粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ネット人のある欲求

2013-10-21 13:59:41 | 一般

ブログを始めて2年少しになるが、稀に閲覧者数が急激に増えることがある。1日のカウントは普段160回前後で推移しているが、200を超えることがあるる。昨日はなんと354回という異常な数字となり、このブログを運営するブロバイダーの人気ブログ81位に入った。

普段は200位台半ばと思われるが、そんな下位ブログは運営サイトではその他大勢の扱いだ。だから「人気ブログ」でランク内に入るのは正直うれしい。受験シーズンに新聞や週刊誌に合格者として自分自身の名前が掲載されるのを見て喜ぶ心境に近いだろう。

ところで、昨日自分のどの記事が注目されたのか。ブログ管理ツールで調べてみたら、当日の記事であることがわかった。それは韓国経済の厳しい状況について自分なりの感想を書いたものだが、正直いって内容的には陳腐と思えるものだ。

なぜ、こんなにヒットしたかというのがよくわからない。ツイッターやブログで誰かが紹介している形跡はない。そこで、グーグルで「韓国経済」として検索すると昨日は自分の記事が上位にきていたことがわかった。といっても3ページ目であるが、「韓国経済」という一般的な単語だから対象サイトや記事も非常に多い。したがっても3ページ目でも検索から自分のブログへ訪れた件数(200以上)も結構あったということのようだ。

ただ、一夜明けて再度「韓国経済」で検索すると自分のブログは何ページをめくっても見つからない。一筋縄では行かないのが、この複雑な検索機能といえそうだ。結局今日はいつもの「しょぼい」ブログに逆戻りと相なった次第だ。

こんな自分の内輪話も、実はネット配信者の共通する願望は何かということを言いたいからだ。つまり自分の発信がネットで反響を呼び起こすことだ。それは「ヒット数」として具体的に自分自身確認することが出来る。普段は無名に近い存在が、ネットで拡散することで少しは存在価値を認知されたような気分になる。ネット配信する人々は誰しもがそんな欲求を持っているに違いない。

しかし、そんな欲求が時に方向性を誤ってとんでもない世間的な不祥事になることがある。最近よく話題になる「アルバイトテロ」などその最たるものだろう。飲食店やコンビニでアルバイトの若者たちが、店の冷蔵庫に入った画像をネットに配信したり、客席に仲間たちの裸体の写真をアップさせたりするトンでもない行為だ。

当然、ネットでは大反響となり一般のメディアにも紹介される。配信した本人はその反響の大きさにご満悦であっても、当の店自体が世間に知られて予想もしないバッシングを受ける。結果的には店が廃店になるばかりか、最近では運営する会社そのものが廃業に追い込まれたりする。

本人の受け狙いでその存在をアピールしたいがため、結果的にトンでもない破壊行為を起こしてしまう。ネット拡散の恐ろしさが身近にころがっている。つい出来心だけでは済まされないという危機感は失わずにいたい、自戒を込めて。