あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

ドラマW 『シリウスの道』

2008年09月15日 | TV・映画
放映時間2時間38分という長さでも収まりきれなかった、厚めの文庫本2冊の原作。
ただ単に短くしたというのではなく、物語の設定そのものが変っていて、少し違和感を覚えたのも事実だが、ドラマとしては見応えのあるものなっていたと思う。
まず内野さん演じる辰村祐介は、国内有数の広告会社東邦広告に勤務するバリバリの営業マンだが、胸に過去の傷を背負っていて、それを忘れる為に仕事をしているという、ひと昔前頃にいた男気たっぷりの気骨のある雰囲気を醸し出す男・・・、これが中々カッコいいんだわぁ~

物語の始まりは夜の海辺で絵を燃やしているシーンから始まる。
顔は日焼けして漁師にでもなったのかと言う雰囲気だった。
そこから回想という形でシリウスが描かれた絵を見つけるところから物語は始まった!
この画廊の女主人が阿知波さん、久し振りにみた~(笑)

最大のクライアントである大東電機より18億と言う巨大プロジェクトの話が持ち込まれる。しかもまだ実績も浅い辰村が所属する京橋第十二局営業部を名指しで。
それは25年前の事件と繋がっていた。
そしてそのプロジェクトが社内での軋轢を生んでいく。

上司を演じる真矢さんの言葉によると内野さんはカメラが回っていない時も辰村だったそうで(笑)その雰囲気はよく理解できた。
撮影は「シリウス」の方が早いんだけど、それにしてもついこの間終わったドラマ「ゴンゾウ」の黒木の面影が全く見当たらないのが驚きだ!
立ち居振る舞い、表情も辰村祐介そのものであって、今まで演じてきた役の人物と何処が・・?なにが・・?違うのかを言葉にしては言えないんだけど、その人物に成りきる、というのはスゴイと思う。

真矢さんは中々颯爽としてとても魅力的な上司だが、辰村に寄せる好意というか恋心と言うか・・・(笑)原作よりもかなり顕著に表現されている。
ただ意外だったのは宝塚出身の方にしてはスタイルはとっても良いんだけど歩き方が垢抜けない~

それと過去の傷の原因である半沢明子は今は大東電機の半沢常務の妻になっていて、その半沢常務の元へ明子に関する脅迫めいた手紙が届いていた。
明子の過去を知るものは二人だけ・・・、その一人である辰村が半沢に呼び出され
手紙の事を告げられる。
あとの一人は幼馴染の浜井勝哉、彼は大東電気の下請工場で働いていたが大東電機の経営建て直しの為、勤めていた下請け工場が切られ職を失い、今は映画の看板書きで生計を立てていた。

原作と最も違っていたのがこの明子の現状、今をときめく大東電気の常務夫人、いずれは社長夫人になる筈の境遇でありながら、場末のいかがわしい店で身体を売っているらしい。母の血を受け継いだのだと言う明子の説明では納得できかねる。
しかも夫の半沢智之は興信所まで使って辰村のことを調べ上げているのに、掛け替えの無い存在だという自分の妻のしている事に気がつかないなんて、絶対オカシイ!

おまけに、たかが脅迫文だけの為に18億と言う巨額の金を使ってまで辰村を縛り付けて置く意味が何処にあるのか?公私混同も甚だしい。
最後に辰村が半沢に向かって「クソ野郎!」と言ったが、それくらいではとても納得できないよ(笑)

でも長い原作を短く纏めるのがとても難しかったようで、設定が変るのは仕方が無いのかもしれないね。

このドラマの中で派遣社員である平野由佳が「ねじを作る人」が好きだと言う台詞がある。この言葉はあの『ハゲタカ』の中でも言われていたが、この言葉、原作に有ったけ?
ねじはもの造りの根本である。最後に辰村が半沢にねじを造っている人を大切にしなかったとなじる場面があった。
平野由佳を演じる栗山千明さんもいい味を出している。
戸塚役の黄川田クン、原作ではもっとステキな青年として描かれていたのに、なんだがドラマでは少し軽めで残念だったね。

最後は又海辺のシーン、もう一年がたっているらしい。そこへ立花が訊ねてくる。
なんだか恋が復活の予感~~(笑)

最初から最後までドラマの全編が辰村色で埋まったドラマだったなぁ~、うっちーフアンとしては美味しいドラマだ

まだ書き足すかも・・・(^^)/^ 

ゴンゾウ~ 最終回

2008年09月11日 | TV・映画
予告を見て「黒木さん、死んじゃうの~?」とすごく気になっていたけど、死なないでよかった(ホッ)
あのまま黒木が死んでしまったら、黒木の人生が余りにも悲しすぎるもの。
何のドラマでも最終回というのは気の抜けたような回で終わる事が多いけど、「ゴンゾウ」はハッピーエンドで終わって、良かった良かったと、救われた気がした。

だが黒木が銃で撃たれて、首から血が噴水のように噴出しているのに、ケロッとして動きまわるなんてのは有り得ないよ! 此処だけはウソくさっ!

そして佐久間がやはり良い人で終わって良かった~ 
佐久間が黒木を捜査本部に入れた理由が判らず、ずーッと引っかかっていたけど最後になって判明して、納得。
筒井さん、うっちーと良い絡みが出来て良かったね!
筒井さんは悪人は似合わない

しかしこのドラマ、毎回のゲストがとっても贅沢だったね~!

さぁ~次は「シリウス」だ

『宝塚BOYS』  9/4 兵庫芸術文化ホール

2008年09月05日 | 観劇日記
原案=辻則彦 『男たちの宝塚』より
脚色=中島淳彦
演出=鈴木裕美
出演
葛山信吾
吉野圭吾
柳家花緑
山内圭哉
猪野学
瀬川亮
森本亮治
初風諄
山路和弘

2年ぶりに再演された舞台を観に行って来た。
やっぱり良かったわ~!
終戦間もない頃、宝塚に男子部が有ったという実際にあったお話。
宝塚の大劇場の舞台へ立つ日を夢見て懸命に練習に励んだが結局は実現せぬままに、男子部は解散になった。おかしくて、でもとっても切ないお話です。
募集に応じて集まってきたメンバーは総勢7名、それぞれに色んな形の戦争の傷を抱えながら稽古に励む毎日のなか、舞台への話が幾度も持ち上がっては消えていく。
8年(かな?)も経過し、何の成果も得られぬままこれ以上ここは居られないと、星野が出て行く決意を語る言葉に真実はあった・・・。
「大劇場を見ろよ!客席を見ろよ!夢に酔い満足している観客がいる。ここは女の園だ!男は要らないんだ!」
切ないよねぇ~
舞台もこの辺りになるとあちらこちらですすり泣きの声がする。

そして最後のあの大階段のシーン、やっぱり吉野さんのダンスシーンが最高にカッコいいんだ!細い吉野さんの身体が心地よい音楽のリズムに合わせて弓がしなるようにしなやかに踊る姿に思わず鳥肌が立った! 私はこれを観る為に来たんだーーーっ!という感じでした(笑)
初演の時の役者さんが3人ほど変っていてその内の大田川を演じたのが山内さん(^-^)最初舞台に出て来た時はあのトレードマークのスキンヘッドをベレー帽で隠していたが、物語が進むに連れて、鬘に代わった(笑)その山内さんがカーテンコールが何回もあるのに業を煮やして「なんやねんな?」・・すると客席から「だってとっても良かったんやもんーーー」(笑)でもまだ拍手が鳴り止まない。すると又山内さんが舞台に並ぶ共演者に対して「俺ら皆30代後半やね・・・?」皆うなづく・・・「この舞台は30代後半の者がやる舞台じゃないっ!」客席は大爆笑・・・「早よ~休みたいねん」でカーテンコールは無事に終わりました。後から入った山内さんが結構仕切っていたなぁ~(笑)
でもこの大田川という役、私は初演の三宅さんの飄々としたユーモアのある大田川の方が好きかな~!
それと男子部の上司に当たる池田を演じる山路さん、ダンディで温かくてとてもステキだった。今回の舞台では皆がはけて明かりが落ちていく中、最後に大階段が出てくるのを舞台に一人残って見守っていた。

終演後一緒に観た友人と「もし男子部が有ったら・・・?」と話し合ったが同じ意見だった。宝塚は女性が男役をするからこそ男子ではとても出来ない恥かしいほどクサイ芝居が堂々とできるのであって、男性では決して出来ないだろうと。

『ゴンゾウ~第9話』 そして予告は・・・。

2008年09月03日 | TV・映画
愈々最後になって真犯人が判る! 犯人は乙部だった!
だが予告を見ると黒木が撃たれて血まみれになっているよ~っ!
死んじゃうの?

なんか自分の死は自分が決めるんじゃないなって言ってるけど・・・。
ピストルに弾を入れて頭に当てて撃っているけど、もし弾が出ればそれで良いという感じ。

なんか最終回が来るのが怖い・・・。