粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

福島に来て欲しくない人物

2013-10-08 15:28:10 | 煽りの達人

あのお騒がわせ議員が福島にやって来た。山本太郎参議院議員が今月3日、福島と郡山2市で街頭演説していた。(「田中龍作ジャーナル」より)今回は15日から始まる臨時国会で提出される秘密保護法案に関しての内容だ。隠蔽工作のお陰で?議員に当選した人物に「秘密保護」を語る資格があるのかという疑問はとりあえず脇に置こう。しかし、相変わらず、彼は原発問題と絡めているのには閉口する。

「福島は切り捨てられたと言われているが、日本(国民)全体が切り捨てられた。TPP、原発…すべての元となる情報が遮断されてしまったら、意思表明することも難しくなる。情報開示請求で“黒塗りしか出てこなかった”と言われるが、今度は黒塗りさえ出てこなくなる」

福島叩きをさんざんやっておきながら「福島は切り捨てられた」もあったものではない。「切り捨てたのは一体どっちの方なんだ」と改めて聞きたくなる。そして今度は福島を利用して秘密保護法反対を訴える。原発問題だけでは議員をやっていけないため、当面の話題にシフトして体裁を繕う。どうもやり方が見え透いている。

演説には結構聴衆は集まったようだが、田中氏の記事にもあるとおり、福島でも反原発のデモを続ける市民団体がメインだ。後は知名度だけは抜群の彼を興味本位で見に来たミーハーの野次馬であろう。

市民団体の一人と思しきおばあさんが「孫が被曝している。円形脱毛症になりながら原発を止めるために頑張ってくれている太郎さんを応援しなくちゃ」と感想を述べていた。集まった聴衆も女性が多いようだ。母性をくすぐることには彼は天才的な才能があるのかもしれない。まさか第二の隠し子騒動なんてないだろうね、山本議員?ともかく円形脱毛症を気にする暇があったら、剃髪して懺悔してもらうのが一番よいと自分には思えるのだが。

田中氏の記事には現場の写真が添えられている。一枚の写真に「マスクをはずしてスピーチする山本太郎議員」とある。はずして当然ではないかと思う。田中氏は福島はいまだマスクが必要だとも思っているのか。ここは北京なのか上海なのか。こうした左翼ジャーーナリストは中国大好き人間は多いが、中国の大気汚染の深刻さを伝える人は少ない。もちろん山本議員がPM2.5の恐怖を主張するなんて聞いたこともない。

子どもの命を訴えるのなら、福島よりも北京の方がずっとふさわしい。外部被曝にしても、内部被曝にしても全く問題のない福島の日常をこれ以上、乱す資格はないはずだ。自分の政治的パフォーマンスのために福島に来て欲しくない、いや来てはいけない人物といえる。