『伝統』の中心に、『道徳』があることは、疑いない。
なぜといって、『徳』とは、「正しさ知る力。」のことにほかならず、そして、正しさとは、神仏にまつわる「超越次元。」のことを持ち出さないとしたら、感情・意味・価値における『葛藤』を「平衡させる。」(さらにできるなら、『総合』させる)ことと解されるからだ。
しかし、伝統は、歴史の経験のなかから、しかも、人間の展開して見せた「合理の経験。」をも含む形で、正しさへの接近法を暗示してくれている。
いずれにせよ、人間の生は、「選択の連続。」であり、あれとこれのいずれを『選ぶ』か、あるいは、あれとこれを、いかに組み合わせるかという作業にあって、「価値判断。」が、不可欠である。
価値判断を、より正しいものにし、より上位へと登らせていくに当たっての「精神の平衡術。」、それが、道徳だということになる。
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