心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

蘭秀会展 初日

2010-05-21 | 蘭秀会書展
                       「怒涛」(全紙) by母:谿泉


昨日から蘭秀会展、無事スタートしました。
朝から生憎の雨でしたが、T額装さん、K堂のHさんも早朝6時に山梨を出発されて
お手伝いに駆けつけて下さり 皆さん総出での搬入、陳列作業。

毎年のことながら、2時間で終えなければならないというプレッシャーの中、
なんとか予定10分前に完了、その後懇親会場へ移動。
そうなんです・・主婦の多い会ゆえ、せっかく集まる日に懇親会。


懇親会の最後には三三七拍子で、気合を入れて。


というわけで、午後からの会場入り。

それではちょっとづつ、作品のご紹介をば 

まずは母、谿泉の「怒涛」。
なんと言っても今回一番の気迫と、心に響くものがあって 

いつもはいわゆる漢詩の行草作品が多かったのに、今年は書けない書けない・・と
体調の悪さも手伝って、呪文のように言っていたのに、
ふと何かが降りてきて、このことばを「えいっ!や~!」って気持ちで書いたとか。

独立展や色々な書展を巡る中、大きいのが書きたいとどこかで思っていたようで。
やはり無心の為せる技なのか・・

でもなぜ「怒涛」?と聞いてみたけど、何となく・・と。
その「何となく」には、きっと母の今の気持ちが隠れていたのでせう 

しかも今年は3点出品、「花鳥風月」と、かな作品も。
右手が痛くて筆が持てないと毎日言っているとは思えない 
      



その母の師であられた、中平南谿先生の作品は「曖々遠人邨」
先日「部分」としてご紹介した作品 の全貌です。

この間合い・・飄々と超然と。ため息ばかりなり。




そして・・お一人お一人の作品をじっくり拝見していく中で、
数ヶ月にわたる一生懸命や感激が伝わってきて、感慨深く 
一緒に頑張ってこれたことに感謝です 

それぞれの方の作品のご紹介はまた明日。

昨日は 越智麗川先生 はじめ、ブログを見て・・とお越し下さった方もいらして
嬉しい楽しい初日となりました。

ありがとうございました 

展覧会は23日(日)まで。

蘭秀会の皆さま、お疲れ様でした~
あと3日、よろしくお願いします 

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「今の自分」を探して

2010-05-20 | 蘭秀会書展
                          甲骨文 「在」 (部分)


今年前半は、思いがけず発見や出会いに恵まれたように思います 
それらのきっかけは、このブログ、そしてそこから繋がるブログからだったような。

2007年8月1日にスタートした拙ブログ、
何度か休みます宣言をしながら、なんとか毎日更新できたのは
どこかで知らない誰かが読んで下さっているという心の支えと、
大好きな前衛作家の 嶋本昭三さん のことばがあったから。


「量は新しい質を作る」

どんな拙いものでも、数が集まれば、そこには新しい独自の世界が広がるってこと 

毎日を坦々と淡々と、ただひたすらに繰り返すことができたなら
それは私の一つの自信にもなるかもしれないと思ったから 

今日から愈々蘭秀会展が始まります。

9時に集合、搬入→会場設営後、11:30開場、私は午後2時頃から会場におります。

今回は今までになく、自分をとことん探して探して・・
かっこつけたり、よそ行きの顔じゃなくて
「今」の自分を一つの形として残せたかなと思っています 

蘭秀会展は、今日から23日まで町田市民ホールギャラリーで開催です♪

ご案内はこちらから→ 蘭秀会展 (ずずいと下までご覧下さい)


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蘭秀会展は愈々明日から

2010-05-19 | 蘭秀会書展
                            甲骨文「虎」 (部分)

いよいよ明日から蘭秀会展が始まります♪

今年はどんなそれぞれの「今」を残せたのか、
表具というお化粧をした自分の作品と再会する瞬間にも、ドキドキです。

おっ!  思ったより  とか
あれ・・ もう少し・・な筈だったんだけど・・とかとか。

私はと言いますと・・このブログのお蔭? で、
いい緊張感を持ち、今回はかなり集中できた・・かな。

ロビーに飾る「虎」は、なかなか納得のいく作品が書けなくて,
書いて書いて・・ほんとギリギリ、表具をお願いしたのは先週末・・

K堂のHさんには、色々とご無理をお願いしまして・・
裏打ちが届いたのは昨日火曜日。
仕事のあと実家に行って、父お手製のボードに貼りこみ作業でした

うん、なかなかいい感じに仕上がりました~

会場にいらしたら、正面玄関入って左手すぐ、この「虎」がお出迎え致します。
お近くにお越しの機会がありましたら、ぜひご高覧、ご叱正頂ければ幸いです。
ちなみに・・私は下記時間帯に会場にいる予定ですので、ぜひお声をかけて下さいまし


 ◆20日(木) 14:00~
 ◆22日(土) 10:00~  *13:30~体験教室あり
 ◆23日(日) 10:00~


展覧会の模様は、またこのブログでもご案内させて頂きま~す 

これまでの蘭秀会展の模様は、左のカテゴリーのバーの蘭秀会展をクリック、
下までずずいと行って頂ければご覧になれます。

こちらをクリックでも→蘭秀会展




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猫それぞれの楽しみ方

2010-05-18 | 


蘭秀会展 開幕まであと2日となりました。
まだまだ・・こまごまと準備を楽しんでおります 

そんなわけで先週末まで一部屋は、まだ紙の山となっており。。。
ぷくぷくは「これは失敗作ね」とばかりに、
いつもは避けて通る紙の上に、わざわざ乗ってご満悦顔。

なんですかね、私の・・これはだめ・・って「気」が伝わるんですかねぇ。
ついでに墨の膠(にかわ)のにおいが気になるようで、
しばらく、文字のあたりに顔をスリスリしておりました。

その頃みーにゃ様は、猫を飼ってる方ならご存じの「突然走り回る」
あの挙動不審行動中で、最後に到着したのが冷蔵庫の上の隙間。


でもって、猫は登るのは得意でも、降りるのは苦手なのでして。

うちの冷蔵庫、私の身長より低いのに
「降りれないから降ろしてっ」と訴えてる顔であります 

それぞれに日々を楽しんでくれていたら、私はそれだけでしあわせじゃ。。



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愚の如く、魯の如し

2010-05-17 | 禅語・般若心経
                            (半紙)

禅語の「愚の如く、魯の如し」 

世の中目立てばいいというものでもなく。
けれど現代は、目だってなんぼ・・のようなところもあるとかで。。

「愚の如く、魯の如し」とは、本物は、人に知られることがなくても
ひそかに努力したり、心を鍛えたりするものじゃ・・ってこと 

何かの目標に向かってやり続けること、あるいは、もし思い半ばで終わったとしても
その「やりたかったこと」と、そこへ向かう思いを心に持っていたならば
最後に笑える人生になるんでないの?ってこと 

一度きりの人生だもの。
かっこつけて自分より大きく見せたりして、一人後悔したり
誰かのせい、何かのせいにして、動けなくなっているとしたら、もったいなや。。

誰も見ていないところで、どれだけほんとの自分と向き合えるか、
それは・・どれだけ自分を大事にできるかってことなのかも 

「愚の如く、魯の如し」 

そんな風に生きられたら、なんか、かっこいいな・・ってね 
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写真の中の笑顔

2010-05-16 | 三人展 加賀での三人展 
                           「男」「女」

先日の加賀での三人展の折、書の実演というのをやったのでして。
その時の楽しい嬉しいお話は、こちらから→ ここをクリック

丸八製茶場の堀井さんが、その時の写真がありますよ~と送って下さり。
堀井さ~ん。ありがとうございました♪ ちゃんとデータ入ってます。

あの時の87才のMさんの、穏やかでおやさしい笑顔が届きました 
お顔・・載せちゃっていいのかな・・と思いつつ、
ほんわかとしたお顔は、それだけで心安らかになるなぁ・・と 



Mさんの笑顔を思って書かせて頂いた『笑』に、「あらまっ」と喜んで下さり。



(↑)その後、Mさんが書かかれた『桜』二種。
上のは「やさしい桜」下のは「静かな老木」をイメージされて。

後日、思いがけず楽しい時間でしたとお手紙を下さり。
こちらこそ、こちらこそ・・の思いで一杯です 

で、もう1枚、Mさんを思って書いた「女」という文字が最初の写真の上の段。
その下は冷たい感じの「女」と、左は「ごっつい男」と「やさしい男」→
Mさん曰く「韓流男子」。 Mさん好みの「男」らしいです 

写真はいいですね。 見るたびに、あの時間が蘇り。
大事にしたい1枚です 

Mさん、またお目にかかれる日を楽しみにしております

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中平南谿先生の書の魅力

2010-05-15 | 蘭秀会書展
写真は、来週5月20日~23日に開催される蘭秀会展に敬仰出品される
母の師 (故)中平南谿先生 の「曖々遠人邨」の部分。

蘭秀会の名前は中平先生から頂いたもの。

私は俗にいう毎日系で、以前は日展系の作品の味わい方も未熟だった。
でも今、団体から距離を置いてみると、○○系なんてものは
ただ視野を狭めるもののような気がしている 

いいなぁと素直に感じたら、それでいいんだと今は思える 

中平先生の線、空間、造形、墨色・・
そこには計算されているようでされていない自然な呼吸と瞬発、
そして飄然にして巧妙な筆致、技巧だけでは為し得ない超然とした世界に
引き込まれ、ため息が出るばかり。。。

いろんな書展を巡る中で、表現することの難しさも感じつつ、
いつか私らしい作品が書けるようになりたい・・それを探し続ける毎日なり 


さて、またまた告知です 
一年に一度の習作展ですが、第17回蘭秀会展が5月20日(木)~23日(日)
町田市民ホールで開催されます。

ブログで偉そうなこと言ってるけど、どんな書を書くのやら・・ と
お近くにお越しの機会がありましたら、覗きに来てやって頂ければ幸いです。

・・と言いつつ、実はかなりなプレッシャーとなっていましたが
それもいい刺激、起爆剤になりましたです。。はい 

今日は午後から、ロビーに飾る作品の貼込作業に行って来ま~す。

これまでの展覧会の模様はこちらから→ 蘭秀会展
(ずずいと下まで記事は続きます)
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手紙はタイミングも大事

2010-05-14 | つれづれ
                              

お礼状とか季節のお便りとか、なるべくなら筆で・・と思っている 

でも、狭い家には書斎なるものがあるわけでもなく、
一応勉強机はあるけれど、ここんとこ紙やら資料やらで山積みのままゆえ、
書く場所を確保にも「おっし!」と気合の一声が必要になり 

つまり・・ついタイミングを逸してしまいがち・・に、反省しきりなのであ~る 

昨日、加賀文芸編集長の中野昭さんからお便りと、野中涼というペンネームで
書かれた児童文学作品が掲載されている『文藝かが』が届き。

丸八製茶場での展覧会の折に、一緒に撮った写真をお送りしなきゃ・・と思いつつ
プリンタの調子が悪いことも言い訳に、随分と遅くなってしまい。。
先日遅ればせながらお送りした手紙を、待ってたよ~と言って下さり 

机が山積みだろうが、何だろうが、床くらいは空いているわけで
手紙というのは、そう・・タイミングも大事なのでして。

いやはや・・中野さんのお便りを読みながら、つくづくと 
これからの私の中の、大事にしたいことリストに入れることにしますです 

中野さん・・取り急ぎこの場を借りて・・
『文藝かが』ゆっくり拝読させて頂きま~す。

ありがとうございました 

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脳にいいこと始めませんか?

2010-05-13 | つれづれ
                             「吟」 (部分)

いつだったか、確かフジテレビで『脳育スペシャル』とかいう番組をやっていて。

脳にいい習慣、悪い習慣というのがあるそうで。
脳に悪い習慣とは・・

1. 愚痴を言う。
  疲れたぁ・・とか、めんどくさいとか、美味しくない・・とかとか。
  脳ってのは、疲労を取る力をもっているそうな。
  それなのに、否定語を発したり聞いたりしていると、脳は疲れが取れないらしい。

2. 趣味がない。
  脳ってのは、快楽を求めるようにできているそうな。
  やっていて楽しい、褒められて嬉しい・・それは脳にとってのご馳走なのだとか。

3. これで終わりと、ゴールを決めてしまう。
  脳ってのは、終わりが見えると活動を止めてしまうらしい。

なるほど~ 

・・でもって、逆に脳にいい習慣っていうのは・・

1. 歩くこと。 運動は五感、脳に酸素を送り血液の流れをよくする。
2. なるべく知らない人と会話をしたり、初めてのことをやってみる。
3. 一日の出来事を、なるべくポジティブに変換して日記をつける。


物忘れっていうのは、脳が衰えたんじゃなくて、興味がなくなることが原因なんだと。
いえいえ、物忘れ・・だんだん他人事じゃなくなってきているのでして 

確かに興味があること意外は、全然耳にも頭にも入ってこないわけでして。
あ、それは以前から・・ではありまするが 

思い当たる諸先輩の皆様・・脳にいい習慣、始めてみませんかえ?
まずは吟ずることからでも。

拙ブログ、ご覧頂く際に声に出して読むってのも、脳育かも~です。
うぁ・・恐れ多いでござんすが・・何かのお役に立てれば幸いです 
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自分の線と向き合う

2010-05-12 | 山頭火・放哉・良寛
                     「また一枚ぬぎすてる旅から旅」(半紙)

昨日は絵手紙教室で、久々の山頭火。
よし子さんの作品を参考に。

「この一枚脱ぎ捨てる・・っていうのは、服だけではないのよね。」

一人一人、それぞれの思いを込めて描くなり 


左:ひとりたがやせばうたふなり(秀代さんの作品) 右:禎子さんの作品


秀代さんの作品、「ひ」の字の中に続きの句が。なるほど~。
禎子さんは、なんでもない線が、いつも迷いがなく冴えていて。
この線を見ているだけで、なんだか気持ちがすっきりとして。

やっぱり絵も書も、その人が出るのは「線」なのかなって思う。
線は心を写し、嘘がつけない。

・・なんて言って、私の「線」はどんな線なんだっけ・・なんて、ふと 

はてさて皆さまは、どんな「線」を書かれるのでせう。
何も考えずにペンでも鉛筆でもよいので、縦線、横線、すーっと書いてみておくんなまし。

書けたら、自分の線を眺めてまじまじと観察、そこからどんなものが見えてくるか・・
お試しあれ~ 

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