心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

忙中閑(ぼうちゅうかんあり)

2007-08-29 | 漢詩


忙しい中にも一時の閑(しずけさ)を という意味。
ふと思いついた習作ですが。。

時は移り、世の中は変わっても、自然の中の青山はそのままで変わらない、
人は皆、忙しがっているけれど、自然の山はいつも閑(しず)かなり。

私の書の師匠が、よく言われたことばです。
私も含め、仕事が終わってから夜遅くに先生のお宅に伺う方も多く、
思うように勉強が進まず、つい忙しいから・・と言い訳やら弱音を吐くと
励ます意味も込めてか、ひとこと「忙中閑」と。

「忙しい」という字は、「心」を「亡(うしなう)」と書きますが、
忙しい時こそ、心静かに閑(しずけさ)を大切にしたいものです。

友達と喧嘩をした時、いやなことがあった時、信じていた人に裏切られた時、
悲しくてたまらない時、悔しくて苦しい時、弱った追い詰められた心は
ついマイナス思考になりがち。
考えれば考えるほど、ぐるぐると思考はどんどん悪い方に向っちゃう。

そんな時に、このことばを思い出してみて下さい。
本当に心を失ってしまう前に、ふと我にかえって自分の心を呼び戻せるように。



*作品中の赤い四角は、ここら辺に雅印を押す のしるしです。
 教室では時々、この四角まで習って書いてくる大らかな方もいて・・和みます。

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2 コメント

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ひとときのしずけさ (三軒家)
2011-10-21 20:16:35
おじゃま様です。「忙中閑」忙しさの中に一時の閑(しずけさ) 忙しくテキパキと仕事をこなす者のところに仕事と人気(信頼)が集まる。
人が仕事を選ぶのではなく、仕事が人を選ぶのである。人生の師から「仕事に憑(好)かれたら一人前である」と教えられた。楽しくなければ仕事じゃない。人を楽しませる商品の企画開発を生き様として来た。遊びの中に仕事があり、仕事の中に遊びがあった。 私の人生の夢(生きる意味)は創造性のある日々を送ることだった。すべてに創造性をはたらかせ、私は生まれて初めて世間に受け入れられた。あるときわたしは「ほんとうの自分」と出会った。いい顔をしていた。あのときに聞いた「大いなる声」の主だと気がついた。神(仏性)の存在を確信した。商品が世界を駆け巡った。念願の世界一になったが、「夢中の中の夢」だと悟った。仕事が仕事をし、商品が商売をする。これがほんとうの仕事であると信じている。寝た切りの部屋の閑かさは、ほんとうのしずけさとは言えない。
冥土は賑やかで壮麗なる世界であった。確かに死んだはずなのだが、追い返されてしまった。
私はなんでも二度しなければならない運命なのです。次は失敗無いようにします。
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三軒家さんへ (沙於里)
2011-10-21 23:33:30
>人が仕事を選ぶのではなく、仕事が人を選ぶのである。
そんな境地、凡人にはなかなかたどり着けそうにないのですが。。
私も、もっと晴れ晴れとしみじみと、仕事に選ばれたいものです・・

三軒家さんは、戻るべくして戻って来られたのでせう。これからもご教示くださいませ。
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