NZワーキングホリデーセンターの掲示板に貼ってあった、お知らせ。
「Free English Lesson
Free Driving Lesson
Chris (携帯番号)」
怪しい、怪しすぎる、無料より高いものはないと言うし、と思いつつ
なぜFreeなのか、彼の目的は一体なんなのか知りたくて
また今一番欲しいのはローカルコミュニティとの接触なので
とりあえずメールしてみる。
2回の電話と数回のメールのやりとりでわかったことは
彼は38歳で、自分のことをハンサムだと思ってることと、
彼が会社を経営してるらしいこと。
君子は危うきに近寄らず、と頭の中で唱えつつ
思春期の青年下半身のよな好奇心が後退を許さない。
とりあえず公共の場であれば、危険なことにはならないだろうと
オークランド大学のカフェで会うことにした。
やってきたChrisというひとは半そでで、
映画だったら冒頭であっさり殺されてしまいそな役柄の45歳くらいに見える、
昔はかっこよかっただろうと思われる笑顔が不自然なおっさん。
ネイティヴなNZ人と違って、くっきりとした英語を話してくれる。
電動スクーターの開発をしてるらしい。
独身。
で、本題のなぜ無料レッスンなのかというところに関しては
たくさんの種類の友達がほしいから、とのことだった。
今まで何人くらいのレッスンをしたのか、
今何人くらいレッスンしてるのか、という点については
うまくはぐらかされた。
行きたいところに連れてってあげるし
特に日本人の女のこはロックンロールなクラブが好きだよね、
ダンスも教えてあげるし
ごはんもおごってあげるし
NZに来た記念にテレビを買ってあげるよとのこと。
いよいよ怪しい。
あたしは麻薬の売人にでも仕立て上げられるのだろうか。
30分ほど他愛もない話をしてから最後に
「これは失礼な質問だけれど、あたしがあなたを信用するに充分な確証はある?」
と偉そに質問してみた。
んな質問、あたしだって答えに困るけれど。
彼の答えは「信用には時間が必要だ」とのことだった。
2日後、Chrisからメールが来て
家に使ってない小さいテレビがあるからあげるよと言われた。
無料より高いものはないけれど
もらえるものならもらっておこうと貧乏精神が眼を覚まし
どうせ今週末に引っ越すのだし
今の住所を教えても問題ないだろうと判断して
語学学校の寮の住所を教えた。
Chrisが寮にテレビを持ってきてくれた。
14インチ。
その日のセキュリティのおっさんは規則に厳しいことで有名で
彼のシフトの日だと寮の住人たちは階段に設置されてるカメラで監視され
2階の女子と3階の男子は自室でセックスできなくなるほど厳しいので
あたしはChrisに寮の入り口までテレビを運んでもらい
そこで丁寧にお礼を言って、帰ってもらった。
その日の夜遅くに、セキュリティのおっさんにばったり会うと彼は
「君はもうすぐこの寮を出ていくんだよね?
テレビを持ってきた彼のことを知ってるのかい?
彼には注意したほうがいいよ」と言った。
あたしがなぜ?と聞くと、さらに彼は
「ただそう思うだけさ」と答えた。
きっとセキュリティの道で生きてきた彼には犯罪の匂いがわかるのかもしれない、
Chrisにはあたしにはわからない、何か染み出してるものがあるのかもしれないと思った。
その漠然とした忠告があまりにも説得力があって、急に恐くなった。
Chrisの本当の目的が何だったのか、ひどく知りたかったけれど
今さらながら好奇心が身を危険にさらす可能性が感じられたので
寮に来たChrisを見た彼氏が嫉妬して、もうChrisに会うなと言われた、と
Chrisもあたしも悪者にならないよに言い訳を作ってメールした。
問題があれば、テレビは返却するよと。
Chrisの返事は以下だった。
「Ur boy friend should have got u a TV!
Keep it and give him back to his mother,」
危うきからはうまく逃げることができたのだろうか。
とりあえず、いただいたテレビの前でオナニーするのはやめようと思う。
「Free English Lesson
Free Driving Lesson
Chris (携帯番号)」
怪しい、怪しすぎる、無料より高いものはないと言うし、と思いつつ
なぜFreeなのか、彼の目的は一体なんなのか知りたくて
また今一番欲しいのはローカルコミュニティとの接触なので
とりあえずメールしてみる。
2回の電話と数回のメールのやりとりでわかったことは
彼は38歳で、自分のことをハンサムだと思ってることと、
彼が会社を経営してるらしいこと。
君子は危うきに近寄らず、と頭の中で唱えつつ
思春期の青年下半身のよな好奇心が後退を許さない。
とりあえず公共の場であれば、危険なことにはならないだろうと
オークランド大学のカフェで会うことにした。
やってきたChrisというひとは半そでで、
映画だったら冒頭であっさり殺されてしまいそな役柄の45歳くらいに見える、
昔はかっこよかっただろうと思われる笑顔が不自然なおっさん。
ネイティヴなNZ人と違って、くっきりとした英語を話してくれる。
電動スクーターの開発をしてるらしい。
独身。
で、本題のなぜ無料レッスンなのかというところに関しては
たくさんの種類の友達がほしいから、とのことだった。
今まで何人くらいのレッスンをしたのか、
今何人くらいレッスンしてるのか、という点については
うまくはぐらかされた。
行きたいところに連れてってあげるし
特に日本人の女のこはロックンロールなクラブが好きだよね、
ダンスも教えてあげるし
ごはんもおごってあげるし
NZに来た記念にテレビを買ってあげるよとのこと。
いよいよ怪しい。
あたしは麻薬の売人にでも仕立て上げられるのだろうか。
30分ほど他愛もない話をしてから最後に
「これは失礼な質問だけれど、あたしがあなたを信用するに充分な確証はある?」
と偉そに質問してみた。
んな質問、あたしだって答えに困るけれど。
彼の答えは「信用には時間が必要だ」とのことだった。
2日後、Chrisからメールが来て
家に使ってない小さいテレビがあるからあげるよと言われた。
無料より高いものはないけれど
もらえるものならもらっておこうと貧乏精神が眼を覚まし
どうせ今週末に引っ越すのだし
今の住所を教えても問題ないだろうと判断して
語学学校の寮の住所を教えた。
Chrisが寮にテレビを持ってきてくれた。
14インチ。
その日のセキュリティのおっさんは規則に厳しいことで有名で
彼のシフトの日だと寮の住人たちは階段に設置されてるカメラで監視され
2階の女子と3階の男子は自室でセックスできなくなるほど厳しいので
あたしはChrisに寮の入り口までテレビを運んでもらい
そこで丁寧にお礼を言って、帰ってもらった。
その日の夜遅くに、セキュリティのおっさんにばったり会うと彼は
「君はもうすぐこの寮を出ていくんだよね?
テレビを持ってきた彼のことを知ってるのかい?
彼には注意したほうがいいよ」と言った。
あたしがなぜ?と聞くと、さらに彼は
「ただそう思うだけさ」と答えた。
きっとセキュリティの道で生きてきた彼には犯罪の匂いがわかるのかもしれない、
Chrisにはあたしにはわからない、何か染み出してるものがあるのかもしれないと思った。
その漠然とした忠告があまりにも説得力があって、急に恐くなった。
Chrisの本当の目的が何だったのか、ひどく知りたかったけれど
今さらながら好奇心が身を危険にさらす可能性が感じられたので
寮に来たChrisを見た彼氏が嫉妬して、もうChrisに会うなと言われた、と
Chrisもあたしも悪者にならないよに言い訳を作ってメールした。
問題があれば、テレビは返却するよと。
Chrisの返事は以下だった。
「Ur boy friend should have got u a TV!
Keep it and give him back to his mother,」
危うきからはうまく逃げることができたのだろうか。
とりあえず、いただいたテレビの前でオナニーするのはやめようと思う。