【写真は再建された武相荘の全景】
とっても楽しみにしていた『白洲次郎』の最終回が昨夜ようやく放映された。
このドラマは1月の末から2月にかけて2話放送された後最初3話は8月ごろと言われたが9月になってようやくOAされた。
延びた理由は吉田茂役の原田さんの病気の為だったらしい。
私は白洲次郎と言う人に憧れに近い感情を持っているのだ
ハンサムで背も高く武士の気骨を持った英国仕込みの紳士、「プリンシプル」(原則)という言葉をもっとも大事にした人だったらしい。
日本で最初にジーンズをはいたといわれる抜群のファッションセンスを備えた異色の男、白洲次郎。白洲は、戦後GHQ占領下にあって日本の自立の道を探り、ひとり悪戦苦闘を続けた。英国留学を経て実業家として活躍した白洲は、戦争継続に反対していた外交官・吉田茂の知遇を得る。そして戦後、吉田が外相ついで首相に就任すると、並はずれた交渉力を吉田から見込まれてGHQとの折衝を任された。白洲は、日本の国情を無視して政治介入するGHQと、それを従順に受け入れる政府に反発。日本の尊厳を守った「自立」に自らを捧げる決意を固めた。しかし、憲法の改正では、GHQが提示した憲法案を飲まされることになる。
(注)この時の気持ちを次郎は「今に見ていろ!という気持ちを抑えきれず、ひそかに涙す」と述べている。
徹夜の翻訳作業にも立ち会った白洲は、政治とは別の道で日本の自立を模索しはじめた。それは、経済の自立だった。
当時、日本はGHQに指導された統制経済下にあり、貿易も国家管理におかれていた。日本の復興には、自由経済に立脚した輸出振興が必要であると考えた白洲は、昭和24年5月、貿易立国を牽引した通商産業省を立ち上げる。宮澤喜一元首相をはじめ占領期の白洲を知る人々の証言をもとに、貿易立国という戦後日本の自立の道筋をつけた白洲次郎の闘いを描く。
これは以前NHKで放送された『その時歴史が動いた』のHPから引用したもので
白洲次郎の略歴が判りやすく書いてあるので拝借した(笑)
勿論この番組も見ましたよ~
GHQから『従順ならざる唯一の日本人』と評されたくらい、芯の通った人だった。このドラマでは妻の白洲正子との出会いから結婚生活まで詳しく描かれていてとても興味深かった。
お互いが一目ぼれで結ばれた2人だが、もうかなりの年齢になってから夫婦円満の秘訣は?と聞かれて
『一緒にいないこと!』
と言ったという(笑)二人ともとても自我の強い人間だったからぶつかる事も多かったのだろうな。喧嘩は英語ですると言うのだからとてもユニークな2人だったらしい。
2人が暮らした武相荘は今も現存していて長女の桂子さんが館長を務めておられ、中を見る事も出来るのだが、HPの写真なども転写お断り!となっているので、NHKはこのドラマ用に実物大の建物を作り上げた。
ドラマのHPに建築途中の模様が詳しく載っているので画像も頂戴してきました。
戦争が始まると間もなく次郎はここへ疎開し百姓を始めているのだが、それがとっても似合っている。緑の中の長閑な風景の中で野菜や米を収穫し、それを手土産に東京の知人を訪問している。その中には「おやじ」と呼んでいた吉田茂も居た。
戦時下の食糧難の折だった筈だが先見の明が有った次郎らしいね。
先が読めて権力に媚びず、しかし日本国をとても愛して、その行く末を案じていた男。
今の日本に最も欲しい人間だよね
最近の草食系といわれている日本男児諸君よ
白洲次郎の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいな