あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

大雲院 祗園閣

2018-08-19 12:45:49 | Weblog
東山の麓、八坂神社の南にあるこの建物は
あまり知られていませんが、特異な形をしていて、
いつも不思議な思いで眺めてはおりましたが、
中に入ることは出来ずにいました。
京の夏の旅の特別公開でやっと拝観してきました。

高台寺前の「ねねの道」を北に向かうと突き当たりが
大雲院(銅閣寺ともいわれている)。
この本堂の裏に聳えているのが「祗園閣(銅閣)」です。

総門を入ると本堂への道は緑がよく映え、
周辺の喧噪から一瞬の静寂にホッとします。


正面には本堂、この屋根の後ろに
祗園閣の塔が少し見えます。


係の方の説明を聞きながら
お堂の裏から祗園閣に入ります。


祗園閣(説明文から抜粋)
  この地は、元財閥大倉喜八郎の別荘で、昭和3年、祇園祭の
  壮観を常に披露したいと願って、山鉾をモチーフとして建て
  られたと言われている。
  1階正面に阿弥陀如来像が安置され、内部の壁面・天井は、
  中国の画家・葛新民の筆による敦煌の壁画の模写で一面に装
  飾されている。
  閣上からは360度周囲の眺望を楽しむことが出来る。

残念ながら撮影禁止のため、カメラをしまって中に入りました。
眺望は実に見事です。
東を向けば、東山全景、
北を向けば、近くに知恩院から大文字山、比叡山から北山、
西を向けば、市内全部、西山の麓まで、
南を向けば、八坂の塔から、霊山観音。はるか遠くにあべのハルカス。
山の稜線が青空のもと、くっきりと京都盆地を囲みます。




角度を変えて見た祗園閣。


塔の天辺には、創設者の名前からとった「鶴」が羽ばたいています。

本堂の横には、豊臣秀頼が北野神社に寄進した立派な鐘楼があり、
廃仏毀釈によって無用とされていたのを島津家が、藩士の菩提を弔
うためにここに寄進されたものといわれています。


本堂の裏には、織田信長・信忠親子の慰霊塔があり、さらに奥には
かの有名な石川五右衛門サンのお墓もあります。

それにしても、銅閣寺とは・・・。