あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

ねがわくは・・・。

2010年04月28日 | 日記
死刑を予想される犯罪の時効が廃止された。
しかも即日施行・・・、異例の早さの議決だった。被害者遺族たちは、これによって犯人にプレッシャーをかけられる、と感想を述べられていた。
確かに時効が過ぎるとその罪が問えなくなるというのは遺族にとっては許しがたい感情だろうと思う。その反面犯罪は事件が起きて3年以内に解決されなければ、それ以降犯人逮捕に結びつくのはとても難しくなるのではないか?

島根県大の女生徒が殺害された事件も、もう半年が過ぎたが最近ではもたらされる情報も少ないとのこと。
未解決の事件が溜っていくと、それらの資料の保存場所などの問題も出てくるだろうし、だいいち次から次へと起こる事件の捜査を担当する警察官も幾つもの事件を一度にを抱えて、頭が混乱してしまって訳判んなくなるのではないだろうか?といらぬ心配をしてしまう(笑)

4月からテレビの新しい番組が始まったが、最近つくづく思うのは「刑事もの」のドラマのナント多い事! 
再放送も含めると毎日毎日、事件もののドラマにお目にかかっていることになる。
ドラマの中では色んな場面の設定で殺人事件が起こり次々と人が死んでいく。
しかもドラマによっては一つの物語の中で何人もの人がいとも容易く殺される。
毎日繰り返しこんなドラマを見ていると「人の死」と言う重大な事柄に鈍感になってしまうのではないか?と言うことをとても危惧する。
ニュースでも毎日のように殺人事件が起きていると報道されている。これもテレビの影響が出ているのではないだろうか?

嫌だなぁ~!
もっと明るいニューが欲しいよ!

昔はTVドラマには切ない恋を描いたドラマが数多くあったよなぁ~。
「冬ソナ」とか「愛していると言ってくれ」とか「ミセスシンデレラ」とか・・・(笑)

今テレビで出てくるニュースにしても暗いものばかりだ。
世界における日本の地位の低下とか、幼児虐待のニュースとか、鳩山政権の迷走ぶりとか・・・。


こんな世の中だから私のせめてもの願い

『ねがわくは
      花のしたにて春死なん
          そのきさらぎの望月の頃』

                   西行法師




奥出雲の旅 木次の桜

2010年04月13日 | 観光旅行
9日から10日にかけて奥出雲を旅してきた。
最初はお花見、『木次の桜土手』 斐伊川堤の両側に桜が植えてあって桜のトンネル状態になっている。
空は曇天で今にも雨が降りそうな天気だったけど、さくらは満開で僅かに花びらが散り始めていた。

土手には幾つも屋台が並びイカ焼きとかともろこしとかたこ焼きとか、あちこちから良い匂いが漂っていた。
花見と来れば当然お花見弁当なのだけれど折角そばの本場に来たのだからとそば打ちが実際に見られるお蕎麦屋さんに入って、そば粉98%のおそばを食べた
おそばは打ってから時間がつと表面がつるつるになるのだそうだ。
しっかりと腰があって美味しいおそばだった。

桜を満喫した後木次線に乗って今夜の宿『亀嵩温泉』へ。

温泉へ行った時はいつも食事前に温泉に入り寝る前にも入り、翌朝また朝風呂へ入る。
亀嵩温泉の泉質が何かは知らないけど湯に入るとお肌がつるつるする美肌の湯だそうだ

残念ながら私、不器用なもんで写真を複数枚載せる事が出来ないので日にちに細工をして次の日記に移ります




奥出雲の旅 ローカル列車

2010年04月12日 | 観光旅行
ゆっくりと朝食を済ませお土産を買い込んで記念写真を撮り10時半に宿を出発、亀嵩駅まで宿の車で送ってもらう。

今回の旅の最大の目的はこのローカル線にあるスイッチバックを体験する事。
全国にかなり有るスイッチバックは第1類から5類6類と分類されていて、この木次線のスイッチバックは第1類に分類され、全国で3つしかないのだそうで、その2番目にランクされている。1類・2類がどのように違うのかは私には判らないけどマニアの中では多分有名なのだろうと思う。
昨夜の宿にもカメラを手にしたマニアらしき人を何人か見つけたよ。

列車は前側がトロッコ列車になっていて鉄の柵で囲われていて窓ガラスは無いから車内は風が吹きさらし・・・。座席は木のベンチで前にテーブルが附いている。
私の前には滋賀県から来たと言うお母さんと10歳くらいの少年がカメラ片手に乗り込んできた。
お父さんは車でこの列車を追いかけるのだそうだ

スイッチバックは出雲坂根駅からバックで2段目に入る。
この坂根駅もかなり高い所にあるのだがバックでぐんぐんと登っていく。
目の下には一段目の線路が見えてくる。やがてポイント小屋にバックで入っていくと目の前でポイントが「ガッシャン」と切り替わり右側から入ってきた列車は左側の線路に向かう。
3段目に入って間もなく撮ったのがこの上の写真、目の前に見えているのが2段目の線路、杉木立の向こう側にうっすらと一段目が見えるのだが判るかなぁ~?

こうして標高差162メートルある山肌をスイッチバックで登っていくのだが、目の前には出雲神話に出てくる「やまたのおろち」にちなんで名付けられた国道のおろちループ橋が見えてくる。


(なんと2枚目UPに成功
この先が下の橋へと繋がっている。



列車がおろちループに差し掛かると列車はスピードを落してゆっくりと走ってくれるのでカメラで何枚も写真を撮った。
このおろちループは車では何度も走ったけど、こうして列車から全景を見るのは初めて

列車の中をカメラマンがあっちへ走りこっちへ走り・・・
このおろちループをグルッと回るようにして列車は進んでいく。
各停車駅にもカメラを3脚に据えてトロッコ列車を撮る人も沢山居た。

その後後ろの座席に移って車内で買った笹寿司弁当を食べる。
ナントたった2両しかないこの列車には車内販売のおばちゃんがいて、お茶やらお弁当やらその他諸々・・・、お菓子付きの抹茶まで販売している

こんな山奥のローカル線の旅も悪くない。
3組の夫婦で行った今回の旅は大満足で終わった。







最近ご無沙汰で・・・(^^)

2010年04月05日 | 日記
気が付けばもう4月も5日なんだわぁ~
もう一週間以上もパソコンを開いていなかった。以前の私では考えられない現象だ(笑)

実は3日前に常会の92歳のおじいさんが亡くなりまして、
今日3日がかりのお葬式が終わった所です。
田舎ではまだまだお葬式には「講」というしきたりがありまして、
お勤めを休んででも組の務めを果たします。

私の組は家数は総勢26軒ありますが、かなり高齢化が進んでおりまして・・・(笑)実は葬儀も専門にゆだねる家が多くなっているのが現状ですが、それでも各家から必ず一人ずつはお手伝いに出ます。(たいして用事も無いけどね(笑)残りはバス2台に分乗して会葬に参列します。

すこし前にNHKが放送した『無縁社会』と言う高齢者の孤独死を扱った番組が30代後半の若者に大きな衝撃を与えているという事を扱った番組を見た。
 へぇ~30代の若者がねぇ・・・ チョット驚きだった

都会に住む一人暮らしの若者(男女とも)の孤独をひしひしと感じる番組だった。
仕事もありかなりの収入も有るみたいな人だから、派遣村の人達とは違うんだけど、どこか自らが望んで他人との交流を避けているようにも見えたのだが、
それでも自分の未来の孤独死はショックだったらしい。
孤独って高齢者だけとは限らないんだ・・・。


一人暮らしの高齢者は自分の没後の諸々を心配し、
若者は自分の未来の孤独死を想像する。
日本っていつの間にこんな社会になってしまったのだろう?

田舎へ、実家へ帰りたくとも帰れない人が居る、とナレーターが言っていた。
それでも尚多くの若者は都会に憧れて田舎を去っていく。未来に孤独死が待っているとしても。

そうしてみると田舎に住んでいるって幸せなのかもしれないな? と思う。
私の周りではまず孤独死なんて有り得ない、そう思う。

今日のお葬式でも親族の人も多かったけど、ご近所の方の方がずっと多かった。
出棺前の最後のお別れで皆さんに声をかけられ、花一杯に埋もれて眠るおじいさんは
幸せそうに見えた。

色んなことを思った一日でした。



一方世間では何処もかしこもお花見の話題で持ちきりだけど・・・、そういう私も今週末からお花見と温泉とローカル列車の旅を予定している
鉄道マニアの好きそうなスイッチバックも体験できる、という旅である