牛氏が文がすごくよいから読んでみと言ってたけど
作家の名前がおじさんを彷彿とさせるので敬遠してた、
森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を
とうとう手元に読む本がなくなったタイミングに
たまたま本屋で発見したので観念して読んでみる。
文がすごくよかった。
内容はあんまりないけど
とにかく文がすごくよかった。
彼が10000冊本を書いたなら
あたしは一生彼の本だけ読んで生きていければいいやと思えるくらい
美しい文だった。
彼が平安時代の紫式部のような存在だったなら
あたしはずっと「源氏物語」を楽しみにその時代を生きただろう。
というわけで伊坂幸太郎ぶりに
全作品をコンプリートしたい作家に出会った。
心にひっかかった言葉。
「彼が身を寄せてくる際に鋭く鼻をつくのは殿方用香水の香りでしょうが、
ありのままの東堂さんが発散する野性的香りもまたその後から猛々しう溢れ出してきて、
香水の鮮烈な香りと混じり合って悪夢的な奥深さを醸し出します。
私は考えました。
ひょっとすると、この多重底の奥深い匂いが、『大人の男の香り』なのかしら。」
「寒さが厳しくなってくると、たいてい下宿にいる時は布団にもぐって過ごした。
布団の中でテレビを観、布団の中でメシを喰い、布団の中で勉強し、
布団の中で思索に耽り、布団の中でジョニーを宥める。」
作家の名前がおじさんを彷彿とさせるので敬遠してた、
森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を
とうとう手元に読む本がなくなったタイミングに
たまたま本屋で発見したので観念して読んでみる。
文がすごくよかった。
内容はあんまりないけど
とにかく文がすごくよかった。
彼が10000冊本を書いたなら
あたしは一生彼の本だけ読んで生きていければいいやと思えるくらい
美しい文だった。
彼が平安時代の紫式部のような存在だったなら
あたしはずっと「源氏物語」を楽しみにその時代を生きただろう。
というわけで伊坂幸太郎ぶりに
全作品をコンプリートしたい作家に出会った。
心にひっかかった言葉。
「彼が身を寄せてくる際に鋭く鼻をつくのは殿方用香水の香りでしょうが、
ありのままの東堂さんが発散する野性的香りもまたその後から猛々しう溢れ出してきて、
香水の鮮烈な香りと混じり合って悪夢的な奥深さを醸し出します。
私は考えました。
ひょっとすると、この多重底の奥深い匂いが、『大人の男の香り』なのかしら。」
「寒さが厳しくなってくると、たいてい下宿にいる時は布団にもぐって過ごした。
布団の中でテレビを観、布団の中でメシを喰い、布団の中で勉強し、
布団の中で思索に耽り、布団の中でジョニーを宥める。」
でも携帯はSHだったので、びっくりしましたわ。
失礼しました。
文学少女な知り合いが読んでました、この本。
表紙イラストよく見かけますね。
あの表紙、黒髪の乙女まんまだよね?
あたしもあの絵好きだわ。
うん、日本語の美しさがわかって幸せ。
最初は表紙の絵が僕の好きな画家さんだったから中身関係なく衝動買いしたけど。
文章、ほんとに美しいよね。
日本に生まれてよかったー、的な感じでした。