牛歩(ぎゅうほ)~牛の歩みのようにゆっくりと。
4年前、所沢にあるポンデザールのアーティストたちというカフェギャラリーで、
焼き物と藍染をされる作家さんと二人展をした時の作品(T様所蔵)です。
なんとなく心に響いて書いたことばでしたが、作品を見たT氏が最愛の奥様を
亡くされ、その奥様が丑年だったということ、あせらずゆっくりという
メッセージが、これからのご自身への励ましのようでもあり、
見るたびに家内を思い出せそうです、とお話下さいました。
作品という形を借りて、そんなやさしい愛情が漂う場所へ連れて行って
もらえるなんて、ご縁に感謝しつつ、うれしい限りです。
私もこれから先、このことばを書くたびにT氏のお話を思い出し、
心がほわんとあったかくなることでしょう。
この作品を通して出会えたご縁は、私にとって大切な財産となりました。