歌舞伎役者・中村勘九郎さんの二人の息子さんが2月2日に歌舞伎の初舞台を踏んだ。 息子達はまだ5歳と3歳だ。
その初舞台までの1年間を追ったドキュメントが放送されたのだが、途中からしか見てなくて残念だぁーーー
私、こういう番組大好きで普通なら録画をするのだが、この番組の事を知らなくてできなかったーーーぁ
5歳の七緒八クンはもう聞き分けもできるし首を振って見えを切る仕草もそれなりに型になっているが弟の哲之クンは
まだおしめの取れない3歳だ(3歳でおしめが取れてないのもなんだか・・・(笑)
最初は顔を白く塗るおしろいを嫌がって泣きわめく。
理由も呑み込めない幼い子には無理もないとは思うけど、それをなだめすかして先へ進まなければならい
回りの大人たちの涙ぐましい努力にも頭が下がる。
鬘を造るための型取りや、できた鬘を被るのを嫌がる啓之クン、普段は無邪気に遊びまわる3歳の幼子だけど
中村家に生まれた以上は通らなければならない道なのだ。
そんな弟をお兄ちゃんの七緒八クンがなだめたり諫めたり・・・置かれた立場をしっかり理解できていて
立派だなぁ~と感心しきり お兄ちゃんと言ってもまだ5歳だよ
2人が演じるのは中村家伝統の演目 「門出二人桃太郎」 (かどんでふたりももたろう)
お父さん(勘九郎)もお爺ちゃん(勘三郎)も初舞台で演じた役だ。
1年が経って2人の桃太郎もそれなりの形も出来て来て、舞台稽古など仕上げも最終段階、お父さんは舞台に立つと
拍手が来るからと、初めて舞台に立つ心構えなども教え込んでいた。
同じ舞台にはお父さんの勘九郎さんも出ていたが、その顔付きは全く役者の顔ではなく我が子を見守る一生懸命な
父親の顔だったねぇ~
鬼が島へ旅立つ時、桃太郎の赤い鎧を身に着けて花道をしっかりとした足取りで力強く歩くお兄ちゃんの後を
まねてついて歩く啓之クンの小さい小さい桃太郎に大いに拍手を送った
桃太郎の衣装を身に着けた二人が舞台中央に座り、口上を述べる。
「3代目中村勘太郎でございます、どうぞよろしくお願いいたします」
「2代目中村長三郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします」
二人とも立派に口上を述べた 小さな歌舞伎役者の誕生である
後ろに居並ぶ歌舞伎界の名優たちもみんな笑顔・・・、日本の伝統芸の歌舞伎はこうやって引き継がれていく。
(動画が上がっていたのでちょっと拝借しました、ご覧ください)
(1年のドキュメントを追っています)
https://www.youtube.com/watch?v=6aR674JKJOE
最近テレビのCMで狂言師の野村萬斎さんの親子を見かけるようになった。
以前見た「うつぼざる」を演じた幼かった祐基君も今ではお父さんの萬斎さんより背が高くなっていて
こちらも立派な跡継ぎに育っているようだ