心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

日本書道学院代表作家展へ

2011-03-11 | 書展・展覧会情報

                「自詠詩」 石川芳雲氏

 

 

 

昨日の続き、先週末お邪魔した日本書道学院の代表作家展をご紹介。

連日会場にいらしたという 石川氏 にもお目にかかり。

 

全体の書風は古典的ではあるけれど、アップで拝見すると清々しく大胆にして剛。

 

そして、やはり 中平南谿先生 一門であられる新井青谿氏。

こちらもアップにして・・運筆、筆脈の妙にため息。

 

 

 

 

3年前の代表作家展で、千字文の刻字作品を出品されていた 清水路石氏 より

今年は集大成として、千字文の4文字づつ250個の印を彫ったので

是非見に来てとご案内も頂いていて。

 

 どんな作品なのだろうと、ワクワク。

写真(↓)の上のが全体像。下はアップ。1点1点じっくり拝見。

それぞれに違う表情に、唸る。

 

 

 

 

前回の刻字にも圧倒されましたが、今回もただただ敬服致しました。

 

清水氏のHPはこちら 清水路石のアートギャラリー

 

 

 

こちらは左から、宮山一琴氏 二宮奇龍氏 二宮少蓉氏

 

  

 

書の表現は、古典、現代、抽象、かな、調和体・・と

それぞれに求める世界は違うけれど、飽くなき探求に終わりはないのであるね 

 

昨日は現在開催中の 奎星展 に、塩川素子さん  と。

 

色んな書展にお邪魔しているけれど、行きつ迷いつ、自分らしさを見つけたいなり 

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第五回肆心展へ

2011-03-10 | 書展・展覧会情報

                    「歓笑盡娯」吉村英僊氏

 

先週末、母と出かけた書展巡り。

目的は、日本書道学院の代表作家展だったんだけど、

その前に何かしら展覧会をやっているので、銀座鳩居堂に立ち寄る。

 

この日は、思いがけず会場に入るなり、「好き!」と思える作品に出会えたなり。

肆心(ししん)展のメンバーは、中村伸夫氏・河内君平氏・吉村英僊氏・池田英毓氏の4名。

今井凌雪一門1980年代中国書法留学生という、2つの原点からのつながりとか。

 

吉村氏だけ女性、男性陣は大学教授、准教授でもあり、日展・読売などの理事でもあられ。

 

それぞれに独特の雰囲気があり、この何ともいえない「好き感」はなんだろう・・と。

図録を頂いてしまい、拝見して、あ・・・そっか、今井凌雪一門なんだ・・

この雰囲気は、確かに、そうだ

 

母も私も、今井凌雪氏は好きな作家さんの一人でもあり。

 

特にこの、吉村氏の作品は・・いいなぁ・・ って。

自由で、かっこつけたところがなくて、

これでどうだって言わんばかりの堂々とした、突き抜けたものを感じるなり 

 

「虚行實帰」 額も油絵用のように重厚

 

落款のほかに「行」と「帰」の間に押されていた印がこれ↑ 

 

 「静観」「忘懐物我聞」「飛觴」

  

 

そして池田英毓氏の『四魂 「勇・親・愛・智」』 

 

  

 

 

中村伸夫氏の「有為法」

 

   

 

河内君平氏の「苦鐵道人詩」

 

  

 

いい作品を書けたらと思いつつ「印象に残る」とは何なんだろう・・と、ふと 

 

 吉村氏のプロフィールには、敢えて「専業主婦」の文字が。

そんなところも、なんだかかっこいい 

 

写真もブログ掲載も、了承を頂いています。

吉村さま、ありがとうございました  

 

今日は奎星展に行って来ま~す。

 

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逃げたツケ

2011-03-09 | つれづれ

                             (半紙)

 

「静黙」

 

心のどこかにある自責の気持ちからか

先っちょをハサミで切った細い短鋒で、筆をいじめつつ。 

 

「何かから逃げると、いつかは追いかけられるものだ」

・・って、誰かのことば。

 

思えば私は、いろんなことから逃げてきたのかも・・と、ふと。

そのツケがにじり寄って来ない間に、静黙・・静黙・・。

 

相田みつをさんの日めくりカレンダーに、こんなことばが。

 

「やれなかった やらなかった どっちかな」

 

なかなか痛いところを突いてくださるのぉ 

 

 

あ。先週末、母とお邪魔した書展レポートは近々。

職場は年度末で、一日中パソコンに向かっているので、

たくさんある写真の整理をする気力がなくて。。

 

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芽吹き

2011-03-08 | つれづれ

                    (はがき)

 

 

「三春羣卉盛」 三春 卉(き)羣(む)れて盛りなり

三春は、孟春・仲春・季春の三ヶ月。この季節には色々な草木が茂る、の意。

 

数年前、切り倒された林の中に、根こそぎ引き抜かれた枝があって、

それを現場のおじさんに頼んで頂いてきんだけど。

 

今ではだいぶ大きくなり、今年もいつの間にか芽吹いていて。

バラ科のようでかなり痛い棘があり、桜のような白い花を咲かせてくれる。

花が咲くと、なんだか・・ありがとうって気持ちになる

 

 

我が家のベランダの植物の多くは、Nさんのお庭のものを頂いたり

ゴミの日に束ねて捨ててあったものから失敬してきたり

どこからか旅して来た種からだったり

見切り品コーナーから嫁いできたりしたもの 

 

そんなところも・・私なのでして・・。

ま、しかたないか 

 

今日の1曲は、心に沁みるGlenn Gould Bach  BWV 828 - 5 – Sarabande


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霜に感謝

2011-03-07 | つれづれ

                        「霜」 (部分)

 

今日は朝からぼた雪。

 

あっという間に積もって、一面の白に。

でもお昼にはやんで、雪景色は一瞬の眩さ。

 

春になるのをためらわせているのは

この前見た霜たちかいな・・なんて、ふと。

 

1年365日のうち、霜が生きて自分を喜べる時間なんて僅かなもの。

それを思えば、私なぞ、日々を大事にせんとなぁ・・なんて、ふと 

 

最近、無駄に夜型になったせいか、脳細胞が激減しているのを実感。

10時から夜中の2時迄が、細胞活性化タイムだそうで。

 

あの朝に、サクサクっと踏んだ霜の声を思い出しながら、

時間も部屋も頭の中も、ちょっとづつ整理をしていきたいと思ったのでして。

 

霜さんに感謝をしつつ 

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志は高く

2011-03-06 | 書の話

                    (部分・色反転)

 

毎日なんだか雑用が多いものでして 

でもって、根が横着で、時間の使い方が下手なものでして 

 

昨日夕方から、ようやく4月の蘭秀会展の作品制作スタート。

毎年もっと早くから構想を・・と思いつつ、今年も時間がな~いと焦る 

 

部屋中、墨の香りと紙だらけ。

何を書くかに迷ってばかりで、まとまらず 

 

久々に抽象を書きたいなと思ったりしてるけど、

あれは、アドレナリンが満ちてこないと書けないので、

まずは、五感のウェオーミングアップから。

 

かっこつけないで、いい子にならず、

常識を疑いながら、心のバーを上げ続けたいなり 

 

な~んて、志は高く・・ね。

 

今日は母と、日本書道学院の 代表作家展 にお邪魔してきま~す。

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猫の寝顔はいとおしや

2011-03-05 | 

      

久々に我が家の猫さまたち。

 

みーにゃは、最近益々寝ている時間が長くなり。

気難しいところは相変わらずだけど、たま~に甘えてくれることもあって

そのギャップがまた、たまらなくいとおしいのでして 

 

仔猫の頃は、美人だね~と言いながら写真を撮ろうとすると

照れくさそうに目を細めながら、腰をモジモジしたもんだけど、

最近はカメラを向けると、なんとなくふてくされ顔に。

 

人間と違って、年と共にシワが目立つとか・・ないのにねぇ。

今も変わらず美人だ、と親馬鹿ゆえ思うのだけど 

 

一方、脳天気なぷくぷくは、私のジャンパーの袖についていたモコモコがお気に入り。

ちょうど首にはめると、あら、素敵♪ 毛皮のマフラーみたいでしょ。

まんざらでもないようで、気取ってポーズをば。

 

で、そのまま寝床へ行って、うとうと顔。

これまた、なんともいとおしや 

 

週末はまた寒いようですが、皆さまどうぞよい週末を~ 

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「違う」は感激の素

2011-03-04 | つれづれ

                         「温」 (部分)

 

春一番が吹いたというのに、また冬の寒さに逆戻り

 

なかなか、じらしてくれますね~って、感じに書いた『温』の文字。

寒さこらえて待ってます~♪ あ、あれは編んでます~♪だったっけ 

 

「温」にもいろんな個性があるわけで。

 

素直で疑うことを知らない「温」

誰にも知られることのない「温」

意地っ張りな「温」

照れ屋の「温」・・・

 

どれもまたいとおしや 

 

 

人は自分と違うと、拒絶しちゃうところがあるような。

そして誰かと、その「拒絶」を共有したがるところもあったり。

 

自分だって、誰かの「拒絶」になってるかもしれないのにね 

 

自分が「拒絶」する心を持ってなければ、心は通じるはず 

 

「違う」は否定するんじゃなくて、

発見だったり感激だったりするものでありたいなぁ 

 

久々に今日の1曲は Sara Bareilles & Ingrid Michaelson の  Winter Song

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ひな祭りに

2011-03-03 | 季節もの

                        (半紙1/2

 

今日は桃の節句。ひな祭り。

ということで、お雛さまを描いたけど、あれれ・・よく見たら

お内裏さまが小さくて、烏帽子もひょろろ~ 

 

女の子の健やかな成長としあわせを願うひな祭り。

 

桃の花は厄除け、人の心臓をかたどったひし餅は健康を祈るものだとか。

そして、雛あられの白・青・桃の3色は、雪の大地、木々の芽吹き、生命(桃)を

意味していて、この3色を食べることで自然のエネルギーを授かるものとか。

 

職場のランチタイムに、そういえば・・

お雛様をいつまでも飾っておくと嫁に行き遅れるなんて、言われてたよね、って。

 

あれは、片付けのできない娘はいいお嫁さんになれないですよって戒めらしく。

昔の人は、日常の中で知恵とか教えとかを、さりげなく伝えようとしてたのね。

 

日本の文化にも、まだまだ知らない知恵袋があるわけで。

 

そういうのを知るって、楽しいもので。

できることならば、文化のある暮らしがしたいなぁ 

 

もひとつ、前回の絵手紙教室で描いたお雛さまをば。

 

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いそぐ雲を見送る

2011-03-02 | 山頭火・放哉・良寛

                   (半紙1/2

 

久々に山頭火。

絵手紙教室でSさんの作品を参考に書いた「寒い雲がいそぐ」

 

この句は、冬の句というより、寒い雲が急いでいるわけだから

春を予感している句ね、と 

 

急にぽかぽか陽気になったかと思ったら、また寒さがぶり返し。

ここら辺は既に春一番も通り過ぎ、三寒四温の始まり始まり~。 

 

何ごとも練習と本番があるというか。

春もウォーミングアップをしているのでせう 

 

日々に感激も変化もなく暮らしてしまうと、

季節の変わり目なんか、どうでもよくなってしまうような。

 

日常を、なるべくならば面白がりながら、

人生の変わり目には、いそぐ雲を見送る勇気を持ちたいものですう 

 

先週末お邪魔したN先生宅の、満開の紅梅。

大木のその姿を見ていたら、時の流れに感慨深く 

 

 

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