575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

5月句会の投句が集まりました。    遅足

2016年05月18日 | Weblog
今回は13人から投句がありました。
さまざまな蛇が登場しました。
番外で能登さんが送って下さった句。

 出逢うたび大騒ぎされ迷惑蛇(めいわくじゃ)

蛇にしてみれば、そんなに悪いイメージは迷惑かも。
どの蛇が票を集めるのでしょうか?

         

題詠「蛇」
①くちなはの水くねらせて泳ぎけり
②ふところに蛇をいだきて美少年
③笛の音や閃光放つ蛇の舌
④蛇(くちなわ)の鱗うごきてみな動く
⑤鴨居這う蛇は追うなと母言えり
⑥とぐろ巻く蛇酒眠る冷暗所
⑦出逢うたび目をそらしそっと去る蛇
⑧空白の時をするりと蛇の行く
⑨嫌だけど少し可愛い子供へび
⑩川渡る白蛇の姿今も眼に
⑪木曽街道蛇抜け(ジャヌケ)隠すか山法師
⑫蛇に会い口数少なくなりにけり
⑬片陰に飛騨牛の鮨長蛇のひと


自由題
①初夏や嬰児重くなりにけり
②黄昏や荘川桜白に散る
③飛び越して子等歓声の花筏
④揚羽蝶福祉の家のお出迎え
⑤背戸開けて見送る人や桐の花
⑥幼稚園行かぬと泣く子ひめじょおん
⑦この頃は卯の花腐しで苦戦す
⑧みつ豆や見つめたままの恋話
⑨とぐろ巻く青大将の眼のやさし
⑩桐の花よき紫を大木に
⑪平安の闇の漆黒髪洗ふ
⑫蛇穴を出て廃校の長廊下
⑬島影に大橋光る立夏かな


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