あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

瀬戸内島巡り

2009年06月22日 | 観光旅行
友人夫婦と4人で1泊2日で瀬戸内海の島を廻って来た。
瀬戸内海には本当に数え切れないくらいの島が有る。その島を橋で結んだのが、しまなみ街道、正式には西瀬戸自動車道というのだが、今回はそのすぐ西側にある島4島を巡ってきた。4島の内3島は橋でつながっているが、この中の一番大きな島「大崎上島」だけはまだ橋が出来ていない。
ここは隣の島との距離があるのでチョット繋ぐのは難しいかも、と思っている。
今まで交通手段は船しか無かった人達にしてみれば24時間いつでも通りたい時に通れる橋と道路の有り難さは島の人でないと判らないだろうと思う。

で、橋で繋がったので観光客を呼び込もうと色んな企画がなされてチラシも作られた。
そのチラシを見て出かけたわけだが・・・(笑)

呉市川尻町から安芸灘大橋を渡り下蒲刈島・上蒲刈島・大崎下島と渡り宿泊は大崎上島と言う予定出発した。
友人の車は10人乗りのワゴン車を男性2人が交代で運転するのだが、この2人が全く器械に弱くてナビの設定が出来ない
入れてあるのは今夜泊まるホテルだけで、昼食には魚が美味しいというお店の名前だけは聞いていたらしいのだが、そこの設定が出来ない。
で、私が携帯で電話番号調べて後ろの席から手を伸ばして設定した。
昼までに2箇所ほど観光予定があったのに男性軍はその場所の表示があってもあっという間に通り過ぎてしまう。(反応がすごく鈍くなっている
島の道は細くてUターンも思うようには出来ないので仕方なく次の地点へ・・・、とっても楽しみにしていた所があったのに

そうこうしている内に食事所が近づいてきたのだが、物凄く辺鄙な所、こんな所にお店が有るのかいな・・・と不安になりながらようやく辿りついたらなんと、かなり広いお店なのに満席で外の席で待つ羽目になった。外で待っていたら大型バスがご到着・・・、予約しとくんだった・・・
でも幸いな事にバスのお客様は2階の予約席に上がられて、ヤレヤレですわ(笑)
お魚は流石に美味しかったです

それから大崎下島へ移動、ここの江戸時代の町並みが残る「御手洗地区」というのが今日のメインなんだけど、これはナビでは設定できない。
昼食を食べたお店で聞いたら案内がたくさん出ていますから、と言うことだったけどその案内が全く見当たらない。道を聞こうにも人影が見当たらない
過疎の町の有り様を痛感した。
しかし観光地として生きていくのなら、もう少し道案内を親切にしなくっちゃだめだよ。

この「御手洗地区」で、つい2・3日前までNHKのドラマ「火の魚」のロケが行われていたらしい。高田聖子さんが出るんだって! 楽しみだわ!

江戸時代、北前船の潮待ち、風待ちの島として栄え、当時1800人の島民のうち300人が遊女だったそうな。町の中にはお城を思わせる造りの遊郭の建物が残っている。
此処へはお役人とかお偉いさんしか島へは上がれず、その他の者は船に留まり「おちょろ船」と呼ばれた船が女性を船まで運んだのだそうだ。

最後の島へはフェリーで渡る。小高い岡の上に建っている旅館の露天風呂の景色が最高~
明るいうちは瀬戸内を行き交う船、夜は島から島へ架けられている橋の明かりが海に映って綺麗、普通露天風呂といってもぐるりを囲ってあるお風呂が多いけど、此処はどーんと海に突き出した露天風呂なので囲いは全くなくて海に浮かんでいるような錯覚が起きる。
お湯は塩湯、身体がいつまでもホカホカと温かい。
魚が美味しくてつい食べ過ぎた・・・
翌朝お腹の具合が悪くて朝食が食べられない。

翌日はフェリーで竹原へ渡り塩田で栄えた旧家の町並み保存地区を歩いて帰ってきた。

さぁ~~次は何処へ行こうかな?
もう少し計画を綿密に立てて、せめて行き先のナビの設定はしてきてねっ
でも愉しい旅でしたよ

 『ミュージカル・シラノ』

2009年06月16日 | 観劇日記
6/10 広島厚生年金会館

台本・作詞=レスリー・ブリカッス
作曲=フランク・ワイルドホーン
演出=山田和也
キャスト
鹿賀丈史=シラノ・ド・ベルジュラック
朝海ひかる=ロクサーヌ
中河内雅貴=クリスチャン・ド・ヌーヴィレット
戸井勝海=ル・ブレ
光枝明彦=ラグノー
鈴木綜馬=ド・ギッシュ伯爵


ストーリー(パンフレットより)
17世紀中頃のパリ。近衛騎士シラノ・ド・ベルジュラックは、生まれつき人並みはずれた大鼻の持ち主。文武ともに比類なき才人として名を馳せていたが、権力と虚栄を罵倒する辛辣な言葉は多くの敵を作り、貴族でありながら貧窮に甘んじていた。彼は従妹のロクサーヌを深く愛していたが、醜い容貌を恥じて打ち明けられず、かえってシラノと同じガスコン青年隊の美男クリスチャンとの恋の取り持ちを頼まれてしまう。シラノの仲介で2人は恋を語り合うようになるが、口下手なクリスチャンはシラノから教えられた通りに愛の言葉を語り、やがてロクサーヌはその言葉の美しさの方に惹かれていく。

ド・ギッシュ伯爵の謀略により、ガスコン青年隊は戦地へ赴く事になり、出征の前夜クリスチャンはロクサーヌと結婚した。戦場でも、シラノは秘かにクリスチャンの名前でロクサーヌ宛の恋文を毎日書き送り、感激した彼女が戦場にクリスチャンを訪ねて来たので、彼は初めてシラノの真実の心を知り彼女への愛を打ち明けるよう勧めたが、その後クリスチャンが戦死して、嘆き悲しむ彼女の姿を見ては、シラノは打ち明けかねたのだった。
それから15年後、クリスチャンを諦め切れないロクサーヌは、未だに尼僧院で祈りの日々を送っている。毎週訪ねて来るシラノと彼の思い出を語るのが唯一の楽しみであった。
ある日シラノは卑怯な反対者の不意打ちで頭に瀕死の傷を負い、傷を隠してロクサーヌを訪ね、昔クリスチャンの名で送った手紙の1節を夢見る様に暗誦した。ロクサーヌは初めてすべてを悟り、シラノの愛情に気づいたが、彼は苦しい息の下から、尚も否定するのだった。彼は最後まで世の権力と虚栄を罵りながら倒れ、彼女は息を引き取った彼の体にすがって泣き伏すのだった。

舞台が始まると大勢の人がいて早速歌が始まったのだが、その中から突然に戸井さんの歌声が聞こえてきた! 
えぇーーッ! どこに居るっ???・・・(爆笑)
最初から登場だった!そして最後までシラノを案じ支え続ける本当の友人ル・ブレとして殆どのシーンに登場していたのだがソロが少なくて残念だった。でも良く通る優しい歌声はやはり素晴らしい!
肩からマントを斜めに掛けお髭の顔にロングヘアーがよくお似合いだった。
ミュージカルを観ていつも思うことは最初に観たときは音楽に馴染みがないので物語に入り込めないもどかしさを感じてしまう。その後何度も観るうちに音楽を覚え、新たな感動に浸ることが多い。それでも印象的なシーンに歌われた曲とか心に留まる歌は有るものだけど、今回のシラノには飛びぬけて耳に残る音楽は少なかったように思う。強いて残ったといえば「我らガスコン」の歌かな(^_^)v

ロクサーヌから2人だけで話がしたいと言われ有頂天で待っていたのに打ち明けられたのは「クリスチャンが好き!取り持って欲しい!」・・・ショック!(笑)
もともとこのシラノというお芝居は喜劇&悲劇なので笑える場面がとても多いのだが、シラノ役の鹿賀さん、とっても上手にシラノの喜劇の部分を演じていたと思う。
大きな鼻のメイクも決して不自然ではなくかえってチャーミングに見えた時もあった。唯大きな付け鼻の所為なのか歌の歌詞が篭ってはっきりと聞き取れない部分が多かった。
それと私は鹿賀さんの喉にかかる歌声がどうしても好きなれないのだなぁ~。
そんなシラノに対する中河内クリスチャン、彼は広島出身だそうだが舞台でお目にかかるのは多分始めてだろうと思う。物語の設定どおりのハンサムでやや不器用で・・・(笑)クリスチャンそのまま。そんなクリスチャンとシラノとの出会いは、シラノが武勇伝を語るそのそばから「鼻・・・鼻・・・」とシラノが嫌がる鼻に話題を振る。
だが愛するロクサーヌに頼まれたシラノはクリスチャンにロクサーヌの思いを伝え力をあわせてロクサーヌの心を掴もうと歌うのだが・・・(笑)
♪~シラノ「この知識 この知性」
  クリスチャン「この美貌」
  シラノ「この剣とこの腕力」
  クリスチャン「この美貌」・・・これしか知らんのかい?と言うくらいこのフレーズを繰り返す(爆)
こんな具合にボキャブラリーが少ないと言うか頭が悪いと言うか・・・、その間の抜けたクリスチャンが中河内クンにそのまま重なった。申し訳ないm(_ _)m
でもいい笑顔で「この美貌」と繰り返す中河内クンがとっても可愛いよ。
そしてバルコニーの場面になる。
シラノの口移しの言葉で愛を囁きロクサーヌの心を捉えたのに、自分の言葉で喋りたいと言い始めた言葉・・・
クリスチャン「僕は君を愛している」
ロクサーヌ「知っているわ、それで・・・」
クリスチャン「僕は君を愛している」
ロクサーヌ「わかったわ、何時ものように美しい言葉で私を酔わせて・・・」
クリスチャン「僕は君を・・・、とっても愛している」  会場大爆笑、ロクサーヌは怒って部屋の奥に引っ込んでしまう。

だがシラノの力を借りてようやくクリスチャンはロクサーヌと抱き合いキスをする。
バルコニーの下でその気配を淋しく受け止めるシラノが哀れ!
ド・ギッシュ伯爵の策略によってガスコン隊は戦場へ赴く事になり、ロクサーヌはとっさの機転でクリスチャンと結婚式を挙げてしまう。
戦場へ行くクリスチャンのことを面倒見て欲しいとシラノに頼み込むロクサーヌ。

第2幕
戦場ではシラノがクリスチャンの名前でせっせとロクサーヌのところへ手紙を送り届けていた。
だが食べ物もなく兵士たちは飢えていた。
毎日届く愛の手紙に居ても立っても居られなくなったロクサーヌが食べ物を持って戦場へ駆けつける。この時の赤い服を着たロクサーヌがとっても美しい!
ロクサーヌの朝海ひかるさん、元宝塚・男役の方なので背が高い。そして声も男役の雰囲気を残した野太い声だからか、この戦場のシーンが一番ぴったり来た感じ(笑)
そこでクリスチャンが遂に真実に気付く。自分の名前で毎日手紙を書いていたシラノは、本当はロクサーヌのことを愛していたのではないか?
同時にロクサーヌも、もしかしたら自分ではなくシラノを愛しているではないかという疑い。
自分という姿を通して、ロクサーヌが本当に見ているのはシラノだったのだとクリスチャンは気付く。
クリスチャンはシラノに打ち明けろと説得するがそんなクリスチャンが戦死してしまう。

時は移りロクサーヌは修道院でクリスチャンの冥福を祈りながら時折訪れるシラノとクリスチャンの思い出話をするのが唯一の生きがい。
舞台には赤い落ち葉が一面に広がり時折空からもヒラヒラと舞い落ちる。照明に映えてとても美しい!
だがある日いつも定刻に訪れるシラノが遅刻して現れた。暴漢に襲われたシラノは頭に深い傷を負っていた。シラノはクリスチャンの最後の手紙を見せて欲しいとロクサーヌに頼む。
だが日も暮れて明かりもない中でシラノはその手紙を読み始める。ロクサーヌはやっと気が附いた。「私が愛していたのはその美しい言葉を話すお兄様・・・」
「クリスチャンのことを思って泣くとき、その涙の一粒だけでも、俺を想って泣いてくれ」 ついに英雄シラノに死が訪れた。

この広島公演が大楽だった「シラノ」・・・、広島出身の戸井さんと中河内さんへの応援拍手も多かったであろうと思った。何度も繰返されたカーテンコールでは最初からスタンディングオベイション、その終わりごろ鹿賀さんが再演あり!と口にした(^^)
次回観る時には少しは音楽が耳に残っているだろうか?

映画『ハゲタカ』

2009年06月11日 | TV・映画
入梅の発表があり久々の雨だ・・・。
でも雨不足の昨今、このくらいの雨ではお湿りにもならないよ~
『ミュージカル・シラノ』の広島公演があり観に行く事になったのだが、開演は午後7時から・・・。
時間が有るので気になっていた映画『ハゲタカ』を見てきたよ~

しかしドラマには及ばなかったなぁ~
NHKで放送された時大変に気に入ったドラマ『ハゲタカ』
登場人物もドラマに登場した主要な人物が殆ど同じ役柄を演じる。
物語は「鷲津ファンド」その後と言った所だ。

映画の新たな主役は中国残留孤児三世を名乗る劉一華(玉山鉄二)と言う人物だ。
彼は鷲津が居たホライズンに在籍していたという設定で、中国のファンドが日本を代表する自動車メーカー「アカマ自動車」の株を買い占めるところから始まる。
この玉山さんが中々いける

今はアカマ自動車に在籍する芝野が買収を防いで欲しいと鷲津に依頼する。
彼の後ろには中国の国家戦略の影が見え、日本の企業が乗っ取られる恐れが有ると判断、此処からファンドの戦いになるのだが、派遣労働者の若者を登場させたり、オイルマネーが登場したり、サブ・プライムローンが話題に上がったりと、今の経済の話題総まくりなんだけど、どの問題も掘り下げが不十分でなんだか上滑りしている
鷲津もドラマほどの精彩は無くやはり二番煎じの感は否めないなぁ~。

映画は劉一華が口車に乗せ騙した派遣の若い男性に殺されて終わるのだが、彼の原点は幼い頃中国の奥地の農道を疾走したアカマ自動車の車に憧れた所から始まっていたのだという落ちがあったが、ドラマの鷲津のねじ一本の説得力には負けるなぁ。

映画を観て「シラノ」公演がある厚生年金会館へ移動した。
でも『ミュージカル・シラノ』の感想は次回にね~