあったのだろうが、よく職員室に呼び出されて怒られた。
「私が静かにすれば授業も静かになる」とかムチャクチャな事を言われて、授業が騒がしい度に呼び出されていたような気がする。(学級委員の次くらいに呼び出されていた)

また、音楽の授業中に騒いだ時、騒いだ生徒が皆廊下に並ばされて怒られた時も…
皆が、順番に謝っていく…「もう、騒ぎません」
たまたま最後だったのだが、私の番が来て「もう騒ぎません」と言うと…
「岩本君はウソ(「だから、許しません」と言う意味なのでしょう)」
もう、ビックリしましたよ…(笑)
ちなみに、それ言われたのは私だけ…
一番最後だったから、オチつけたかったのか?
ウソってぇ…中学生にそれはひどいっすよぉ!

小学生の時などは、担任の先生から「授業中うるさい」と電話がかかってきて、それを聞いた母親は烈火の如く怒り、「先生から電話が来るとはどんな悪さしたんだ!」などと、私の言い分など聞く耳も(時間も)持たずに、筆箱(当時の筆箱は、像が踏んでも壊れないとCMしていた通り、ハードな箱だったのである)で、嫌って程殴られた思い出もある。

まぁ、何を言いたいかというと…
悪いのは自分なのだが、子供にも言い分がある。
その言い分からいくと、理不尽な事の繰り返しであった気がする。

現在の教育では主流であるようだが、「子供の気持ちを尊重して」などと言いたい訳ではなく、私は敢えてその逆を言いたいのである。
先に挙げた私の経験はほんの一部であり、もっと…いや、毎日のように先のようなやり取りがあった。(それは、私に問題があるのだが…)
ただ、その時に思ったことは以下のことである。
・世の中、どうしても適わない相手がいる。
・人生、自分の思い通りにいかないこともある。
では、何にしても諦めようと思ったかというと、そうではなかった。
・では、自分の希望を通すにはどうすればいいのか?
・絶対に勝てない相手と、被害最小限にしてどうやって付き合えばよいのか?
聞こえは悪いが、要は「処世術」を身に付けてきたのではないかと思う。

子供のうちだから、そう言うことを学んだ方がいいように考える。

だから、集会などの時に、「何で怒られる事をみすみす犯すのだろう」と覚めた目で見ることが出来るようになったのかもしれない。
簡単に言えば「勘どころ」である。
この「カン」の鈍い人間は、子供だろうが大人だろうが苦労する人生を歩む気がする。
それは、器用とは違い、自分の信念と自信が裏打ちされているようなものだと、私自身は定義している。

だから、「子供の気持ちを汲んで…」のような事はホドホドにして、「四の五の言わずに言うことを聞け!」「自分の意見を言いたかったら、親に面倒見てもらわなくて済むようになってから言え!」くらいの乱暴さが必要な気がする。

実は、今日そう思わせる出来事があったのであるが、それは、長くなったので、明日へと譲ろうと思う。
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2 コメント

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Unknown (トヨタツ)
2006-02-17 23:08:05
いろいろお考えになってるんですね。



今の日本では,正直,学校の現場は大変です。厳しい指導はやりにくい傾向にあります。体罰どころか,ちょっときつく注意をしただけで,親からクレームがつき,始末書騒ぎという例も存在します。



家庭教育と学校教育には限界があります。だからこそ,武道教育の存在意義があると思っています。私は学校と道場での教育を両輪にすえて,子供の指導をしていきたいと考えています。
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恐縮です… (aikipanda)
2006-02-18 01:43:13
教育現場の最前線にいらっしゃるトヨタツさんにお言葉を戴けるとは恐縮です!

私のようなにわか教育者には、反省する点が多いです。

しかし、最近は、こういう教育の場が地域社会・防犯意識の根幹のような気がして、自分自身でも携わってみたいと思う領域でもあります。

何かと、事業にするのは私の悪い癖なのかもしれませんが、教育の本業のトヨタツさんのご意見を伺いながら自分なりの方向性が見つけられたら嬉しいです。

今後とも、ご意見やご指導を賜る事もあると思いますが、その際は宜しくお願いいたします。
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