eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

電源上昇...変動

2017年10月25日 | eつれづれ

災害拠点病院でICU停電 昨秋20分間、手術中断も
災害拠点病院に指定されている中国地方の総合病院で昨秋、集中治療室(ICU)や手術室が一時完全に停電する「電源喪失」に陥ったことがわかった。
電力会社から規格よりも高圧の電気が送られたことが原因で非常用発電も起動しなかった。
停電は約20分間で患者の生命に影響しなかったが人工呼吸器や人工透析器のバッテリーが切れて手動で使ったり、実施中の手術数件を中断したりした。
停電は昨年11月2日午後1時23分、ICUや手術室を備えた一部の建物で起きた。
職員が調べると中国電力から送られている電圧が本来の2万2千ボルトより2800ボルト高かった。
主な建物ごとに計7室ある電気室のうち2室で、高電圧から電子機器などを守るために、自動的に建物内への電力供給が止まっていた。
同病院には施設全体の電力の半分以上をまかなえる非常用発電設備がある。
だが、電力会社からの送電が途切れた際に起動するため送電されている状況では動かなかった。
病院側は中国電力に連絡。
約20分後に通常電圧に戻った。
同病院には一般家庭とは別のルートの「特別高圧」で電気が届く。
中国電力は取材に「変電所の機器の点検作業中に供給電圧が上がってしまった。
過去に同じような事例は確認されていない」と説明している。
同病院は再発防止策として電力会社から高圧の電気が来た場合に電気をすべて遮断し、非常用発電を使う仕組みに切り替えた。
ただ、発生はまれで対策にコストもかかる。
「他の施設に同じ対応を勧められるかはわからない」と担当者は悩みをのぞかせる。
東日本大震災や熊本地震では地域の拠点となる病院が停電して混乱したケースがあり、災害時も業務を続けられるかが課題となっている。
重篤な患者を診療する大半の病院は停電時に非常用発電が動くことを前提に非常時の計画を立てているが今回のような送電側のトラブルによる停電は想定していないという。
病院施設に詳しい国立保健医療科学院の小林健一・上席主任研究官は「ゼロリスクはない中で、診療を続けるためにどこまで停電対策を講じたらいいかは難しい問題だ。
情報の共有が対策の一歩だ」と話す。

特高変電所の二次側フィーダ線一部回線のOVが動作した話なのか??。
自家用側では、どうする事も出来ないが急激な増減は主真空遮断器を遮断して待機するしか無いだろう。
針金電気ヤが当時勤務していた時、新潟地震で66kV側の電圧変動が66kV~30kV程度急激に間欠降下して6台有った高圧電動機もグォーン、グォーン音...コリャーダメだと主CCB(制弧遮断器)を切ったことを思い出した。
変電所で何の点検してこの状態となったのか...。

過電圧継電器の電圧入力はPT6600/110Vより。

設定根拠のタッチパネル画面。

オリジナル高圧単線結線図タッチパネル画面。
OCH.UVR.RPR.OVRがある。
この記事が本当に22,000V+2800Vの電圧上昇ならPTより124V程度出力されるのでOVR整定の125Vなら電圧変動に引っ掛かり動作(遅延0.5秒整定)する事になる様だ。
いずれにしてもOV動作の原因をパソコン監視orデータロガで見たのか、よくつかんだものだ。