あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

傾いたマンション

2015年10月22日 | 日記

この所連日、横浜の傾いたマンションの問題がトップニュースだ

私の住む家は主人が親から引き継いだ築110年の田舎の古びた家だけど、土地の少ない都会に

ひしめく様に住む沢山の人達が自分の家を求める場合、高い土地でも広く買って豪邸が建てられる

大富豪で無い限り、マンションを買うしかしか方法は無いのかな、と思う。

しかし今回の事でマンションに欠陥が有った場合の処理の難しさは大変な事と痛感する。

マンションの住民達は口々に生涯で一番高い買い物だと言われる。

そりゃそうだろう  

その額たるや何千万円・・・? 

熟慮を重ねやっとの思いで何十年ものローンを組んで手にした憧れのマイホームに重大な欠陥が

あると言われたら・・・    目の前真っ暗だ~

一棟のマンションに何軒くらいの家族が住んでいるのだろう? 150軒くらいは住んでいるの?

 

うちのマンションは大丈夫なの?

誰もが疑心暗鬼に陥りそうな今回の問題。

マンションの売れ行きが悪くなるかもと心配する人や、住んでるマンションの価値が下がると

気を揉む人など、その広がりは様々。

 

10階もあるマンションの地下で起きている問題、元受の会社は建て替えるといっているが・・・。

それ以外に方法は無いだろうと思うが、最終的な責任はどこが取るのか・・・?

元請、下請け、孫請け・・・枝葉のように分かれたその先で実際に仕事をしている業者は

降りてくる度にピンはねが行われ、恐らく余り儲けにもならないくらいの金額で仕事をしているの

だろうと思う。

これが日本の大型の建築や公共工事の仕組みである。

杭打ちを行った業者が関わった建物は全国に広がって居るらしい。

その全てが不良建築と言うわけでは有るまいが、この騒ぎ何処まで広がり、どう決着を付けるのか?

大変な問題だ。

その煽りで業者が倒産に追い込まれる場合も有るかもしれない。

最終的に住民が損害を蒙らない解決をして欲しいなとおもう。

 

数年前に耐震基準を欺いた建築士が居たが、この時も既に建物は建った後だった。

一時は大変な騒ぎになったが、何時の間にか、その後の話も聞こえなくなった。

喉もと過ぎれば熱さは忘れられ、時を経て又繰り替えされるのか?

 

ちなみに110年経った我が家の柱は自然石の上に立っているだけで止めてない

これって免震構造・・・?(笑)    昔のお寺とか神社なんて全部こんな建て方だよね

これで関東大震災でも倒壊しなかった建物は多いそうだ。

多少の傾きはあるが 私はこの家が大好きなの

夏は開け放して風通しは良く涼しいし、周りはみどりに溢れている。

心安らぐ我が家です

 


山の中の廃校

2015年10月16日 | 観光旅行

またまた 遊びに行ってきました~ (*^-^*)

今回は中国山地の小さな町の廃校を利用した資料館とやっぱり温泉。

だがこの昔懐かしい木造の学校を資料館として整備し、今では見られないような貴重なもの、珍しいもの、

懐かしいもの等、様々な物を展示し、しかも昔の映像(ニュースを編集したもの?)に合わせて当時はやった

懐かしい歌、いわゆる「流行歌」と言われた音楽を100年前の蓄音機でSPレコードで聴かせてくれる。

もっともSPレコードの音が悪くなるからと、ホンのさわりだけど・・・(笑)

ミニ映画館のような部屋も有った。

これ現物だよ 実際に音が出るんだよ 100年位前の物だそう。

この資料館の館長さんはソニーの技術者だったそうで、定年で故郷へ戻り

廃校を利用して昔の音響設備を集め修理して展示しておられる。

噂を聞いて色々寄贈を申し出られる方もあるとかで、先日も三次のクリーンセンター、つまり

ごみ収集所からごみとして捨てられていた「物凄い貴重な物」を寄付して頂いたと、言われたのだが

それが何だったのか? 思い出せないで居る

 

校舎の二階の教室には昔の生活用品、農機具、その他にも珍しいものの展示があり

昔の農家をそっくりそのままに作ったジオラマが見事だった

茅葺屋根の本宅と駄屋(だや)と呼ばれる牛舎、本宅の隣にある(便所)所謂トイレとお風呂など

中を覗くと昔ながらの生活がそのまま見える様子を緻密に作ってあった。

火鉢や掘り炬燵ちゃぶ台や布団など、それは見事な造りだった

実は館内は写真撮影は禁止だったので、このジオラマを、此処にUP出来ないのが残念だ

 

こんな田舎のお店なども1軒も見当たらない町だけど、貴重な収蔵品の噂を聞きつけて東京からも見学に

訪れる資料館になっているんだと

 

館の入口には水琴窟が造られていて涼やかな音を響かせ、各部屋ごとには趣のある花器に季節の

野の花が活けられて彩りを添え、映画を見た後はインスタントだけどコーヒーのサービスもあり

中を歩いていてもとっても居心地のいい資料館だった。

 

この後近くの「鮎の里・高瀬温泉」へ移動し、お昼を食べて温泉につかりゆっくり遊んで帰りました。

につかりながら見た山が少~し紅葉していました。

 


べんがらの町と一人旅の女性

2015年10月09日 | 観光旅行

秋になって所属(?)している(笑)色んな団体の旅行が目白押しになっている。

主人が亡くなってそういう集まりに極力出かけるようにしている。

でないと人と話をする機会がないから・・・。

 

今回の旅は岡山県の山の中・・・、高梁市と言う所。

昔から使われている「べんがら」というレンガ色の着色剤、防虫効果も有ると言われているが

その生産で昔栄えた「備中吹屋」と言う町の文化財に指定されている旧片山家を見学した。

「べんがら」を商いしていたと言う商売をする造りの家だ。

 

右端の白い建物は3階建ての蔵だ

3階建てって珍しいと思う。   私は初めて見た。

この建物が最初建てられたのは江戸時代、それから2度ほど増築された建物は迷路のよう・・・。

外観はそんなに大きく感じられないが奥に長くて中が凄いし、面白い (*^-^*)ゞ 

 

一階は商売と接客の部屋や大勢の従業員の為の部屋(中2階に女中部屋)や台所や

食事をする所など。

坪庭や客間に面した立派なお庭もあるし、箱階段が2箇所にあって、それ以外にも

とっても急な階段とか、何度も上がり降りした結果ピカピカに磨かれた階段の手すりなど

当時の生活を想像させるような痕跡も至る所に。

 

二階は客人が泊まる部屋や家族の居間、当主の部屋や夫婦の寝室などがあるのだが

この当主の部屋とか寝室へ入るのに1メートル近い段差がある

さすがに客が泊まる部屋には別にふすまの扉がついていて段差はないが

しかも夫婦の寝室は今で言うロフトのような造り・・・。

居間へ上がるのも居間から寝室へ行くのも飛び上がっていくのか・・・(爆)

1メートル近い段差を這い上がって居間や寝室へ行くのだ。

その姿を想像して友人達と大笑いをした

昔の裕福な家にしては 

商売を始めた頃はそんなにお金持ちでは無かったのかもしれないなと思った。

この変な居間や寝室はその頃の名残かも。

 

この片山邸で東京から来たという女性と出会った。

聞けば一人旅だと言われる。

お年は70歳くらいだろうか?

松江へ2泊、高梁へ2泊したのだと言われた。

この吹屋地区へ来るには私達のような観光バスでなら近くの駐車場まで来て、

降りて見学と言う段取りだけど、電車を使われて一人旅をされるにはとっても不便な

町なのだ。

そんなに有名でもないこの町を、わざわざ東京から訪ねて来られる。

昨日は備中松山城へ行ったと言われた。

城好きな人は知っているだろうが天守は二階建てのちっちゃなお城だ。

勿論建造されたままの天守が残っているのだが、彼女はこう言う鄙びた町の好きな

旅行者なのだろうと想像した。

あのお年でゆったりのんびりと好きな場所を廻る一人旅・・・いいなぁ~

 

この後千屋温泉に移動、温泉に入って食事、午後はそのべんがらを作っていた工場を

見学して帰った。

 

片山邸もこの一人旅の女性ともいい出会いの旅だった