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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

日本のお父さん「波平」は健在だった

2010-09-27 19:16:38 | 政治
先週末、中国人船長が釈放されたその日、
私は「たちあがれ日本」を支持する保守派の人と上等な日本酒を飲んでいた。
団塊の世代の人で、口癖のように「我々の世代の感覚からすると~・・・」を連呼する。

私の知る普段の彼は、自身の政治的発言を強調するようなタイプではない。
普段は、相手の意見をよく傾聴し、噛み砕こうと努力する人だと思う。
しかし、その彼が、何度も悔しさを顕にしながら民主党の対応に不満を漏らし、
「日本は高い教育費を払ったと思うべき」とする私に自説を押し込もうとするのだ。
酒の勢いもあるためなのは理解しているのだが、私はナショナリズムの危険性を再確認した。

普段、政治的な意識をそれほど強く持っていない人も、
ちょっとしたキッカケでナショナリズムを大きく煽られるのだと。
「国家」という相対的価値は、こうも人に同族意識と排他意識を持たせてしまうものなのだ。
為政者が「敵」を作って求心力を獲得しようと欲求に駆られるのもよくわかる。

私が思うに、この問題は日本人に「安全保障」について考えるよいキッカケになったと思っている。
(私自身はというと安全保障について詳しくもないしよくも知らないが・・)
私も民主党の対応はよくなかったと思うが、
そもそも国民的関心の中で外交・安全保障の政治的優先度が低い日本において、
そんな国民によって選ばれた民主党政権なのだから仕方がない側面もあったのではないかと思う。
普段から外交・安全保障について議論する場が多ければ、菅政権の対応も違ったのではないか。
(その場合、そもそも官政権が誕生していない可能性の方が高いが・・)

私は彼に
「日米安保についてどう考えるべきか?」
「自衛隊の在り方は?」
「日本の核保有も視野に入れて対抗すべきか?」
「社会保障を減らしてでも軍事費を拡大すべきか?」
「徴兵制は実施すべきか?」
など投げかけたが、彼の返答はあまりはっきりしなかった。
(という私自身の答えがあるわけではないが・・)

彼が言うのは

「日本はもっと毅然とした態度を持つ必要があり」
「そのための手段はとらねばならない」

という政治家答弁みたいな話である。
政治的なポジションはとらないが「けしからん」というに過ぎない。
「けしからん」ものは「いかん」というサザエさんのお父さんこと波平かと思った。
日本の保守派っぽい人にはこういう人が多いような気がする。

空気に支配されることなかれ