旅する小林亜星

小林亜星情報満載

手懸

2009-04-02 09:46:04 | 青春生き残りゲーム
ウェリントンのTe papaミュージアムで

Pat Greenfieldという写真家のショートフィルムを見た。
3分くらいの。

やかんに水を入れるところから始まる、その映像には

なんだかなんだか魅かれるものがあって

海岸線を定期的に撮影してる若くはない彼女が
潮の満ち引きと格闘しながら

胸まで海に浸りながら
カメラ道具を頭上に抱え

岩間を渡り歩くというものだった。

Tongaporutuという地名と彼女の名前をメモす。

なんだかなんだか彼女に会いたくなって
ネットで検索したけれど

彼女のコンタクト先は見つけられなかった。

Tongaporutuに一番近い都市、
New Plymouthへのバスチケットを買って

とりあえず旅に出た。

New Plymouthに着いて
観光案内所i-siteの扉をたたく。

「Pat Greenfieldという写真家の情報なんかありますか?」

と聞くと

カウンターに座ってるおっさんが
そんな名は聞いたこともないという顔をする。

彼がカタカタとデータベースを検索してる間
ドキドキと待つ。

と、

「Tart Galleryというところがコンタクト先を知ってるかもしれないよ」

と藁情報をくれたので
i-siteから徒歩1分のTart Galleryに行ってみる。

受付のお姉さんに

「Pat Greenfieldという写真家の情報なんかありますか?」

と聞くと

「ああ、その名前、聞いたことあるわ」と言うので

希望の光がかすかに射してきて
ほっとする。

10センチくらいの分厚いアーティスト履歴書集を出してくれて
彼女の名前を探してくれたけれど何も見つからなかった。

「見つからないわね。
 彼女、もううちとは仕事してないのよ」

というひと言で
あたしの絶望でギャラリーは真っ暗になった。

「じゃぁ、彼女の電話番号とかわからないんですよね」

と念を押すと

「電話番号はわかるわ」

とお姉さん。

紙に電話番号をメモしてくれたお姉さんの手元を見ると
彼女の住所らしきものもギャラリーの連絡リストに載ってる。

だめもとで

「住所は教えてくれないの?」というと

お姉さんは住所も併記してくれた。

NZの個人情報保護法万歳。

もんどり打って図書館に行って
彼女の住所を検索すると

New Plymouth市内から10キロほどだ。
歩ける。

さてここまでわかったところで
彼女にどうコンタクトしようと今さらながら考えた。

いきなり他人のあたしが電話をしたら
面食らうに違いない。

アーティストな彼女が
ツーリストなあたしに親切にする理由もないだろう。

邪険にされるのを覚悟で彼女の電話番号をダイヤル。
6回目の呼び出し音でつ、つながる。

「Patと話したいんだけど」と恐る恐るスタートすると

「あたしよ」と受話器の向こう。

「あなたの写真を見たいんだけど
 どこか見れるところはないですか?
 このご連絡先はTart Galleryで伺ったんですけど」と遠まわしに聞くと

「ネット上で見たいってこと?それとも・・・」と言ってくれたので

「ご迷惑じゃなければアトリエにお伺いしたいんですが」と勝負に出ると

「今日?」と思ってもない返事が来たので

「今日でも明日でもご都合のよろしいときに」とうほうほ言うと

「今日は来客があるから、明日の10時くらいでどうかしら」と言ってくれた。

あとは彼女が住所と行き方を説明してくれて
電話を切った。

藁にすがりながらやってきたNew Plymouthで
とうとう彼女にアポを取り付けた。

彼女に一歩一歩近づいていく感触は
サスペンスドラマで犯人の手がかりを少しずつ集めていくのと似ていて

アドレナ的。

あまりの感動に
しばらく動くことができなかった。

次の日どんなふうに事が進んでもいいよに
i-siteでレンタカーを予約してもらった。
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こんな夜にはこんな映画「Team America: World Police」

2009-04-02 04:42:45 | こんな夜にはこんな映画
DVDが6本NZ$5の券を持っていて
残り1本何を借りようか逡巡していたとき

青い眼をした、かわいいかわいいカレシが
「これ、操り人形劇だけどおもしろいよ」というので勢いで

「Team America: World Police」。

英語字幕。

「Starship Troopers」と同じ視点で見たら

素晴らしい。
素晴らしい映画だった。

操り人形のセックスシーンは濃厚で卑猥だし
操り人形のゲロシーンはリアルでもらいゲロ寸前。

俺、アメリカ、すげー度をハイレベルにコケにするところ、圧巻。

人生ベスト10入り間違いなし。

最高に感動させる演説シーンを訳してみる。

「俺たちチームアメリカが好かれてないのはわかる。
 けれどキムジョンイルはもっと悪いやつだ。
 
 俺たちはペニスだ。
 どうしようもないペニスだ。

 Film Actors Guildはマンコだとすると
 キムジョンイルはアナルだ。
 
 マンコはペニスが嫌いだ。
 ペニスはマンコとやるくせに、アナルともやるからだ。
 アナルは誰彼かまわずクソまみれにしたいやつなのに。

 マンコは自分なりにアナルとやってけると思うかもしれない。
 けれどアナルとやれるのはペニスだけだ、
 金玉がついてるペニスだけだ。

 ペニスの難点はときどきやりすぎちゃうところと
 タイミングを間違うところだ。
 
 それを気づかせるのはマンコの役目だ。

 けれどマンコだってときどきクソまみれで
 アナルと同じレベルになってる。
 だってアナルから1.5インチしか離れてないから。

 このとち狂った世界のことはよくわからない。
 けれど俺たちペニスにアナルをファックさせてくれないなら
 ペニスもあなたたちマンコもクソまみれになっちまうんだ。」
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こんな夜にはこんな映画「The Butterfly Effect 2」

2009-04-02 04:33:49 | こんな夜にはこんな映画
「The Butterfly Effect」がよかったので
いっしょに借りた「The Butterfly Effect 2」に期待がかかる。

英語字幕。

も、なぜ彼らが続編を作ったのかわからない。

「The Butterfly Effect」ほどの緻密さや
奥に潜んでていいはずの筋書きも見えないし

過去を変える動機が弱いし
過去を変える能力をなぜ彼が持ちえたのかも適当だし

結末は同じ展開だし。

「The Butterfly Effect 3」と作品をつなげていくうちに
ゆらりとメインストリームが構成されてくほど考えて作ってるとも思えないし。

失望。
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