4月25日。小仏川~日影沢を散策した報告の1回目、小仏川沿いの散策です。
小仏川の入口でイソヒヨドリの雄と出会いました。イソヒヨドリは本来海沿いに住む鳥ですが八王子市内でも定着しています。こんな上流にもいるのですね。
また、小仏川沿いではこの時期の風物詩であるカジカガエルの涼やかな鳴き声を聞きながらの散策は心地よい。
河原ではアメリカフウロ、クサノオウ、オオアマナが沢山咲いていました。
アメリカフウロ(亜米利加風露):北アメリカ原産の帰化植物。フウロソウ科の越年草で雑草。
クサノオウ(草の黄、瘡の王):ケシ科の1年草。
オオアマナ(大甘菜):キジカクシ科の多年草。
オドリコソウ(踊り子草:)も多く咲いており白いのや薄いピンク色のもありました。
今日のお目当てのカヤラン(榧蘭)です。梅の木等樹木に着生する常緑の多年草で3株見つかりました。
ヨウラクラン(瓔珞蘭)も大分衰えているように見えましたが、咲いていました。樹木や岩上等に着生するラン科の多年草です。
ラショウモンカズラやフデリンドウも咲いています。
ラショウモンカズラ(羅生門葛):シソ科の多年草です。日影沢等沢筋に多くあります。
フデリンドウ(筆竜胆)
コバノガマズミやオニグルミの雄花も咲いていました。
コバノガマズミ(小葉の蒲染):ガマズミ科の落葉低木。葉の根元の葉柄が2~6mmと短く10mm以上ある他の仲間と区別できる。
オニグルミ(鬼胡桃)の雄花:クルミ科の落葉高木。雌雄同株ですが雄花序は垂れ下がり、雌花序は直立する。雄花が沢山落ちていました。
ヒヨドリが食事をしていたのでその木を覗いてみるとこんな虫が多くいました。この虫を食べていたのでしょう。
アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)がいました。名前の通り渓流や細流の水辺を飛び回る。
ムラサキコマノツメがないかと道沿いのツボスミレを見ていたのですがやっと見つかりました。
ツボスミレ
ムラサキコマノツメ(紫駒の爪):ツボスミレの変種で花弁が淡紅色から紫色のものをいう。
しかし、ツボスミレは花弁の色彩の変化が大きく、どこからムラサキコマノツメというのか難しいところです。
ツボスミレの花弁の色のいろいろ。
なお、蛇滝川へミドリニリンソウがないかと見て回りましたが、ニリンソウはほとんど終盤で花数も少なく、やっと花弁が2枚残っているミドリニリンソウがありました。
旧中山道で前回見つからなかったヒメスミレが1輪咲いていました。
以上