7月5日。今日は多摩森林科学園の散策です。柳沢林道・第3樹林園周辺が手入れ工事のため立ち入り禁止で入れませんでした。
今年もアオバズク(青葉木菟)が営巣していました。雄が巣の方向をジッと見張りしており全く動きません。巣穴で巣ごもりしている雌は見えません。巣立ちした雛も見たいものです。
第1樹林園で
モクゲンジ(木患(欒)子)が咲いており果実も見えていました。同じムクロジ科のフクロミモクゲンジ(袋実木患子:別名オオモクゲンジ)とほとんど同じ黄色い花を付ける。花期がモクゲンジは7~8月でフクロミモクゲンジは9月。また葉はモクゲンジがギザギザが付くのに対しフクロミモクゲンジは全縁でギザギザはありません。両種とも隣りの多摩御陵に逸出していることが指摘されており、科学園が地域生態系の汚染源にならないように今後の取り扱いについて検討されているそうです。
ご参考:フクロミモクゲンジ(2015.8.27撮影)と(2012.9.3撮影)
ヤマアジサイ(山紫陽花)もあちこちで咲いていました。アジサイ科の落葉低木で別名サワアジサイ。山地の沢沿いや湿った斜面に生える。花は最初白色~淡青色でのちに淡紅色に変わる。
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ルイヨウボタン(類葉牡丹)の液果状の種子が藍色に色付いていました。
森の科学館裏にウマノミツバ(馬の三葉)が咲いていました。せり科の多年草で葉は3裂し花は中央に両性花を周辺に雄花を付ける。
第2樹林園には
サンショウバラがとげとげの果実を付けています。
シナアブラギリの果実が大きくなっていました。
アジサイの仲間のノリウツギとヤハズアジサイが白い花を付けていました。共にユキノシタ科アジサイ属です。
ノリウツギ(糊空木):ウツギと名が付くがユキノシタ科ウツギ属ではありません。落葉低木~小高木で和紙を漉く時の糊を作ったから名付けられた。花はアジサイに似ていますね。
ヤハズアジサイ(矢筈紫陽花):落葉低木で名前の由来となった葉の形が面白い。矢筈とは矢の末端で弓の弦に当てる部分のこと。分布は紀伊半島、四国、九州でこれは植栽です。
釣舟草通りに
小さなヒメシャク亜科の蛾であるキナミシロヒメシャク(黄波白姫尺)が止まっていました。幼虫はソメイヨシノなどの葉を食べます。大きさは開張20~25mm。
以上