忙しい中にも一時の閑(しずけさ)を という意味。
ふと思いついた習作ですが。。
時は移り、世の中は変わっても、自然の中の青山はそのままで変わらない、
人は皆、忙しがっているけれど、自然の山はいつも閑(しず)かなり。
私の書の師匠が、よく言われたことばです。
私も含め、仕事が終わってから夜遅くに先生のお宅に伺う方も多く、
思うように勉強が進まず、つい忙しいから・・と言い訳やら弱音を吐くと
励ます意味も込めてか、ひとこと「忙中閑」と。
「忙しい」という字は、「心」を「亡(うしなう)」と書きますが、
忙しい時こそ、心静かに閑(しずけさ)を大切にしたいものです。
友達と喧嘩をした時、いやなことがあった時、信じていた人に裏切られた時、
悲しくてたまらない時、悔しくて苦しい時、弱った追い詰められた心は
ついマイナス思考になりがち。
考えれば考えるほど、ぐるぐると思考はどんどん悪い方に向っちゃう。
そんな時に、このことばを思い出してみて下さい。
本当に心を失ってしまう前に、ふと我にかえって自分の心を呼び戻せるように。
*作品中の赤い四角は、ここら辺に雅印を押す のしるしです。
教室では時々、この四角まで習って書いてくる大らかな方もいて・・和みます。