あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

オール読物

2007年02月28日 | 日記
内野さんの公式にオール読み物に対談が載るとの事で、今日本屋で立ち読みしようと読みかけたのだが かなり長いし、それに内容がとても充実していたのでつい買ってしまった(笑)
うぅーん、とっても読み応えがあって現代人にぜひ読んでもらいたい対談だわ~!

映画「あかね空」 
金儲けよりも心意気を大切にした職人の魅力、彼らをはぐくんだ江戸の懐の深さを原作者・主演俳優・近世研究の気鋭学者が語り合う。

まず原作者の山本さんが内野さんの伝蔵の演技をべた褒め・・・(^^ゞ
内野さんが二役やるのはアイデアだけど、どちらも見事でした。
とくに伝蔵の凄みには震えが来た、と。

この中で磯田さんが江戸の職人の気風(きっぷ)について、
「不動像を頼まれた職人が背中の火炎をどう彫ったらよいか悩んでいて、隣の家の火事で自分ちが燃えているのに炎を見て彫り物のことを考えている、バカだね・・・」(爆)
これを受けて内野さんが「ぼくもそういうう役者バカになりたい」。
山本さんに役者は職人だと言われ内野さんが反論!
「職人はクライアントから求められて注文されたものを的確に、上質に作る、そういうイメージだが、俳優はもっと個性とか主張とかを入れていくのが仕事と思っているから職人だと言われるのには賛同できない」
山本さん、「だからこそ職人なんだと、相手をへこませるものを作っちゃうし、銭を積まれても厭なものはやらねぇって奴が山のように居たんだ。どんな注文でもこなせて、それと同時に俺の作りたいものはこれなんだと技で見せる。これは役者と同じだろう。役者の演技は丁々発止の喧嘩だと思うよ。監督の言われるままにやるだけじゃロボットだよ!役者は台詞じゃあなくて自分の体で表現する。伝蔵だって家族に対する色んな思いが言葉では語らないが生身の役者を通して伝わってきた、素晴らしかったよ!」

あと「風林火山」の話しになり、内野さんは最初勘助の「異形」にこだわり人が見て思わず顔を背けたくなるようなイメージを特殊メイクして猫背でうーっとやろうとしたら、カメラテストでスタジオが静かになっちゃって(笑)「内野さん、これはきつ過ぎます」
ハハハ・・、さすが内野さん!やるからには徹底的に拘るんだ!
でも見たかったなぁ~!(笑)

内野さんが拘っているのは現場の緊迫感だそうで、「今回は舞台役者が多いので、ワンカットを長くまわしていると、役者同士の関わりがすごく高まりアドレナリンが出て、なんとも言えない雰囲気が現場にパーッと漂う。それは台詞でも動きでもない、でもカメラは絶対にそれを捉えるんです!」

伝わっているよ~っ

これを読んで内野さんの大河にかける意気込み、このアドレナリンが「風林火山」を見ている人にビシビシと伝わっているんだ!と確信した。
なんだか今回の大河が男性にすごく評判が良いらしくて、その男性がウッチー見たさに「 ミセス・シンデレラ」を見ているっていうのに思わず笑っちゃった~!

この対談の中では江戸の町、「粋」を大切にした江戸っ子気質など、貧しくともそれを跳ね除ける逞しさや懐の深さなど、多様な人々の素晴らしさが多く語られていて、現代社会がとてもむなしく、悪を悪とも思わずお金に群がる人ばかりが増えて、寒々とした時代になってしまった事を痛感する。

風林火山―奇襲!海ノ口

2007年02月25日 | 風林火山
今回も息もつかせぬ45分間・・・、あっと言う間に終わった気がする。
晴信様が中々凛々しくお成りで、素敵な若武者振りでしたねぇ~
史実からすると、この時なんと僅か16歳だったそうで、昔の若者は本当に立派だったんですねぇ!

真田郷で久しぶりに出会った平蔵ととても仲良くなっちゃって、勝ち戦だと気を許してお酒を飲んで、寒いと勘助のひざに転がる平蔵の頭を優しく撫ぜる勘助の和んだ顔がとても印象的だったなぁ~
今回の勘助は度々目を剥くシーンがあって、見ていてもなんか目が痛くなりそうで・・・(笑)
でも初めて軍師としての作戦を立て、それが勝利に結びつき軍師・山本間助、ここに在りー!!と、その名を知らしめた訳だ

勘助も晴信の器量を見抜いているし、勘助・若様、共にご立派でした!
ドラマの中でも後の結びつきに繋がる発言があったね。

日曜日は画像の綺麗な6時のハイビジョン放送を録画している。勿論同時に見ているわけで・・・(笑)
何があっても5時過ぎには有無を言わせず夕食を始め6時前にはテレビの前に座る。
当然主人も一緒に見るが、普通ならなんやかやと解説がうるさい主人もこの『風林火山』は息を殺して黙って見てる、という珍しい現象がおきている

その主人が予告編を見て「来週は勘助が死ぬんだなぁ~」と言う。
「そんな訳無いじゃん、主役の勘助が死んだら大河ドラマが2ヶ月で終わってしまう」と私。
「何処を見よるんか、晴信が勘助の首を討ち取ったりっー、と言うたじゃないか、来週の題も[勘助討たれる] とちゃんと出とるっ!」

もう~~~話にならんっ 

風林火山ー晴信初陣

2007年02月19日 | 風林火山
仕官を望んだ北条氏康にも、見かけは悪くとも食すれば旨いのかも知れぬが、まだそなたを食する気にはなれんと、体よく仕官を断られ、行方が今だ定まらぬ彷徨える勘助がやってきたのは信濃・小県、そこで後に親友となる真田幸隆と出会う。
佐々木蔵之介さんの初登場でした~!
爽やかな幸隆で素敵でしたねぇ~

一目で単なる山伏ではないと勘助の人物を見抜き、屋敷へと招き真田の村を見せ、家臣に兵法を伝授して欲しいと頼む。
勘助が「酒は朝しか飲まれませぬか?」と聞いたとき、何を子供っぽい事を・・・、と思わず笑っちゃったけど「夜、飲んで悪いか?」ありのままをさらりと言ってのける幸隆の前では、飾る事なく居られる心地よさを感じていたのだろうと思う。暖かな雰囲気が感じられるとっても良い場面だった。

寒くなるからと着替えを与えられ、幸隆の優しさ、気遣われる事の嬉しさを噛締める勘助・・・、今回は割合に明るく笑顔が度々見られて、行く先々で冷酷な扱いを受けてきた今までの辛い辛い日々が少し慰められたような気がして、見ている私の胸の中までホット暖かくなる思い。
内野さんと佐々木さんは共演は初めてだと思うが、佐々木さんも好きな俳優さんなので良い関係の間柄での出会いなのがとても嬉しいなぁ~

一方の晴信も父信虎からはもう愛される事は無い、と見切った表情がきりりとして大人に脱皮していく様が見えて、やがて訪れる勘助との出会いに期待が持てる。
来週は愈々二人が敵味方に分かれて戦う場面が見られる。ワクワクします~!



さてもう一つNHK土曜ドラマの話題、先週土曜日に第一回が放映された『ハゲタカ』、物語のテーマは今話題の企業買収、こちらも中々ドラマチックで面白そう!

実は私はNHKの社会派ドラマ(と勝手に名付けているのだけど)が大好きで過去にも見ごたえがあり、好きな作品が多い。
何年か前の銀行の合併を描いた『銀行』も良かったなぁ~!
所謂業界用語、といわれる言葉も沢山出てくるし、緊迫感のあるドラマだった。
この作品の主題歌として歌われた五輪真弓さんの『空』という曲もお気に入りだ!

この『ハゲタカ』の主演に抜擢されたのは大森南朋(おおもり・なお)さん、私は民放ドラマはあまり見ないので出演作品は詳しくは知らないが、記憶の新しいのはやはり社会派ドラマ日航ジャンボ機墜落を描いた『クライマーズ・ハイ』の新聞記者かなぁ~。
他は保険のコマーシャルでよくみかけるが、私好みの気になる俳優さんなんだ

6回シリーズだが、一話毎に買収の的になる企業が違うので、一話完結みたいでありながら、全編を通して見ると多分大森さん演じる鷲津の人間ドラマが描かれるのだろうと思う。今は冷酷な外資系の会社の社員であるが過去に何かがあるらしい。
土日とテレビドラマの楽しみが増えたのが嬉しい

風林火山ー『仕官への道』

2007年02月12日 | 風林火山
更新が中々できなくて・・・。
その訳は後で話すとして、今日は『駿河大乱』を飛ばして『仕官への道』へ行きますが、勘助の武田への仕官はまだ程遠いようだ。
武田に始まり、今川、北条と行く先々で、行き当たりばったりに節操無く仕官を希望しているように見える勘助だが、その心の底に流れているのは、やはり無残な死に方をしたミツへの愛・武田への復讐なんだ!
前回の「そうか・・・、信虎は来ぬか・・・」のがっかりした様子に良く現れていたな。

ドラマストーリーによると、今川への仕官がダメになったのは、寿桂尼が福島の二の舞を恐れて勘助を家中に入れてはなりません、と忠告しているが、ドラマでは完全に義元の考えで拒否し、寿桂尼はそれを補佐して謝る言葉を口にしている。
さて、どちらが良かったのか・・・? その流れが今後に生きてくるかも。

しかし勘助さん、葛笠村から来たのなら仕方がないが、今は庵原の家の食客なのだから今川家当主の前に出る時くらい、あのボサボサ頭を何とかしようよ~(笑)
衣服は着替えているのだし、刀を鏡に自分の顔を眺める事も知っていたのだから髪も後れ毛が下がらないくらいに撫で付けるとか、当然の武士のたしなみだよ。
もしかしてそれも仕官を断られた原因かもよーーー(爆)
勿論撮影では鬘の問題なんだけど、今日見た『藤沢周平の世界』の映像で出てきた勘助は大分綺麗な鬘になっていたから、有る筈なんだけど。

でも勘助さんは本当に勢いがあるねぇ~!
浜辺で馬を奪い『目指せ小田原~~!!』には思わず笑ってしまいました
まるで少年のような勘助でしたね!

段々と亀次郎さんの出番が多くなってきましたね。
亀次郎さんがダンッ・ダンッ・ダンッと板の間を踏み鳴らして歩く歩き方は、やっぱり歌舞伎の方だなぁ、と思いました。

今回の大河の登場人物の名前、特に武田家中の人に『虎』の字のつく人の多いこと
数えてみたら後に出てくる長尾影虎(後の上杉謙信)を入れると6人もいるよ
「虎」という字が強そうで好きだったのかねぇ~(笑)
来週は愈々真田幸隆・蔵ちゃんの登場ですぅー!
楽しみだわぁ~

さて、更新ができなかったのは実は主人が大腸のポリープを取る手術をし、入院していました。
大腸のポリープは普通の人は3個か4個くらいだそうですが、主人のはなんと13個もあり、主治医は2回に分けようか・・・、と言われたのですが、主人が何とか一度の入院で取ってほしいと頼んで、一週間のうち中一日だけ普通の食事を取っただけで続けてやって貰ったという訳で・・・。
で、毎日看病に通っていたかというとさにあらず・・・(笑)
一週間の入院中に尾道市民劇場で『踏み台』を、大阪で『朧の森』を泊まりで観に行き、次男によくこんな時に・・!!と皮肉を言われながらも、敢行しました
というのも勿論主人の手術の予定が後から入ってきたというのもあるけど、何より主人が意外に元気でいて、快く行って来い!と言ってくれたから・・・。

勿論その合間に病院へは通い、ちょうど退院した日が私が大阪へ立つ日だったので、炊飯器いっぱいにお粥を炊き、副食も繊維質の少ないものを軟らかく煮た物を何種か作り置きをして出かけました。
しかし入院前の検査にも付き添ったし、あれやこれやの気疲れも有って、さすがに疲れが溜まっていたのでしょう!
『朧』2日目では、かなり船を漕ぎましたよ~

こんな状態なので観劇日記もどうなる事やら・・・?
でも『風林火山』だけはしっかり見ていますよ
勿論録画もしているし・・・。
この調子で行けば今年は観劇の回数が減りそうだわぁ~!

風林火山―復讐の鬼

2007年02月04日 | 風林火山
なんとかパソコンが復帰しました。
bbsへの書き込みの削除も出来ないでいたのだが、やっと今日削除が出来てホッとした。
最初に修理に来た人がまるで素人みたいな人で(決して私が玄人だと言うわけじゃないが)私の言うことが理解できないような人だった。
完全にデーターが残っていたと喜んだが、やはり全て無くなった。
結局昨年の8月に自分で取ったバックアップをなんとか戻すことができたが、8月以降の大事なメールや風林火山関連の貴重な写真、その他もろもろが消えてしまった。
でも まぁ~真っ白になった訳じゃないので、これでもよしとせねばなるまいて・・・(笑)

さて・・・風林火山の評判が良くて嬉しい限りです
内野勘助、毎回毎回すごい迫力で見る者を圧倒していますね。
今回内野さんが怖い・怖いとしきりに言っていた亀次郎晴信との対面が有った
「隻眼跛行(せきがんはこう)の浪人か・・・?」晴信が勘助という人物に好奇心を抱いた最初の言葉だが、さすが歴史ある大河ドラマ、難しい言葉を使うねぇ~(笑)

だが「恨みをはらしたとて大望がなければ、それがなんになろうぞ」
この言葉が勘助の胸をグサッと刺した。
「失望も知らぬ青二才がっ!」怒り狂う勘助だが、これから折に触れてこの言葉が脳裏に蘇って来るのだろう。

対面はしたが晴信に仕えるのはまだまだ先の事らしい。
今日も勘助にとって辛い別れが待っている。

演出の清水さんによれば「今回は悲しい大河にしたい」そうだから、可哀想な勘助にもっともっと思い入れが深くなるに違いない。
今まででもっとも良かったと思える大河は「独眼流政宗」だけど、今回はそれを凌ぐ大河史上最高!と言われるドラマになるかも~ なんちゃって(笑)
燃えている内野さんが1年間ありったけの情熱を注ぎ込んで演じる勘助を、ドキドキ・ハラハラしながら見守る1年になりそうだ。